12月4日、両国国技館(東京都)において第71回全日本相撲選手権大会が行われた。同志社からはデミデジャムツ(神4)が出場。吉見(福岡県)に居反りで敗れ、2回戦敗退となった。
1年に1度の天皇杯。アマチュア相撲の頂点の座をかけ、熱い戦いが繰り広げられる。同志社からはデミデジャムツが3度目の出場を果たした。「上位(に入ること)しか頭になかった」。8位以内入賞を誓い、土俵に上がった。
1戦目の相手はトワ―ドルジ・ブフチョローン(日体大)。
両者低く当たると、ブフチョローンが一歩踏み込み、左下手に手を伸ばして取った。同時にデミデジャムツが右上手を取ると、そのまま引き付ける。粘るブフチョローンを吊り上げ、右からの上手投げで仕留めた。
「体もよく動けていた」。幸先良く初戦勝利を収め、自信をつけたデミデジャムツ。続く2戦目は吉見(福岡県)と対戦した。
「むやみに前に出てしまった」。立ち合いの勢いそのまま、押し出そうと前に出た。しかし、突きを低い姿勢でかわされると懐に入られる。右腕を肩越しに左腕で抱え込まれると、後方に反り返った吉見ともろともに土俵の外へと倒れ込んだ。先に落ちたのはデミデジャムツだった。決まり手は居反り。惜しくも白星を譲り、ここで敗退となった。
大学最後の試合を終えた彼の表情は悔しげだった。「4年間、中途半端な相撲ばかりとっていた」。しかし、4年間の大学相撲を通じ、貴重な経験、そして幾多の称号を得てきた。特に、夏の金沢大会で日本一になった経験は大きい。「相撲人生はこれからの方が長いので、それを自信にかえてこれからも頑張っていきたい」。
この経験は決して無駄にはならない。4年間の大学相撲から得た自信を胸に、大相撲の世界へ。今後の活躍が見逃せない。(撮影・文責:城山歩美)