
REGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 春季リーグ戦
5月18日、近畿大学記念会館(大阪府)でREGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 春季リーグ戦の第11節が行われた。同志社は京産大相手にセットカウント2-3で敗北を喫した。
今回の相手は今季リーグ戦で順調に白星を重ね、勢いに乗る京産大。現在4位と高順位を記録している京産大に対し、同志社は現在7位となっている。春季リーグ戦は本日で最終戦を迎える。「自分にとっても最後の春リーグのなで、絶対勝つぞという気持ちで臨んだ」(森川・商4)。各校の集大成となる大事な一戦で、同志社は有終の美を飾るべく全身全霊で最後の戦いに挑んだ。
迎えた第1セット。﨑山(商2)の2枚ブロックで先制点を奪うも、反則や簡易なミスが積み重なりリードを許す展開に(6-10)。小田(スポ2)の持ち前のツーアタックで1点を返すもそこから京産大が一気に主導権を掌握。相手セッターの高度なパス回しに翻弄(ほんろう)され、7連続失点を献上する。その後も京産大の素早いコンビプレーがさく裂。相手のミスでしか得点を挙げることが出来ない苦しい展開が続く。コートに不穏な空気が漂う中、エース池田(商1)のレフト攻撃や粘りのプレーで反撃に転じた同志社。しかし、中田(心理2)のスパイクが相手の鉄壁に阻まれ15-25で第1セットを先取された。

第2セット走り出したのは同志社。2-1の場面で森川とのブロックポイントで好機を演出すると、中田がサービスエースでブレイクポイントを奪う。序盤に同点の場面を迎えると、池田のサーブから怒涛の得点劇を見せた。サウスポーの大西(経1)が長い手足を活かしたスパイクで得点を量産(8-5)。京産大がタイムアウトで流れを断ち切ろうとするも、同志社の攻撃はなお加速するばかりだった。「サーブでしっかり攻めて得点につなげた」(池田)。池田の2連続サービスエースでさらにリードを広げると、長いラリー戦を制し驚異の8連続得点を獲得(13-5)。勢いに乗った小田が相手の攻撃をシャットアウトし、畳み掛けるような展開で試合を支配する。終盤戦を迎えても一切の隙を見せない完璧な展開バレーを披露し、25-14で第2セットを制した。

絶対に取り切りたい第3セットだったが、序盤から京産大の猛攻を受ける。「ブロックも高くて攻撃力のあるチームだった」(池田)。池田のスパイクで攻撃を仕掛けるも、幾度となく相手ブロックに阻まれる。中田のスーパーレシーブで得点につなげるも、点差を離されていく一方だった(9-13)。脇本(スポ2)をピンチサーバーで起用し、流れを変えようと試みるも池田が相手ブロックに捕まり立て続けにブレイクポイントを献上。6連続得点を許し、10点差までリードを広げられる。最後は中田のスパイクが1枚ブロックにシャットアウトされ、第3セットをあっけなく落とした(14-25)。

「良いゲームは攻めていけたけど、悪いゲームは一方的にやられていた」(﨑山)。両者各セットを10点台に抑える異例の試合展開を披露する中で迎えた第4セット。序盤から互いの意地がぶつかり合うシーソーゲームが展開する。大西のクイック攻撃で得点板を動かすも、ブロックアウトを取られ1点を追いう形で淡々と試合が進んでいく。すると、試合中盤またもや池田のサーブから決定機を作り出した。卓越したジャンプ力を活かしたバックアタックでブレイクに成功(17-13)。続く池田のサービスエースで一気にチームのボルテージが最高潮に達する。勢いに乗った同志社は中田や大西、森川が得点を量産し、全員バレーで第4セットを奪い返した(25-20)。

勝負の第5セットは、序盤から拮抗(きっこう)した試合が展開。お互い一歩も譲らないラリー戦で会場は大きな盛り上がりを見せる。しかし4-5の場面で立て続けにミスを連発。痛恨のブレイクを許し3点ビハインドで試合が進んでいく。京産大の背中を捕えようと奮闘する同志社だったが、中々点差を詰まることができず選手の表情には曇りが見え始める。「自分たちのミスの多さが目立ったセットだった」(森川)。京産大のスパイクがコートに突き刺さり、10-15で第5セットを奪われた。落胆する選手たちを背に、試合終了のホイッスルが体育館に鳴り響いた。
「最後取り切れなかったのは気持ちで負けていた部分があったから」(森川)。最終戦で白星を挙げることのできなかった主将・森川は哀惜の表情を見せていた。今回の結果により同志社は最終順位8位で春季リーグ戦が終幕。「はじめは一部降格が危うい状況だったけど、全員で立て直すことができた」(森川)。悔しさ、喜びなど様々な感情が交差した今季リーグ戦。今回見つかった多くの課題点を修正し、6月末に行われる西日本インカレに向けて鍛錬を積み重ねる。同志社バレーの歴史を塗り替えるべく、関西優勝に向けて邁進(まいしん)する森川組の挑戦はこれからも続いていく。(文責・三宅希和、撮影・堀早槻)
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