
2025年全日本学生テニス選手権大会
8月25日から28日の4日間、四日市テニスセンター(三重県)にて2025年度全日本学生テニス選手権大会の本戦が行われた。
同志社からは男子シングルスに大矢(商4)、渡邊(商1)、女子シングルスに久保(商4)、成田(スポ1)、林(商1)、上野(文情1)、男子ダブルスに大矢・小柳(スポ1)ペア、女子ダブルスに成田・林ペア、久保・藤本(スポ2)ペアが出場。予選を通過した精鋭たちが全国の舞台に挑んだ。

本戦1日目は女子シングルス、男子シングルス、女子ダブルスの計8試合が行われた。女子シングルスでは、1年生ながら堂々としたプレーを見せた成田と林の2名が初戦突破を果たした。成田の初戦の相手は順天堂大の上坂。1年生同士のフレッシュな対決となった。序盤は相手の力強いスマッシュや速い展開に押され連続失点を許すが、成田は落ち着いてラリーをつなぎ、相手の体力を削ってミスを誘った。1ゲーム差を追う展開からブレークに成功し、3−2と逆転。そのまま試合の主導権を握り、フォアハンドを軸にベースラインからの攻撃で第1セットを先取した。続く第2セットでは序盤から積極的にリターンゲームを展開。要所でサービスエースも決め、相手にペースをわたさず6−1で快勝。見事に1回戦を突破した。同じく1年生の林は駒沢大の辻内と対戦。立ち上がりから力強いラリー戦が続いたが、相手のドロップショットやコースを突いたショットに翻弄(ほんろう)され、序盤は1−2とリードを許す。しかし林は持ち前の粘り強さを発揮。フォアとバックを巧みに打ち分け、クロスとストレートを織り交ぜる多彩な展開で流れを引き戻す。5−4のマッチポイントでは、緩急をつけたラリーから冷静にドロップショットを決め、第1セットをものにした。第2セットも積極的に相手サーブを攻略し、早い段階でブレーク(4−1)。終盤もリターンエースを決めるなど、主導権を渡さず6−1で圧勝。初戦突破を果たした。

本戦2日目は、初日の男子シングルスを突破した渡邊(商1)と大矢(商4)の2回戦からスタートした。フレッシュマンの渡邊が対戦したのは、日大の主将・丹下(4年)。格上の相手に果敢に挑んだ。第1セット序盤、渡邊は積極的に攻めて先制ブレークに成功。フォアの強打で相手を押し込み、主導権を握るかに見えた。しかしその後はサーブの精度を欠き、ダブルフォルトやアウトが目立ち始める。相手に長いラリーへと持ち込まれると、緩急をつけたショットに翻弄(ほんろう)され、3−4と逆転を許した。粘り強く走って食らいつくも、要所でのサービスエースに押され、競り合いを落として第1セットを失った。続く第2セットはさらに厳しい展開。相手の強烈なスマッシュやライン際を突くショットが次々と決まり、渡邊は防戦一方に。それでもフットワークを生かしてブレークポイントをしのぐ場面もあったが、最後まで流れを引き寄せることはできなかった。最終的に1−6で落とし、ストレートで敗退となった。
初のインカレで格上相手に奮闘を見せた男女シングルス。2回戦で敗退となってしまったが、随所で光るプレーもあり、今後の成長に期待がかかる試合となった。

迎えた本戦3日目。前日に時間の都合で中断となった女子ダブルス1回戦が再開された。全国の強豪を前に強気で挑んだ2ペア。すでに第1セットを奪われていた成田・林ペアは、巻き返しを図ろうと気合いの声をあげた。序盤は同級生コンビならではの息の合ったプレーでリズムをつかむ。しかし、相手の攻撃的なストロークと正確なショットに苦しめられ、思うようにラリーを続けられない。失点が重なり、第2セットも3-6で落とし、初戦敗退となった。一方、久保・藤本ペアも第1セットを4-6で落としたところから再開。ネット前と後方の連携が冴え、コンビネーションを発揮した。藤本の伸びのあるサーブで相手を圧倒する場面も見られる。しかし、相手も譲らず、一進一退の攻防が続いた。第2セットはタイブレークにもつれ込み、粘り強さを見せて8-6で制し、セットを奪い返す。運命のファイナルセットも9-9まで並ぶ大接戦。最後は果敢なリターンからチャンスをつくり、前衛の鋭いボレーで勝負を決め、初戦突破を果たした。時間の都合で順延されていた男子ダブルス初戦は午後19時を回ってから行われた。同志社からは大矢・小柳ペアが出場。大矢のサーブで勢いをつけ、小柳の巧みなリターンで確実にポイントを重ねる。相手の強烈なスマッシュにも冷静に対応し、ハイスピードのラリーが展開された。第1セットを6-4で先取すると、第2セットも小柳の高さを生かしたプレーが光る。187cmの長身から繰り出されるサービスは相手にほとんど触れさせず、長いリーチを生かした反応も冴えた。6-0のストレート勝ちで初戦を難なく突破。「相方が緊張していたので自分がリードした」(大矢)と、先輩の頼もしさを示した。
本戦4日目、久保・藤本ペアは亜大との2回戦に挑んだ。強い日差しの下、先制点を奪って勢いづいたが、アウトミスが重なり徐々に流れを失う。0-5まで追い込まれる苦しい展開の中、藤本が鋭いスマッシュを決め2ゲームを返したものの、反撃は及ばず2-6で第1セットを落とす。続く第2セットも同様の展開となり、ラリーでは粘りを見せたが要所で相手に押し切られる。2-6で連取され、2回戦敗退となった。「関東の大学の強さや実力の差を実感した」(藤本)。ペアを組んで1年以上、集大成となる秋のリーグ戦でのさらなる飛躍を誓った。一方、大矢・小柳ペアは2回戦に臨んだ。相手は大矢の高校時代の元ペア。相手の戦術を熟知した上で挑んだ序盤、小柳のスマッシュがラケットに触れさせないほどの速さで決まり、さらに大矢がスピンをかけたドロップショットでペースをつかむ。しかし、全国の壁は高く、流れを保てず第1セットを5-7で落とす。続く第2セットは小柳のスマッシュを合図に反撃を開始し、5-2までリードを広げる。だが、ラリー後のミスが続くと一気に流れが相手へ。バックハンドの返球がネットにかかる場面が目立ち、勝負どころで押し切られる。拮抗した展開の末、再び5-7でセットを落とし敗退。「自分のやれることはできたと思う」(大矢)。惜しくも2回戦敗退となったが、課題を見出し次へとつなげた。
今大会、全国の高い壁を前にしながらも、それぞれがチャレンジ精神を持ち奮闘した。次に待ち構える秋のリーグ戦に向けて個々の力を磨き、全国大学対抗の舞台・王座進出を目指す。(元永侑里、髙橋舞衣)