
2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦
9月8日、江坂テニスセンター(大阪府)にて2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦男子1日目が行われた。対するは関学大。全日本大学対抗テニス王座決定試合に出場するという目標に向け、初戦に挑んだ。
ダブルスには大矢(グロ地4)・小柳(スポ1)ペア、鈴木(法4)・宮地(心理4)ペア、岩井(商3)・水野(法3)ペアが出場。競合相手に粘りを見せるも白星を挙げることはできなかった。
第1ダブルスには大矢・小柳ペアが出場。果敢に挑んだファーストセット。ファーストセットは相手のサーブで崩され、リターンをボレーで決められるなど苦戦を強いられる。2-3まで迫るも、3ゲーム連続で落とし、2-6でファーストセットを落とした。サーブゲームから始まったセカンドセット。小柳の鋭いサーブが刺さり相手を揺さぶる。また、小柳のサーブにより甘くなった相手のリターンを大矢がボレーで仕留めるなど、上々の立ち上がりをみせた。しかし、4-4に追いつかれると、焦りからストロークでミスが出るなどブレイクを許し、そのまま4-6でセカンドセットも落とし敗北を喫した。

ハイタッチを交わす(左から)大矢(グロ地4)、小柳(スポ1)
第2ダブルスには、鈴木・宮地ペアが出場。両者一歩も譲らぬ展開が続く。「初日ということで自分たちが勝って盛り上げていきたい」(宮地・心理4)。4年生同士のペアとして臨んだファーストセット。両者一歩も譲らぬ展開が続くと5-4でファーストセット奪取まで王手をかけた。

ガッツポーズをする鈴木(法4)
「序盤は、リターン返してからのポイントが多かったのが良かった」(鈴木・法4)。しかし、前衛の動きを相手に読まれ、クロスショットで決められるなど、あと一歩のところで決め切れず、そのまま5-7でファーストセットを落とした。

リターンする宮地(心理4)
なんとな食らいつきたいセカンドセット。鈴木のパスショットや、宮地のネットプレーが光るも、流れを変えられず2-6で敗戦した。

アドバイスを受ける(左から)鈴木(法4)、宮地(心理4)
第3ダブルスには、岩井・水野ペアが出場。前衛に詰めてくる相手に対してダブルバックで対応するも、相手の攻撃を防ぎ切ることができず、2-6、2-6で敗北。ダブルス戦は3戦全敗となった。

ハイタッチを交わす(左から)岩井(商3)、水野(法3)
一つでも白星を挙げたいシングルス。同志社からは渡邉(商1)、大矢、小柳、三和(文情4)、丸井(文3)、コーゲン(文4)が出場した。
第1シングルには団体戦に出る唯一の1年生の渡邉が出場。同志社大学のエースとしてチームに流れを持っていきたいファーストセット。序盤から主導権を握ると、ロブで前衛に出てきた相手の頭を抜き、ブレイクに成功する(3-1)。さらに、サウスポーから放たれるフォアハンドで、相手の弱点を突き、6-2でファーストをものにした。続くセカンドセットは拮抗した試合展開が続き、タイブレークにもつれこむ。しかし、足の負傷により思うような動きができず1-7でタイブレークを落とした。気持ちを切り替え臨んだファイナルセット。4-5までキープ合戦となり奮闘するも、4-6で惜敗した。
第4シングルには三和が出場。序盤からストロークで押して主導権を握る。(2-1)相手の変則的な攻撃にも対応し3-2でリードするも、徐々に相手のペースにのまれ、ファーストセットを落とす。取り返したいセカンドセット。3-0と優位に試合を進めるも、相手も負けじと角度をつけたショットで対抗し、タイブレークとなり、3-6と相手にマッチポイントを握られる。「相手のマッチポイントも3ポイントあったが、相手のマッチポイントから逆転するのが得意なので、自分ならいけると思って、自分を信じて戦った」(三和・文情4)。崖っぷちの状態から5ポイント連取し、セカンドセットを取った。ファイナルセットはまたも、5-2と優位に進めるが、相手に2ゲーム連取され徐々に追い詰められる。しかし、執念でゲームを勝ち取り、大逆転勝利を収めた。
第5シングルに出場したのは丸井。「S5という立場で、何がなんでも勝つことだけを考えていた」(丸井・文3)。相手の攻撃をかわし、自分のチャンスを作り出しゲームメイク。相手に傾きかける場面でも、卒ないプレーで流れを引き寄せ、6-4でファーストセットを奪取。セカンドセットは4-4まで定石な展開となるも、得点源となるサービスゲームを落とし4-6でセカンドセットを落とした。運命のファイナルセット。熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられタイブレークまでもつれ込む。「体も辛かった中、ベンチで応援してくれた市吉を筆頭に、みんなの応援の声で戦い抜くことができた」(丸井・文3)。深いショットを放ち、相手にネットミスを誘うなど果敢に攻撃し、7-6で勝利を収めた。
第3シングルには小柳が出場する。奮闘するも流れを掴めず2-6、2-6で敗北を喫した。

小柳(スポ1)
第6シングルにはコーゲンが出場。立ち上がりに苦戦し、4ゲーム先取される。しかし、体格を生かした鋭いサーブで相手のリターンミスを誘うなど5-4まで追い上げる。タイブレークまで奮闘するも、勝ち切ることができず6-7(4)でファーストセットを落とす。続くセカンドセットも相手の勢いを止めることができず、2-6で敗北した。
第2シングルに出場したのは大矢。長身を生かしたフォアハンドストロークや、長いラリーをものにする力で相手を圧倒。6-3でファーストセット取るとセカンドセットも危なげなく6-1で勝利を収めた。

ガッツポーズをする大矢(グロ地4)
シングルスの結果は3勝3敗。ダブルスと合わせると3勝6敗で、白星発進は叶わなかった。次に控えるのは近畿大学戦。「近大の勢いに負けないように勝ち切っていきたい」(渡邊・法4)。今試合の悔しさを晴らし勝利を勝ち取りたいと意気込む。
◆試合結果
同志社大学 3-6 関西学院大学
D 0-3
S 3-3
●D1 大矢・小柳2-6、4-6本・前田
●D2 鈴木・宮地 5ー7、2-6堤野・小夏
●D3 岩井・水野2-6、2-6加藤・小島
●S 1渡邊 6-2、6-7(1)、4ー6堤野
◯S2 大矢6-3、6-1富田
●S 3 小柳 2-6、2-6森岩
◯S4 三和4-6、7-6(6)、6-4中村
◯S5丸井 6-4、4-6、7-6(5)高橋
●S6コーゲン 6-7(4)、2-6小夏
(文責・撮影) 木田恋菜、東浦彩瑛