9月2日、江坂テニスセンターにて2022年度関西大学対抗テニスリーグ戦女子1回戦が行われた。同志社は春リーグ1部で優勝を果たした強豪関大との対戦。
初めにコートに立ったのは久田(社4)・渡辺(スポ3)ペア。「思いっきり挑んでいけた」(久田)と格上相手に臆することなく試合に挑んだ。ファーストセット、序盤から相手の鋭いサーブが打ち付けられる。なんとかついていこうと必死にリターンするも、球速の速いフォアハンドストロークに手が出ない。「実力の差を感じた」(久田)と0-6で第1セットを先取される。切り替えたいセカンドセット。同志社はアイフォーメーションの陣形を取り、相手の動揺を誘う。1ゲームを奪取し、互角の戦いを繰り広げると思われた。しかしさすがは前回チャンピオン。ミスのないプレーで同志社はあっという間に突き放され、1-6で敗北。それでも「負けてしまったが成長できた試合」(久田)と振り返った。
続いて菰方(スポ2)・山口(スポ1)ペアが登場。「相手が強いのはわかっていたので緊張はしなかった」(菰方)と構えることなく試合に臨んだ。ファーストセット、山口のサービスゲームで始まり、次々とサービスエースを決める。試合の主導権を握り、優位な展開が続いた。しかし、相手の巧みなボレーやスマッシュに苦しみ、試合はデュースへと突入。「1本を取り切れないのが敗因だった」(山口)と5-7でファーストセットを落とす。迎えたセカンドセット。取って取られる攻防戦を繰り広げる。ここでも最終ポイントを落とし、ゲームカウントを許す悔しい展開が続き、4-6で惜敗。関大に連取された。
後がない同志社。勝敗の行方を託されたのはチームのエース渡辺(スポ3)。相手はダブルスでも戦った中村。中村は春に単複関西2冠を達成した強豪。「ラリーをして応援しがいのある試合にしたい」(渡辺)。エースとしてチームのために果敢に挑んだ。ファーストセット、相手の異次元な球速のサーブやリターンで押される展開で始まった。負けじと必死に食らいつき長いラリーを繰り広げる。相手のミスを誘い出しなんとか2ゲームを奪取。しかし2-6でファーストセットを許す。続くセカンドセット。周りの声援とともに健闘を見せ、積極的に攻め込んだが、2-6で敗北。
次に上田(GR1)が登場。大学初のリーグ戦を楽しむ気持ちを持ってコートに立った。「調子が上がりきらなかった」(上田)と序盤から相手のペースについていけない。クロスやフォアハンドストロークに圧倒され、0-6でファーストセットを落とす。しかし、セカンドセットでは自身のプレーを取り戻し、粘り強いプレーを見せる。競る展開を繰り広げたが、惜しくも4-6で黒星。
最後は尾山(社1)が出場。「仲間の声援が力になった」(尾山)と皆が見守る中、最後まで諦めない姿を見せた。ファーストセット、強みである粘り強さを見せ、試合の主導権を握る。しかし、関大の持ち味であるクロスやロブに翻弄(ほんろう)され、攻めることができない。ボールを追うもミスを誘い出せずポイントを重ねられ、3-6で落とす。セカンドセットも長いラリーの末ポイントを奪われる形を取られ、あっけなく引き離される。そのまま1-6で試合終了。同志社の敗北が決定した。
格上相手に0-5で黒星発進となった同志社テニス部女子。「次の園田戦は大事な戦いになる」(渡辺)。1試合でも多く勝てるようにチーム全員で立ち向かう。1部で奮闘する同志社テニス部女子のこれからの戦いに期待が高まる。(文責・写真:待鳥桜子)
【試合結果】
女子ダブルス
●久田(社会4)・渡辺(スポ3)0 1
○中村・坂本(関大) 6 6
●菰方(スポ2)・山口(スポ1)5 4
○川本・福嶋(関大) 7 6
女子シングルス
●渡辺(スポ3)2 2
○中村(関大) 6 6
●上田(GR1)0 4
○坂本(関大) 6 6
●尾山(社1) 3 1
○中西(関大)6 6