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~インタビュー掲載~ 【ラグビー部】秋季リーグ開幕前インタビュー

あさって、待ちに待った秋季Aリーグが開幕する。今夏は北海道で約1カ月間の単独合宿を敢行。春に露呈した課題を向き合い、厳しい練習に打ち込んだ。秋季も見据える先は関西優勝。主将・寺北を筆頭に関西のライバル校を打ち破る覚悟を再び固めた。古豪復活に向けて歩みを進める彼らの思いに迫る。

ーー春のシーズン振り返って
寺北: 春シーズンの結果は良くなかったです。走ったりはやってきましたけど、チームとして結果が良くなかったことからはしっかり目をそらさずに。なぜ結果が悪かったのか、戦略的な部分もありますし、個人個人のスキルとか、僕たちのリーダー陣の責任もあると思うのでそこは見つめ直して、夏合宿からまたさらに頑張ってきたのが現状です。
永住: 同じくいろいろ足りない部分があって、結果的に8位ってことで。そこでやっぱり自分たちに足りないものを再認識したんですけど、その中でも FWはモールであったりとか、少しずつ自分たちがやりたい形っていうのが見えてきた部分もあると思います。なのでそういうところは継続しつつ、自分たちの足りないものは夏合宿で取り組んできました。
村岡: 春は基礎を中心にやってきました。結果は良くなかったので危機感を持ちつつ、夏合宿からしっかりラグビー的な要素を入れて成長していったら全然戦えるかなと思っています。なのでそこまで悲観せず、でも危機感を持ちながらしっかり秋に向けてやろうという感じでした。

ーー春の課題点、チームに足りなかったと感じる部分
寺北: アタックで言うと戦術的なアタックが出ていなかったと思います。オプションに慣れていないFWもいっぱいいて。そこは夏合宿を経てしっかり整理して、チームとしてどういうアタックをしていくかっていうのは明確になったと思います。だからディフェンスの部分は、もちろんタックルもそうですけど、セットのとこでやったりとか、上がるところ、流すところもやっぱり判断が弱くて、ディフェンスで失点数が結構多かったと思うので、そういう部分が課題だと思います。セットプレーでもスクラムで安定していたとは全く言えなかったですし、モールで取られたりとかも多かったので、セットプレーの部分も課題はあったと思います。
永住: アタックのディフェンスはシステムのところから夏合宿で1から自分たちで話し合いながら形を作りました。初めはディフェンスの立ち方のところだけをやるような練習だったりとかも夏合宿で取り組みました。実践に近い形での練習が多いんですけど、今は本当にその形がチームに浸透していると思います。春のシーズンではさっき言った通り、アタックであれば全員オプションになるところであったりとか、ディフェンスであればしっかり横とのコネクションを保ち続けるっていうところができてないと分かったので、そこを取り組んできました。あとセットプレーのところも春からやってきたんですけど、さらに自分たちが足りない部分が見えていたので、スクラムやモールもそこは継続して取り組みたいです。
村岡: 春は個人のキャリーとかタックルは練習してたんですけど、アタック、ディフェンスどっちも組織的なところの成熟度が課題かなと思ったので、夏合宿でそこを改善するための練習をしてきました。秋はそこについては春よりは良くなると思います。

ーー夏合宿で注力したこと
寺北:チームとしてどういったアタック、ディフェンスをするかっていうのに注力してやってきました。チーム内での競争や練習の激しさを高め合えるように練習していました。
永住: 今年合宿は北海道のみで対外試合が少なかったので、その分自分たちにフォーカスした練習に取り組むことができました。夏合宿ではディフェンス、アタックともに再整理できたので、チーム全体がやろうとしているラグビーを改めて認識できたと思います。
村岡:2人と同じで組織的なところや自分たちに集中することができて良かったと思います。

ーー夏合宿最終戦となった対東海大戦を振り返って
寺北: ディフェンスのセットをするまではいいところもあって、最初はアタックでボールをずっと保持し続けることができました。スコアまではいけなかったですけど、攻めることができたところは良かったところだと思います。ディフェンスではしっかりセットして上がれて止めれた部分もあれば、やっぱりそれがうまくいかずに食い込まれてテンポを出された場面もあったので、合宿でやってきたことが出せた場面と出せなかった場面がすごくあったと思います。そこは合宿初の対外試合ということで、いい場面や成長を感じた部分もありますし、あかん分はさらにやらないといけないなっていうことも再確認できた試合だったと思います。そういう部分では自分たちの成長につながるゲームだったかなという風に思います。
永住:できていた部分、できていない部分がそれぞれありました。特に前半の入りでは意識してできていたところが後半できていなかったりとかがあったので、自分たちがやっていこうとしているラグビーを80分間続けるところが今後の課題だと思います。
村岡: 合宿でやっていたことが出た場面もあったんですけど、やっぱり得点を取られ出したらどんどん崩れていくところが見えました。点数を取られても自分たちが切り替えて、次の得点をしっかり取るっていうところ、ゲームをつくるところをもうちょっとやっていかないといけないなと思いました。

ーー現在のチームの状態
寺北:けが人もいますけど、チームとしてやらないといけないことは明確で。初戦の京産大戦にまずはフォーカスをあててやるっていう部分は大事だと思います。京産大はセットプレーがとても強いので、そこももちろんですし、フィールドでもしっかり全員でコネクションを取ってアタック、ディフェンスし続けるっていうのをずっとやってるんで。残り3週間(9/5時点)切っていて、すごい強い相手っていうのはわかっているので、もう1日1日どんどん成長し続けるのは大事だと思います。そこをしっかりと意識して、毎日毎日成長していけるように練習に取り組んでいます。
永住: 同じく開幕戦が9月22日っていうところでそこは合宿中も分かっていたので、常にそこまでの日程っていうか、残り何日っていうところは意識しながら練習に取り組んでいて。京産大との戦いにあたって、FWでいうと、セットプレーのところは絶対に鍵になってくると思うので、そこは自分たちで対策しているこで、そこを本番にぶつけれたらいいなという風に思っています。
村岡: けが人は多いんですけど、けが人が0になることは多分ないので、しっかり出れるメンバー、ベストメンバーで勝つ練習をするだけかなと思っています。

ーーFWとBKの完成度
寺北:FWはスクラムに関しては静岡遠征で静岡ブルーレヴズとの合同練習で教えてもらったので、少しずつ良くなっていると思います。モールの部分に関して、春は明大相手にスコアできて手応えはあったのですが、これからもっと伸ばしていきたいです。
永住: FWのスクラムは全体的なレベルは上がってると感じています。あとはいろいろなメンバーで試合に出ることがあるので、その時に誰が出てもベストの状態に持っていけるように準備することが大事になってくると思います。
村岡:BKのディフェンスは合宿と静岡遠征で良くなってきていると思っています。後はアタックのところでタメの部分と状況判断の速さの部分をもう少し上げれると思うので、そこが課題だと思います。

ーー幹部が選ぶ注目選手
村岡:江口翔(社4)です。今WTBとFBをやってるんですけど、春はなかなかチャンスがなかった中でも練習中は4回生としてしっかり声を上げながら我慢して我慢してやってきて、夏合宿でスタメンに上がって、4回生としてしっかりチームに対しても声掛けをしたり、東海大戦でも人一倍体張ったり、人一倍声を出してやってくれたので、僕としては注目というかキーになるかなと思っています。
永住:木村圭佑(政策4)です。目立ったプレーをする選手ではないんですけど、見えないところでの仕事量であったりとか、そこはチームを支えている選手の1人だと思っています。秋シーズンもそのプレーを続けてくれると思っているので、注目して見てくれたらいいなと思います。
寺北:鈴木崇敏(社4)です。今年の春はAで試合には多分あんまり出てないと思うんですけど、出たらしっかり運動量のあるハードワークをし続けてくれます。夏合宿はBスコッドのリーダーに選んで、その時からすごく周りに声掛けをしてくれて。それもあってやっぱり周りを見れるようになって、試合のプレーも良くなって、今上の方に上がってきてAで出ています。運動量がすごくある選手なので、タックルのタイプのバックローがあまりいない中で、目立っているFLだと思うので、しっかり(鈴木)崇敏のタックルにも注目していただきたいと思います。

ーー個人として、チームとしてラストシーズンにかける思い
寺北: 去年の春、その前の年もあんまり勝てていなくて、自分としてもチームとしても悔しい思いをすることが多かったです。なのでしっかり勝つことにもフォーカスするんですけど、僕はキャプテンとしても全部の試合で80分間出続けて、全部ぶっ倒して勝ちたいと思います。
永住: まずは9月22日の開幕の京産大戦に勝てれば、その勢いに乗ってその残りの6試合をいい形に持っていけると思っています。なので自分はとにかくこの残り2週間(9/5時点)の準備が今年のシーズンを決める期間になると思っているので、そこに対して自分ができる最大の力をチームに貢献していきたいと思っています。
村岡: もうラスト半年もないので、しっかり悔いのないように自分のやるべきことを全部やって終わりたいなと思っています。

ーー今シーズンの目標
寺北: 目標は関西優勝です。そのためには全部勝たないとダメなんですけど、初戦の京産大戦と次の天理大戦は絶対に落とせないゲーム。逆に勝つことができればチームの雰囲気もずっと良くなると思いますし、乗っていける部分もあると思うので、まずは京産大戦に向けていい準備をしていきたいと思います。
永住:同じく関西優勝というところで、京産大、天理大は自分たちが目標にしているところに対して、去年、おととしも1位、2位で結果を残しているチームなので、 自分たちがやってきたことを全て出し切って、関西優勝を成し遂げたいと思います。
村岡:関西優勝に向けて、特に初戦が大事だと思うのでしっかり一戦一戦を大事に頑張ります。

ーーファンの方に一言
寺北: 応援して下さる方がすごく多いと思うので、しっかりそういった人たちに感謝して試合をしたいです。 最近はいい結果で返すことができていないので、しっかりいい結果で返せるように今も準備しているので、しっかり秋シーズンを楽しみにしといてほしいと伝えたいです。
永住: 普段応援してくださっている方々にはありがとうという言葉だけじゃなく、グラウンドでのパフォーマンスだったり、結果でそれを見せることで、ファンの方だったり応援してくれる方々には恩返しをしていきたいという風に思っています。
村岡: 2人が言ってるいるように、応援して下さる方には感謝していますし、期待とか不安もどっちもあると思うんですけど、しっかり自分たちは勝つための準備をしっかりして戦うので、温かく見守っていただければと思います。【取材・構成=俣野百香、湊結子】

ポーズを決める各校の主将

以下、9月9日に東大阪市花園ラグビー場で行われたプレスカンファレンスの抜粋を掲載しております。


ーー意気込み、注目選手
中尾総監督:昨年、そして今年の春と悔しい思いをしておりますので一戦一戦全力を出し切りたいと思います。
注目選手というよりは、中心選手としてキャプテン・寺北です。彼が今年の同志社を象徴すると思っています。彼のひたむきなプレーに注目してほしいと思います。
寺北:今、中尾さんからもあったように僕自身が去年、今年の春と悔しい思いをしていてそういう部分を北海道での夏合宿でやってきたので、やってきたことを一戦一戦で出していけたらなと思っています。
注目選手はSHの藤田海元を挙げたいと思います。チームを前に引っ張ってくれて、リーダーシップっていう部分でもすごくコミュニケーションを取って、チーム全体を落ち着かせて80分間ゲームメークしてくれる選手なので、彼に注目していただければいいなと思います。

ボールを持つ左・辻野(京産大)、右・寺北

○質疑応答
ーー京産大と同志社の2チームが開幕戦で当たることはあまりないと思う。去年の成績や春の成績は置いといて目の前の開幕戦にかける意気込みと勝利へのポイントは?
辻野(京産大):京都産業大学にとって同志社大学という存在はライバルであり、目標にしてきたので京産の歴史を振り返ってまずは同志社との一戦に臨みたいと思います。
寺北:京都産業大学さんの強いプレーやフィジカルに対してしっかりボールを動かして80分間走り勝つラグビーをして、開幕戦で京都産業大学さんに勝って勢いをもって関西リーグを一戦一戦を戦っていきたいと思います。

ーー去年からチーム作りで変えた点
中尾総監督:私も久しぶりに現場に戻ったので昨年からいろいろな部分で積み上がっていないところを感じたのでとにかく、まず個人の強化のところで走る、当たるところを中心に積み上げてきたところです。まだまだ発展途上のところはありますが、しっかりと見せていければと思います。

ーーキャプテンを任されるにあたって意識している点
寺北:キャプテンとして意識している点はコミュニケーションをとるという部分です。春の試合メンバーを見ていただけたら、4回生だけでなく2回生、3回生のメンバーが多いので、その中で全員で喋りやすい環境をつくれるようにしています。チームの中でもコミュニケーションをとれるといい試合ができると思うので、そのような点を意識しています。

◆寺北亘佑(てらきた・こうすけ)

2002年12月4日生まれ。大阪府・常翔学園高校出身。ポジションはLO。182㌢・106㌔。スポーツ健康科学部4年。

◆永住健琉(ながずみ・たける)

2002年4月2日生まれ。東福岡高校出身。ポジションはFL。180㌢・104㌔。スポーツ健康科学部4年。

◆村岡麟太郎(むらおか・りんたろう)

2003年3月31日生まれ。東海大大阪仰星高校出身。ポジションはFB。172㌢・79㌔。文化情報学部4年。

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