11月6日・7日、両国国技館(東京都)において第100回全国学生相撲大会が行われた。同志社は団体戦・個人戦のそれぞれに出場。個人トーナメント戦では主将の山口がベスト32入りを果たしたが、団体戦では予選敗退となった。
6日に行われた個人戦の出場選手は南(商2)、田中(商4)、川畠(社4)、真辺(商3)、山根(社2)、デミデジャムツ(神4)、山口(法4)、ムンフイデレ(社3)。2回戦ではシードで戦ったデミデジャムツとムンフイデレ、田中が敗退となり3回戦まで残ったのは主将で今大会が引退試合となる山口だ。
初戦は何度も体をぶつけ合う力強い相撲を取り、押し出しで勝利。2回戦も体全身を使って押して退いてのせめぎあいの中、一回り大きな選手を寄り切り見事に通過。3回戦では自身の勢いを突かれ、惜しくも叩き込みで敗退となった。「あと一勝してれば天皇杯に出れた。前回もあと一勝ってところで負けたので、悔しいです」。個人戦に懸けていた思いと共に敗退の悔しさを語った。
続いて行われたのは団体戦。出場メンバーは先鋒山口、二陣ムンフイデレ、中堅川畠、副将田中、大将デミデジャムツだ。3位以内入賞という目標を達成するには、まずは予選通過が絶対条件だった。
「流れをつかむことができなかった」(山口)。初戦の対東京農業大学戦の結果は0-5。ひとつも勝ち星を挙げられず、完敗を喫する。2戦目の相手は、Bクラスから勝ち上がってきた駒沢大。ムンフイデレが寄り切り、デミデジャムツは押し出しで勝利を収めるも、1点及ばず2―3で敗れた。
最終戦は近畿大と対戦した。先鋒の山口が寄り切って白星を奪ったものの、後続が倒れた。西の強豪に手が出ず、1-4で白星を譲った。
予選の結果は0勝3点、16校中14位。まさかの予選敗退となった。
「不甲斐ない結果になってしまった」(川畠)。歴代のインカレの成績は、昨年と一昨年はベスト8、3年前は3位入賞。コンスタントに結果を残し続けてきただけに、期待値も大きかった。想定外の形で夢が潰え、選手たちは表情に悔しさを滲ませた。
4年生はこのインカレをもって部を引退する。主将としてチームを引っ張ってきた山口は、4年間を振り返って「やっぱり成績があと一歩惜しかった」とこぼした。しかし、この1年で彼らが残したのは西日本団体3位、デミデジャムツの個人Vなど、数々の好成績。その勇姿は、見る者に大きな感動を与えてくれた。「残る後輩たちには心の強さの部分を鍛えて欲しい」(デミデジャムツ)。インカレ表彰台の夢は後輩たちに託し、土俵をあとにした。
(撮影・文責:倉田蓮大、城山歩美)