バレーボール部(男子)
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【バレーボール部男子】起死回生の劇走で今季初のストレート勝ちをつかみ取った

RIGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 春季リーグ戦
  4月27日、立命館大学OICアリーナ(大阪府)でRIGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 春季リーグ戦の第6戦が行われた。同志社は龍谷大相手にセットカウント3-0で勝利を収めた。
 「昨日勝ってその流れで今日も勝とうという気持ちで臨んだ」(池田・商1)。今春のリーグ戦では開幕3連敗を喫し、一時は最下位へと順位を落とした同志社。しかし、第4戦からの2連勝で起死回生を見せ、順位を上げてきた。昨日の第5戦ではフルセットの激闘を制し、選手たちの勢いは増すばかりだ。今回の相手は龍谷大。「龍谷大との相性は結構良くて、自分達が勝てる相手なんで空回りしないように確認するとこはちゃんとして、思いっきり勝ちたい」とミドルブロッカーの伊藤(心理3)は意気込みを語る。これまで積み上げてきた練習の成果を発揮し、確実に勝利をつかみたいところだ。

ブロックする左から伊藤、﨑山(商2)

 迎えた第1セットは同志社のサーブからスタート。先制点を取られるも、中田(心理2)の高さを生かしたスパイクで得点を取り返す(1-2)。それに続くように伊藤と﨑山のクイックとブロックが相手コートに突き刺さり2連続得点を奪取(3-3)。ここから点差そのままゲームが展開されるが、先に動きがあったのは同志社だ。中田のスパイクで相手のブロックアウトをとると、続けて﨑山と伊藤の2枚ブロックで相手のスパイクをシャットアウト。さらに伊藤のテンポの速いクイックが2連続で相手コートに突き刺さり、5連続ポイントを獲得した(11-7)。その後もとってとられての攻防戦が繰り広げられるも、同志社の流れは渡さない。1年生の池田と大西(経1)が躍動し、2度のブレイクを獲得(23-17)。最後はセッター金谷(心理4)が相手の隙をついたツーでセットポイントをとり、25-19で第1セットを奪った。

トスをあげる金谷

 良い流れのまま始まった第2セットだったが、開始直後悪い流れがコート内を支配する。威力の高いスパイクを武器とする中田のスパイクが2連続で完全にシャットアウト。﨑山の視野の広いプレーで1点を取り返すも、続けてリベロの吉田(心理1)と中田の間にボールが落ちる。同志社の攻撃陣のミスも誘われ、龍谷大との点差は5点にまで広げられる(2-7)。すかさずタイムアウトをとると、円陣になり言葉を交わす。「繋ぎの面で失点してたのでそこは粘り強く行こうといった部分をメンバーに声をかけた」(森川・商4)。キャプテン・森川の声のもとコート内の悪い雰囲気を一掃。気持ちを新たに相手に喰らいつく。タイムアウト直後に、高い打点から繰り出される池田のスパイクが決まると同志社に追い風が吹き始める。「上がったボールは全部決めるということを心がけた」(池田)。池田の爆発力のあるスパイクや大西のクイック、﨑山のサービスエースで脅威の6連続得点をあげ、逆転を果たした(8-7)。しかし、ここから互いが一歩も譲らないシーソーゲームが展開される。選手それぞれが多種多様なプレーを見せるも、点差は広がらない。動きがあったのはマッチポイント直前の22点の時だ。相手の隙をついたプレーがミスを誘い、ブレイク(24-22)。そして、大西と金谷の息のあったクイックで25点目を獲得し25-23で第2セットも勝利した。

スパイクを打つ池田

 勝ち切りたい第3セット序盤は同志社がリードする形でゲームが進行。開始直後に3得点を連取すると、コート内の熱気も高くなった。しかし相手の粘り強さに苦戦。ミスが多発し、逆転を許した(7-8)。伊藤の高さのあるクイックで確実に得点を重ねると、徐々にペースを取り戻す。大西と中田のスパイクが相手コートに突き刺さり、ブレイクを果たすとまたもや同志社が主導権を握るようになった(17-14)。得点が20点台に乗ると同志社の勢いはさらに増す。コート内外からの声も大きくなり、終始良い雰囲気が同志社を包み込んだ。﨑山の安定感のあるレシーブから繋がったボールを自身で決めきり得点を重ねる(23-17)。最後は2枚ブロックで相手の動きを確実に封印。25-17で第3セットも奪い取り、今季初のストレート勝ちを収めた。

笑顔見せる選手たち

 「チーム内でミスした時に声掛け合ってたので、落ちても次は大丈夫という気持ちで臨めた」(﨑山)。互いのミスを補い合い、全員で引き寄せた渾身の白星。「メンバーも勝っていくうちに自信がついてきているので、そこが勝ちに繋がった」と主将の森川は振り返る。開幕3連敗からの起死回生を経て、最高の流れで掴んだ勝利がチーム全員に確かな自信を刻み込んだ。次戦は圧倒的高さを誇る昨秋王者である近大との一戦。「近大は大きいので、いかに自分たちが繋いでアタック率を下げるかになる。そこを明日の練習でできるようにしたい」(森川)。次戦は1日空いた29日に行われる。明日の練習で対策を練り、いかに相手スパイカーの動きを封じるかが勝負の分かれ目となるだろう。全員バレーの執念を貫き、絶対的王者に真っ向から挑む。チームの結束を力に、3連勝の波に乗って金星をつかみ取れ。(文責・撮影、堀早槻)

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