
RIGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟春季リーグ戦 男子1部
4月13日、京都産業大学総合体育館(京都府)でRIGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 春季リーグ戦男子1部の第2戦が行われ、同志社は大産大相手にセットカウント0-3で敗北を喫した。
大産大は昨日の開幕戦で格上の京産大を破った実力派集団。今回の相手はエースの箸中(大産大)に加え、高校時代に名を馳せたスーパールーキー横山(大産大)を擁する。大学バレーの勢力図が少しずつ変わっていく中で上位に食い込むためには確実な勝利が必要だ。絶対に落とせない一戦、試合前の選手たちの表情には猛き闘志が宿っていた。

第1セット序盤はお互い一歩も譲らぬ攻防戦が繰り広げられる。金谷(心理4)のツーや池田(商1)のバックアタックで得点を量産(7-6)。しかしこの均衡した試合展開で一歩前に出たのは大産大だった。相次ぐレシーブミスにより主導権を失った同志社。「自分たちの流れを作れず相手に押し切られた」(森川・商4)。タイムアウト後も伊藤(心理3)と池田の2枚ブロックで意地の反撃を見せるも、大産大の高さとパワーに圧倒され16-25で第1セットを奪われた。

流れを変えたい第2セットだったが大産大の多才な攻撃に苦戦。「威力も高さも全然違った」(﨑山)。鋭いスパイクに加え鉄壁のような高いブロックで攻撃を封印される(9-15)。なんとか大産大の猛攻を止めたい同志社は2度目のタイムアウト後に小田(スポ2)、中田(心理2)、大西(経1)を起用。するとコート内の雰囲気が一変、同志社が反撃の狼煙を上げた。「相手のブロッカーが1枚になるような攻撃を選択した」(小田)。セッターの小田が巧みなトスワークで相手を翻弄(ほんろう)。大西のクイック攻撃などを積極的に取り入れ攻めの体制に出た。「自分たちが劣勢な状況でも気持ちでは負けなかった」(森川)。大胆なメンバー交代が行われ、暗雲が立ちこんでいたチームに再び活気が戻ってきた。終盤にかけて中田のサービスエースや大西の2連続ポイントで3点差まで詰め寄る(19-22)。しかし大産大の縦横無尽な攻撃に乱され第2セットを連取された(20-25)。

迎えた第3セット。「何度も練習で合わせていたので今回は勝負に出た」(小田)。1年生ミドルの大西との完璧なコンビネーションで試合を展開(12-12)。中田の鋭いライトからのスパイクや池田のバックアタックがさく裂し、互角の勝負に持ち込んだ(14-14)。20点台の大判に乗っても白熱の接戦が繰り広げられた第3セット終盤。大西・池田の1年生コンビが奮闘し、大産大を射程圏内に捉える(23-24)。しかし相手の執念に屈し、23-25で第3セットを奪われセットカウント0-3で敗北を喫した。

「途中交代で出てきた選手が良い雰囲気を作ってくれた」(森川)。0-3と完敗の結果となったが下級生のレベルの高さが垣間見えた今回の一戦。これからハイレベルなメンバー争いが行われるなかで互いに切磋琢磨しながら鍛錬を積み重ねる。次戦は昨年度1部昇格を果たした大体大。「2部から上がってきた大学に負けたくない」(﨑山)。挑戦を迎え撃つ立場として圧し掛かる重圧に耐え抜き、森川組の完遂されたバレーを見せつけろ。(文責・三宅希和、撮影・堀早槻)