~ルーキー特集2023~ 【ソフトボール部男子】優勝経験豊富な侍バッテリー
春季リーグ戦で全勝優勝を達成し、1部昇格を果たしたソフトボール部男子。今回は新戦力としてチームの勝利に貢献した高橋と上野のバッテリー2人に話を伺った。
ピッチャーの高橋は小学校入学前に兄と一緒にソフトボールを始める。高校時代からエースの頭角を現し、3年生のときにインターハイでベスト8と国体で優勝を経験。大学でも続ける理由に「単純に好きだから」とソフトボール愛を語ってくれた。春季リーグ戦では投球回数27回1/3で防御率0.69。得意のドロップとライズボールを使い分け、奪三振率は13.57と、相手打線をきりきり舞いにした。
キャッチャーの上野は小学校3年生のときに始め、中学で一度軟式野球に転向するも高校から再開。3年生のときには国体でベスト8。さらに「夏になかなか勝てないと言われていたチームだったから、勝ててうれしかった」とインターハイで優勝を飾った。大学に入ってからは自分で練習時間を作らないといけないため、自らを追い込む必要があることが大変だと語る。そんな中、春季リーグ戦ではルーキーながら全試合でスタメンマスクをかぶり、女房役として投手陣をけん引。「走れてホームランを打てる選手になりたい」(上野)。キャッチャーとして攻守ともに貢献する意志は人一倍強い。
出身地が違う2人だが高校時代から交流があった。「インターハイの準々決勝で対戦して、1-0の緊迫した試合だったから印象に残っている」(上野)。3年生のときのインターハイで対戦し、先発ピッチャーが高橋で、相手高校のキャッチャーが上野。その試合では上野率いる大村工業高校に軍配があがり、そのまま勝ち進み1位に輝いた。「負けた相手と今一緒にキャッチャーをやっているのが面白い」(高橋)。ライバルだった彼らが今では同じチームで勝利に向かい、挑戦を続けている。
またU18の日本代表に選ばれている2人は6月に行われたアジアカップに出場した。高橋は登板した3試合でパーフェクトピッチングを披露。上野も2試合でスタメンとして出場し、勝利に貢献した。その結果、日本は無敗で優勝し、11月にメキシコで行われるワールドカップに駒を進めた。「日本代表が集まって吸収できる部分がたくさんあった」(上野)。世界の舞台で活躍する今後の彼らにも期待だ。
次戦に待ち受けるは4年生の引退がかかるインカレ。「1つでも多く勝ちたい」(高橋)。ベスト8という目標を達成すべく、持てる力すべてをかけて戦い抜く。(栗林真菜)
★共通質問「自身にキャッチコピーを付けてください」
高橋:「強気なメンタルで勝利へ導く」
上野:「高校、大学日本一を目指す挑戦者」
〈プロフィール〉
◆高橋理央(たかはし・りお)
2004年9月16日生まれ。神奈川・光明学園相模原高校出身。ポジションはピッチャー。右投げ右打ち。178㌢・ 80㌔。商学部1年。
◆上野結来(うえの・ゆうき)
2004年9月22日生まれ。長崎県立大村工業高校出身。ポジションはキャッチャー。右投げ右打ち。170㌢・73㌔。スポーツ健康科学部1年。