
REGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 秋季リーグ戦
10月5日、大阪産業大学総合体育館でREGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 秋季リーグ戦の第6節が行われた。前節の対近大戦で黒星を挙げ、下位リーグでの戦いとなった同志社。「とりあえず一勝を掲げていく」(森川祐・商4)。負けが続けば入れ替え戦の可能性も高まる今後の戦い。今回大商大と対峙(たいじ)した同志社は、最後まで流れをつかみ取ることができず、セットカウント1-3で敗北を喫した。
第1セット走り出したのは同志社。中田(心理2)のサーブで相手DFを崩すと、森川祐の連続得点でブレイクポイントを奪取する(2-0)。その後も同志社が一歩リードする形で試合が展開。しかし試合中盤に差し掛かると、戦況が一変する。ミスマッチが重なり、大商大に主導権を奪われる(14-16)。吉田(心理1)のナイスレシーブから2段トスで展開。池田(商1)が正確に決め切り、またもブレイクポイントを奪い返す(18-17)。しかしここから攻守の乱れが目立ち、21-25で第一セットを先制された。

取り返したい第2セット。大商大の鋭いサーブに食らいつくも、コート内でお見合いが発生。ボールが繋がらず、序盤から重たい空気が漂う展開に(1-5)。そのような中、﨑山(商2)がサービスエースを決めチームに活気をもたらす(3-5)。ここで流れを掴みたい同志社だったが、イージーミスが重なり、大商大の背中をなかなか捉えられない(4-8)。2度のタイムアウトを使い切り立て直しを図るも、大商大の攻撃に対応できず失点が続く(7-12)。それでも小笠原(法4)、伊藤(心理3)、小池(法3)ら上級生を起用すると、徐々にリズムを取り戻しブレイクに成功(10-13)。すると、池田が負けじと相手ブロックを弾き飛ばすスパイクで応戦(12-15)。しかし、大商大の勢いは止まらない。最後は小笠原がネット際のボールをワンハンドで捌くも伊藤の速攻は惜しくもアウトとなり、16-25で第2セットを落とした。
後がない第3セット。中田が1本目からサービスエースを決めチームを勢いづけると、森川祐も速攻で得点を奪い、完全に流れは同志社に(2-0)。さらに森川祐と小田が立て続けにブロックで相手スパイカーを封じ込め、連続得点(10-6)。「もう気持ちで勝負するしかない」(森川祐)。このまま同志社ペースで試合が進むかと思われたが、ミスが重なり同点に追いつかれる(13-13)。ここで小木曽(スポ1)をピンチサーバーとして投入。力強いサーブで相手守備を崩すと、すかさず伊藤がダイレクトで決め切りブレイク(16-14)。さらに森川祐の意地のスパイクで得点を重ねるが、相手エースの強打に翻弄(ほんろう)され試合は振り出しに(23-23)。互いに譲らぬ白熱した展開が続く中、小田が渾身のブロックでポイントを奪う(26-26)。伊藤も1枚で相手の攻撃を封印し、ブレイクに成功。27-26で同志社がマッチポイントを迎える。緊張感が走る中、池田が相手の隙を突く絶妙なサーブを放ち、誰にも触れさせることなく28-26で第3セットを奪い返した。

第4セットは序盤から大商大の猛攻を受ける。1-2の場面でブレイクポイントを許すと、立て続けに得点を奪われ、3連続失点でリードが広がる(4-7)。伊藤のブロックポイントが光り猛追を見せるも、一度開いた点差はなかなか縮まらない。しかしここで、対龍大戦で大活躍を見せた本(理工2)のサーブが相手コートに突き刺さる(15―15)。同点に追いついた同志社が意地を見せ、大商大に2回のタイムアウトを取らせる展開に。「最後の一本を取り切れなかった」(池田)。24-22でセットポイントを握るも、そこから4点を返され惜しくも24-26で第4セットを奪い返され、セットカウント1―3で大商大相手に敗北を喫した。

「これから一勝がとても重要になってくる」(池田)。流れをつかみきれず惜敗を喫した同志社。次戦はBブロックで強豪を打ち破ったものの、惜しくも上位リーグ進出には届かなかった甲南大との一戦が控えている。「気持ちで押し切って自分たちのバレーをしていく(森川祐)。下を向いている暇はない。次の一戦に全集中し、同志社バレーの矜持(きょうじ)を見せろ。(市原理央、三宅希和)