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【テニス部女子】関学大に勝利し笑顔で終幕

2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦
 江坂テニスセンター(大阪府)にて2025年度関西大学対抗テニスリーグ戦女子5戦目が行われ、関学大と対戦した。
 ダブルスには久保(商4)・藤本(スポ2)ペア、山口(スポ4)・成田(スポ1)ペア、シングルスには成田、久保、上野(文情1)が出場した。

 第1ダブルスには久保(商4)・藤本(スポ2)ペアが出場。ファーストセットは、序盤から相手のペースにのまれ1-4とリードを許す。しかし、その後は久保と藤本の連携プレーが光り、脅威の5ゲーム連取。6-4で逆転し、ファーストセットを取った。

ガッツポーズをする藤本(スポ2)


 続くセカンドセット。リターンが相手の前衛につかまりボレーで決められるなど0-3と苦しい展開に。しかし、久保が鋭いサーブで相手のリターンアウトミスを誘い、藤本のネットプレーで仕留めるなど本領発揮し、4-4まで追いついた。次ゲームを惜しくも落とし4-5で迎えたサービスゲーム。藤本のサーブで相手を崩すと、前衛の久保が鋭い角度をつけたボレーで打ち抜くと、相手のリターンミスでキープに成功し、5-5に追いついた。勢いそのまま、久保のフォアハンドストロークで圧倒。最後は久保のボレーで相手の間を打ち抜き6-5で勝利した。接戦を制した試合後、久保と藤本は笑顔で抱き合い、喜びを噛み締めた。

試合後抱き合う(左から)藤本(スポ2)、久保(商4)

 第2ダブルスには山口(スポ4)・成田(スポ1)ペアが出場。序盤は接戦となるも、リードを保ち6-4でファーストセットを奪取する。

ハイタッチを交わす(左から)山口(スポ4)、成田(スポ1)


 続くセカンドセットは、1ゲーム目を落とすも、次ゲームで成田のサーブで相手を崩し、甘いリターンを山口がボレーで決めると、攻めの形を崩さずキープに成功。早いテンポのラリー戦にもつれ込むも、成田の強烈なストレートリターンで相手を仕留め、2ゲーム連取に成功した。同志社の勢いは止まらない。成田の安定したラリーと、山口のネットプレーが光り、6-2で勝利を収めた。2人の快進撃に勝利後は笑顔が溢れチームに勢いを吹かせた。

 第1シングルスに出場したのは成田。序盤から拮抗した展開となり、激しい攻防が繰り広げられた。3-3となり迎えた次ゲームで、安定したラリーで相手のネットミスを誘い、打点の高いリターンで相手を攻める。そのまま勢いに乗ると、的確なストロークで追い詰め、相手のアウトミスを誘い得点。最後はボレーを確実に決めてファーストセットを奪取した。

リターンする成田(スポ1)

 続く、セカンドセット。ファーストセットからの勢いそのままに、激しいラリー戦を制し相手を翻弄(ほんろう)。打ち負けない忍耐力を武器に、緩急をうまく使い、スライスで切り返すなど技術面でも大きく上回った。最後は、甘くなった相手のリターンに対しスマッシュを打ち抜き勝利を収めた。勝利後、成田がガッツポーズを見せると、観客は大きな拍手で称えた。応援も味方につけた成田の爽やかな笑顔が印象的だった。

ガッツポーズをする成田(スポ1)

 第3シングルスに出場したのは上野。序盤は長身から放たれるサーブに苦戦する。左右に揺さぶられ、何とかくらいつくも、浅くなったリターンにボレーで決められ1-2とリードを許す。しかし、持ち前のラリー力で粘りを見せブレイクに成功すると、そのまま6-4でファーストセットを奪取した。続くセカンドセットは勢いそのまま3-0と相手を突き放す。主導権を握り、的確なコースをつき、相手を翻弄(ほんろう)。渾身のガッツポーズが連発した。実力差を見せつけ6-1で勝利を収めた。

リターンする上野(文情1)

 第2シングルスに出場したのは久保。ファーストセットの序盤は、持ち前の低く速いストロークで相手を揺さぶりミスを誘う。2-0とリードをするも、相手の回転をかけたクロスリターンがフォア側に打ち込まれるなど、徐々に迫られる。なんとか3-2とリードを保つも、相手の巧みなドロップショットに苦戦。相手の勢いにのまれ、3-6でファーストセットを落とした。

リターンする久保(商4)


 続くセカンドセット。相手のボレーに対応し、スマッシュで決め果敢に攻めるも、ミスが多発。相手の流れに持ち込まれる(1-4)。しかし、第1、第3シングルが終わり、応援の力が主将・久保にさらに加わると、負けじとラリー戦で相手を追い詰める。4-5まで追い上げを見せた。苦しい中でも、応援の力で時折り笑顔を見せた久保。果敢に攻めるも、相手の強烈なリターンに対応できず4-6で敗北を喫した。

集合写真を撮る4年生たち
 

 この結果より女子は関西3位に輝いた。大きな目標にあと一歩のところまで、総力戦で戦い抜いた。「このチームで過ごせたことは誇りであり、心から感謝している」(久保)。戦い抜いた4年生の姿は、後輩たちの胸に深く刻まれた。王座出場の夢を叶えるべくひたむきに努力を続ける。

(木田恋菜)
 
◆試合結果
同志社大学 4—1 関西学院大学
D 2-0
S 2-1
◯D1久保・藤本 6-4、7-5 西本・未廣
◯D2 山口・成田 6-4、6-2永田・山下
◯S1成田 6-4、6-1西本
●S2久保3-6、4-6南
◯S3上野6-4、6-1末廣

◆主将へのインタビュー
ーーー主将になって1年間を振り返って
ラストイヤーに単複でインカレへ出場し、全国の舞台で戦うことができて自身の成長を感じた。チームとしても多くの選手がインカレ出場を果たし、関西にとどまらず全国でも結果を残せる選手が増えたことに誇りを感じています。

ーーー大学4年間で、ご自身が一番心に残っている試合や瞬間
大学2年生のときの2部リーグからの1部入れ替え戦です。仲間全員が身体を張り、ボロボロになりながらも最後まで戦い抜き、見事全員の力で1部復帰を果たせた瞬間です。そして、自分自身も勝利に貢献できたことは、大きな誇りであり今でも忘れられません。

ーーー主将として特に意識していたこと
一人ひとりが最大限の力を発揮できる雰囲気を作ること。そして、自らが先頭に立ち、最後まで走り抜ける姿勢を示すことを意識しました。

ーーー主将として苦労したこと
今までにない「王座」という高い目標を抱えて活動してきてそれぞれが違う考えや目標を持つ中で、全員をまとめていくことに苦労しました。同期や後輩に支えられ、最後にはみんなで同じ方向を向いて戦えたことが何よりの喜びでした。

ーーー同期や後輩、コーチに向けての想いを教えてください
決して完璧なキャプテンではありませんでしたが、皆と共に最後まで戦えたことが自分の誇りです。このチームで過ごせた時間に心から感謝しています。

ーーー次の代にむけてメッセージ
持ち前の明るさと思いきりテニスを楽しむ気持ちを忘れずに挑んでいってほしい。皆なら必ず、どんな学校にも負けない、日本で1番輝くチームを築けると信じています。

ーーーこれまで支えてくれた人へのメッセージ
4年間サポートしてくださったOB含めコーチ陣、沢山の経験を共に乗り越えた仲間達に感謝を伝えたいです。ここまで走り抜けて最後までテニスを全力で楽しめたことは一生の宝物になると思います。自分一人では決して成し遂げられなかった4年間でした。これまでの経験を武器にこれからの人生でも挑戦を続けていきます。本当にありがとうございました。

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