バレーボール部(男子)
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【バレーボール部男子】西日本インカレをベスト16で終える

2025年度第51回西日本バレーボール大学男子選手権大会

 6月26~29日、加古川市立総合体育館(兵庫県)他で、2025年度第51回西日本バレーボール大学男子選手権大会が行われた。同志社は予選トーナメント1回戦で朝日大と対戦。ストレート勝ちを収め、順調に決勝トーナメントへと駒を進めた。決勝トーナメント1回戦も朝日大と対戦となるが、2-0で勝利。続く愛媛大戦も快勝を収める。3回戦では東海1位の岐阜協立大と対戦。30点台にも連れ込む熱戦を繰り広げたが敗北を喫し、ベスト16で西日本インカレは終幕を迎えた。

 春季リーグ戦が終了して1ヶ月。リーグ戦で露呈した課題の克服に努めてきた。「リーグ戦での結果が良くなかった分、西カレで良い結果を残したい」(伊藤・心理3)。意気込み十分に西日本インカレに臨んだ。

ガッツポーズする伊藤

 予選トーナメント1回戦は朝日大との一戦。第1セット目は同志社のサーブからスタート。OP﨑山(商2)のスパイクで先制点を獲得すると、その後も中田(心理2)のサービスエースや池田(商1)のスパイクでリードを広げる(5-2)。ゲーム中盤には長いラリーを﨑山のフォローからうまく繋ぎ、得点を獲得した(10-7)。リードを広げたい同志社だったが、朝日大の高い防御力に苦戦しなかなか得点差を広げることができない。しかし、スパイカー陣がうまく相手の隙にスパイクを落とし込み主導権を掌握。20点台の大台にのると、怪我からの復帰戦となった伊藤と池田が躍動しこのセットを奪った(25-18)。

 続く第2セットは開始早々、シャットアウトやレシーブミスで立ち上がりに苦戦。池田のフェイントや2枚ブロックで相手を追いかけるも、一進一退の攻防戦が繰り広げられる(13-13)。高い防御力と素早い攻撃で点差を広げると、その後も主導権を握り続けた。完全に同志社の流れで試合が進行し、そのまま25-19で第2セットも獲得。決勝トーナメントへの進出を決めた。

 予選グループ戦を勝ち抜いたチームによる抽選の結果、決勝トーナメント1回戦は朝日大と再戦が決定した。同志社は春季リーグで惜敗を喫した関学大や東海春季リーグ戦1位の岐阜協立大と同じブロック。初日の勢いそのまま白星をあげ、上位争いに名乗りをあげたい。

得点を獲得し喜ぶ澤口(理工4)

 決勝トーナメント1回戦は朝日大と対戦。昨日朝日大戦ではかなりの点差で勝利している。しかし、同志社の弱点を調べ抜かれ、対策十分に挑まれたことで混戦を極めた。

 迎えた第1セット、﨑山の力強いスパイクと大西(経1)の鉄壁のブロックでブレイク(4-2)。ブレイクを果たし勢いに乗りたかったが、相手の粘り強さに屈し逆転を許す(9-10)。その後も相手のコンビネーションに翻弄(ほんろう)され、3連続得点を献上(9-12)。相手の背中を追う形で迎えた試合中盤、ここで同志社が反撃の狼煙を上げる。18-18の場面で﨑山が1枚ブロックで相手スパイクをシャットアウト。朝日大のタイムアウト後も﨑山の勢いは止まらず、攻守両面で活躍を見せ25-22で第1セットを奪った。

 続く第2セットもデュースまで縺れる試合が展開されたものの、池田のポイントが光り26-24で第2セットを連取。朝日大に勝利を収め、次に対峙(たいじ)することになった愛媛大との一戦ではメンバーの総入れ替えを行った。「チーム一体となって戦うことができた」(小池・法4)。2回戦目もセットカウント2-0で勝利し、安定したプレーで次戦に駒を進めた。

(左から)ブロックする大西、、﨑山

 「練習試合でも負け越してはいるが、勝てる部分は必ずある」(森川祐・商4)。ベスト8をかけた戦いの相手は岐阜協立大。東海春季リーグ戦では1位の成績を持つ強敵だ。この一戦で白星を上げることは大きな意味を持つ。チーム一丸となって強敵に挑んだ。

 第1セットから激闘が繰り広げられた。先制点を奪われるも、﨑山と池田の頭脳派プレーで3連続得点を獲得(3-3)。その後は相手の高い防御力に屈し、リードを許す。しかしスーパールーキー・池田のプレーがチーム活力を与えた。3点をリードされていた展開で、サーブ権が回ってきた池田。高い打点から繰り出される速いスピードとコースギリギリを攻めたサーブで相手を崩し、スパイクで得点を決める。加えてサービスエースも3本決めると7連続得点を獲得した、会場を沸かせた(12-8)。主導権を完全に掌握した同志社だったが、守備の穴につけ込まれ同点にまで追いつかれる。20点に乗ると互いの意地のぶつかり合いが体現された試合が展開される。一歩も譲らないゲームの中で一歩上をいったのは相手だった。相手の鉄壁と鋭いスパイクに屈し、33-35で第1セットを先取された。

 第2セットは第1セットの流れを断ち切れず、なかなか得点差を埋めることができない。第1セットで露呈した課題に漬け込まれ18-25で第2セットも奪われた。

喜ぶ選手たち

 あとがない第3セットは、試合前のブレイクタイムでチームで戦術などを話し合った上で臨んだ。開始早々から同志社が走り出す。伊藤の速攻と鉄壁で相手を崩し得点を獲得。加えてエース池田のパワフルなスパイクが相手コートに突き刺さる(8-3)。大幅リードを果たした同志社だったが、第1セット同様怒涛の追い上げで同点にまで追いつかれた。しかし、第1セットとは圧倒的に違う気迫が感じられる試合展開を見せる。守備やコンビネーションの乱れから一時は5点をリードされるが、選手交代で一時的にMBの森川祐がコートに立つ。前衛の守備力を上げ、得点に繋げる。2枚ブロックや﨑山のサーブが光り、デュースへと持ち込んだ。ネット際での攻防戦が熾烈に繰り広げられ、一進一退のゲームが展開される。ゲームが動いたのは両チームが28点の時だ。長いラリーが展開される中で中田の気合の1撃で得点を獲得。続いて﨑山の鋭いスパイクが相手守備を圧倒し、30-28で第3セットを奪った。

 第4セットは同志社のサーブでスタート。1年生の大西や池田が躍動しリードを広げる(6-4)。このままの得点差を守り切りたいが、相手も一筋縄ではない。鉄壁と攻撃に苦戦を強いられ、4点をリードされる展開となった(9-13)。それでも同志社は果敢に攻めの体制を貫き、さまざまな攻撃を仕掛けるが及ばず22-25で第4セットを奪われる。セットカウント1-3で敗北を喫し、西日本インカレは幕を閉じた。

うつむく池田

 各々が持てる力を出し切り、全力で挑んだ西日本インカレ。惜しくも目標には届かなかったが、春季リーグで見えた課題を短期間で修正し、ベスト16入りを果たした姿は見事だった。次なる舞台は秋季リーグ戦。猛暑の中での鍛錬を経て、一回り成長したチームが、再び高みを目指す。(文責、撮影・堀早槻、三宅希和)

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