令和５年度関西学生卓球秋季リーグ戦

　9月6日から7日、ベイコム総合体育館（兵庫県）で行われた令和５年度関西学生卓球秋季リーグ戦。４勝３敗という結果でリーグ３位に輝いた。

　前半戦を３勝２敗で終え、迎えた後半戦初戦は関学大。昨年の秋季リーグ優勝を果たした屈指の強豪校だ。試合は予想通り厳しい戦いを強いられる。第１試合、第２試合は最終セットまで粘るも敗北。続く第３試合はストレート負けを喫し、幸先の良いスタートとはならなかった。０勝３敗で迎えた第４試合。ここで富澤（経３）・田口（社２）ペアが見せた。相手は吉田・大野ペア（関学大）と関西王者に輝いた強敵。６月３日に行われた第92回関西学生選手権大会ダブルス決勝戦で敗れた因縁の相手だった。試合は序盤から両者譲らぬ展開が繰り広げられる。激しいラリーが続く中、田口の鋭いチキータが炸裂した。強烈な横回転や縦回転で相手を翻弄（ほんろう）。さらに富澤との意気の合ったプレーも冴え渡り、貴重な１勝をものにした。しかし、昨年関西の王者はやはり追付いを許さない。結果は１勝６敗と大きく負け越し、後半戦１戦目を白星で飾ることはできなかった。

　それでも全力を出し切った団体メンバー。「４年生はこのチームで戦うのは最後で、勝ちに行くことはもちろん全力で明日はプレーしたい」（橋田・スポ４）。4年生にとって最後の団体戦であり、悔いのない試合にすると明日を見据えた。

　迎えた最終日は立命大と対戦した。第１試合、第２試合とストレート勝ちを収め、第３試合を務めたのは竹村（商４）。相手選手と同様に黄色ゼッケンをつけて挑む。この黄色ゼッケンは関西学生卓球選手権大会でベスト16以上を果たした選手のみに与えられる特別なものだった。高いポテンシャルの両者は１歩も譲らず、最終ゲームへともつれ込む。高い技術の攻防戦が繰り広げられるも、終始粘り強さ見せた竹村に軍配。５ゲーム目を12－７で制し、チームに貢献した。続くダブルスでも息のあったプレーでストレート勝ち。以降も各選手は最後まで戦い抜き、５勝２敗で最終戦を終えた。

　春同様に３位とリーグ優勝を果たすことはできなかったものの「チーム全員で勝ち取った3位」(久世・生命3)とメンバーを称えた。今リーグをもって4回生は引退となる。関西頂点の夢は次世代へ。先輩の想いを引き継いだ後輩たちが、さらなる強さを見せる姿に期待したい。

(西川真司、古川亜依)