7月1日、2022年度第48回西日本バレーボール大学男子選手権が広島県立総合体育館で行われた。同志社は第3試合、大阪経済法科大を相手にセットカウント2‐0で勝利。続く第4試合、近大を相手にセットカウント0‐2で敗北を喫した。
初戦第1セット目は、同志社が圧倒的な力量差を見せつける。相手のブロックが手も足も出ないまま、アタックを次々と打ちこみ25‐8で快勝。第2セットでは前セットの点差から、悪い余裕が生まれた。前セットの勢いから一転。コミュニケーションを密に取ることができず、ゲームメイクできない。本調子が出ないまま、相手に5連続失点(7‐9)でブレイクされた。途中出場した森川(商1)がサービスエースを決め(14‐13)、相手の流れを断ち切ると風向きが変わる。一矢報いた同志社は、その後追いかけられる展開になるも何とか逃げ切り、セットカウント2-0で勝利。格上の意地を見せつけた。
続く第2試合、春季リーグ戦で敗戦した近大に対し、序盤から全力で攻める作戦に出る。サーブで相手を崩し、リズムを作ることで同志社の流れを作り出した(6‐3)。好調な滑り出しで、相手にタイムアウトを取らせる。近大の高いブロックにアタッカーが捕まらないように甲斐(商3)が素早いトスを出し、アタッカーを後押し。続いて、昨日から調子を上げている仲佐(経3)がこのセットでも活躍。力強いアタックで相手のブロックをはねのけ、ポイントを奪った(7‐4)。しかし、同志社の猛攻はここまでだった。中盤、同志社のミスでブレイクされると一気に苦しい展開に(14‐16)。近大のミドルやバックを駆使する攻撃の幅の広さに苦戦。相手の攻撃にブロックが追いつかず、20‐25で第1セットを奪われた。
第2セットは相手のペースにのまれ、同志社らしいバレーをすることができない。近大の隙をついた攻撃でストレートを撃ち込まれると(2-4)、流れは近大に。慌てた同志社がタイムアウトを取るも(6‐10)、流れを取り返すことができない。キャッチを返すことができず、サイドからの勝負を試みるが、敵の高いブロックに阻まれた。一方で相手のアタックは次々と決まり、一気に点差を引き離される(13‐21)。このまま負けるわけにはいかないと、最後に意地を見せたのはエース宮坂(心理3)。バックアタックやツーアタックで反撃(17‐23)するも追いつくことはできず、19‐25で第2セットを落とし、セットカウント2-0で敗北を喫した。
今大会を振り返り、「準備不足だった」と語る仲佐。技術的な面はもちろん、コミュニケーションの面でも十分ではなかった。主将宮野(心理4)も試合を振り返り、悔しそうな表情を見せる。春季リーグ戦から今大会にかけて、自分たちの思うようなバレーをすることができなかった。秋季リーグ戦まであと2か月。まだまだ改善できる点はたくさんあるだろう。目標のリーグ3位を目指し、チームの結束力をさらに高める。(文貴・小山莉奈、撮影・田組菜月)