卓球部(男子)
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【卓球部男子】チーム力を出した前半戦

 8月28日から31日、東大阪アリーナと堺市家原大池体育館(大阪府)で行われた令和5年度関西学生卓球秋季リーグ戦。3勝2敗という結果で前半戦を折り返した。

 迎えた初戦は近大。リーグ優勝へ向け夏合宿で取り組んだ練習を糧に、選手たちは自信を持って試合に臨んだ。最も活躍が光ったのは第2試合を務めた中川(社2)。持ち前の強烈なスマッシュと緩急をついたコース捌きで相手を圧倒する。さらに気迫あふれる雄叫びも生まれ、流れを引き寄せることにも成功。各セットのスコアは拮抗するが、ストレート勝ちを収めチームに貢献した。しかし、その1勝以降は失速。フルセットまでもつれ込むも結果は2勝5敗と大きく負け越し、悔しい敗戦となった。それでも試合後、「内容が悪かった訳ではないと思う」と話した橋田(スポ4)。敗戦後すぐさま前を向く主将にチームは一致団結し、2日目以降を見据えた。

 優勝に向けた流れをつかむためには、連敗は避けたいところだ。そんな中挑んだ2日目、大阪経済法科大との戦い。富澤俊(経3)が1番手のコートに立った。シーソーゲームの展開を乗り越え、3-0でストレート勝ち。チームに良い先制点を与えた。2番手はルーキー山口(社1)。「富澤さんの勝ちの流れを崩さないように元気を出して頑張ろう」と緊張の面持ちで初めてのリーグ戦に挑んだ。180㎝の高身長を生かした力強いスマッシュを見せる。しかし、些細なミスが重なり1-3で敗北。緊張からの焦りで、思うようなプレーができず悔しさ残るデビュー戦となった。その後の選手たちも接戦が続き3-3。ここで負ければ同志社の2敗目が決まってしまう。緊迫の雰囲気のなか任されたのは田口(社2)。「楽しんで自分のプレーができるように楽な気持ちでいく」。1年生の時も同様の状況を経験しているからこその言葉だ。合宿で強化したフォアで点数を稼ぎ、終始攻めの姿勢を崩さない。変わらぬ強さでストレート勝ちを収め、同志社を初白星に導いた。

1番手を務めた富澤俊
リーグ戦デビューを果たした山口

 3日目は佛教大との一戦。この日盛り上がりを見せたのは富澤俊、田口ペアのダブルスだ。息のあったプレーを見せるも、デュースにもつれ込む展開に。ゲーム間の1分間休憩時にはフォームを確認する姿が見られた。決着のつく5ゲーム目はミスが重なり敗北。2-3でコートを去った。ここまでチームは2-2。富澤俊は敗北したものの、久世(生命4)、中川が勝利を収めた。佛教大に4-3で勝利し、2連勝となった。

構える富澤俊・田口ペア

 2勝1敗で迎えた4日目。ダブルヘッダー1試合目は京産大。「春も負けている相手で絶対に負けられない」と意気込む。1番手を務めた中川。両者譲らないラリー戦が繰り広げられた。「ラリーで負けないようにフットワークで足を動かす練習をしてきた」。練習が功を奏し、粘り強いプレーで勝利。良い流れを引き寄せた同志社は中川に続き富澤俊、橋田が3連勝を収める。ダブルス戦では2-2に持ち込む粘りを見せたが敗北。勢いを取り戻したいところに登場した田口。落ち着いたプレーで得点を重ね、ストレート勝ちを収めた。しかし、久世、竹村(商4)は力強い攻撃に翻弄され敗北。4-3で京産大に勝利した。

長いラリーを見せた橋田

 2試合目の相手は龍谷大。田口、富澤奏(文情1)は相手の鋭いサーブに健闘したものの、ストレート負け。3番手の富澤俊は1セットは取ることができたが一歩及ばず、ダブルス戦でも点数を重ねることができず連敗。敗北が続きチームに焦りが見られる中、迎えた5番手の久世が粘り強いプレーで勝利を収めた。6番手は今季リーグ戦で全勝している中川。好成績を残していたが敗北し、「相手にサーブレシーブで崩されてしまった」と試合を振り返った。点差を縮めたい最後の7番手は竹村が務めた。先制点を取られ2セット先取されたが、その後自分のペースを掴み3セット連取し、勝利を収めた。2試合目は2-5で龍谷大に敗れる悔しい結果となった。

 4日間にわたる長い前半戦を3勝2敗で終えた同志社。上位に食い込むためには後半戦1戦も負けられない。明日からは関学大、立命大と強豪相手の2日間となる。「一戦一戦勝てるように皆で頑張っていきたい」(橋田)と後半戦に向けて意気込んだ。引退が近づく4回生の集大成とすべく、全員で戦い抜く。(西川真司、古川亜依、河村柚希)

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