
REGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 秋季リーグ戦
10月12日、立命館大学いばらきキャンパス体育館(大阪府)でREGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 秋季リーグ戦の第8節が行われた。前日の対甲南大戦でフルセットの激闘の末、待望の白星を獲得した同志社。「立命大には春に負けていたので、絶対に勝ちたいという思いで挑んだ」(森川祐・商4)。春には開幕戦で対峙(たいじ)し、0-3で敗北を許した相手だ。春の雪辱を果たすべく意気込み十分で挑んだものの、立命大の繊細なプレーに翻弄(ほんろう)され、セットカウント0-3で敗北を喫した。

第1セット走り出したのは立命大。序盤でブレイクポイントを先制すると、一気に主導権を掌握する(2-4)。池田(商1)や小池(法4)のスパイクで追い上げを試みるも、今年の春季リーグ戦で3位という戦績を残した立命大の背中はそう簡単にはつかめない。7-8の場面から、立て続けにレシーブのも誰が目立ち4連続得点を献上(8-11)。「相手ミドルがあまり高くないので攻めの姿勢で戦った」(小田・スポ2)。攻撃型セッターの小田が、森川祐や伊藤(心理3)のMBを起用し試合を展開。しかし、ワンタッチから切り返されブレイクを許す場面が続き中盤戦には最大10点差のビハインドを抱える。「雰囲気を作りきれていなかった」(森川祐)。完全に勝機をつかめずコート内に暗雲が漂う中、小田が持ち前のツーアタックで応戦。「自分自身の攻めのスタイルを貫いた」(小田)。﨑山(商2)が中央に切り込み強烈なスパイクを決めるなど死力を尽くしたが、立命大の安定した守備網を崩せず18-25で第一セットを先取された。

続く第2セット。序盤から立命大のサーブが走り、同志社は苦しい展開を強いられる(3-7)。池田が客席まで走ってボールを繋ぐ好プレーや、テクニカルな背面ショットでチームを勢いづけるも、得点には繋がらず、連続失点を許した(9-18)。しかし、小田がサービスエースを決めると、一気に同志社に流れが戻る。「自分のプレーで引っ張っていくぞと思ってやっていた」(森川祐)。その言葉通り、主将・森川が怒涛の4連続得点を挙げ、4年生としての意地と責任をプレーで体現。最大9点にまで開いた点差を、1点差にまで縮めてみせた(20-21)。さらに池田、﨑山も続き得点を重ねたが、立命大の攻撃に対応しきれず、22-25で第2セットを落とした。

「セット間に切り替えることと選手ごとの対応を話し合った」(﨑山)。流れを変えたい第3セットは、﨑山のフェイントや伊藤の速攻、池田のスパイクなどさまざまな攻撃で得点を奪う。しかし、立命大も負けじと守備を固めつつ、攻撃を行ってくる。一進一退の展開が続いた(12-12)。さきにこのシーソーゲームの展開を破ったのは立命大。ブロックのワンタッチや同志社のミスが重なり、一気に3点を献上した(13-15)。すかさずタイムアウトをとり、声を掛け合う。タイムアウト直後に得点を取り返し、その後もエース・池田のインナーを攻めた鋭いスパイクが何度も相手コートに突き刺さり、同点に追いついた(18-18)。ここからさらにギアを上げてこのセットを取り切りたい同志社だったが、終盤の大事な場面で相手に2本のサービスエースを奪われる(19-23)。徐々に点差が広がり、最後は相手レフトにインナーを攻められ、22-25で第3セットも奪われ、セットカウント0-3で敗北を喫した。
OPの﨑山は「気持ちのゆるみという部分もあるが、自分たちから攻め続けるという所ができていなかった」と冷静に分析。第7戦から一転、立命大に痛恨の敗北を喫した同志社。第7戦で見せた粘り強さが影を潜め、序盤から主導権を握られた同志社は、終盤の猛追も及ばず、勝利を逃した。これで通算成績は2勝6敗となり、厳しい状況が続く。「儲かっても負けても最後の週のリーグ戦なので、最大限のパフォーマンスをしつつ、来年につなげられるようにしたい」(森川祐)。それでも、チームの目は下を向いていない。敗北の悔しさを糧に、次戦へ向けて一歩ずつ前を向く。まだ、巻き返しのチャンスは残されている。(市原理央、堀早槻、三宅希和)