~主将セレクション2025~ 【カヌー部】「笑」顔の終幕に向け、挑戦し続ける

取材中も笑顔が絶えることなく、和気あいあいとした雰囲気で仲の良さが垣間見えるカヌー部。新体制の下で、日々練習に励む主将・齋藤、押野、奈須が取材に応じてくれた。
――他己紹介
齋藤:押野に関しては来年の主将候補ていうのもあって、今が冬合宿ていう期間でもあるので、その間2カ月間自分の代わりといいますか、自分が就活とかでいない間引っ張ってもらうために。自分としても主将という立場の難しさと楽しさをわかってもらいたかった。前回、自分も主将からこの主将セレクションを任されて、主将が自分を選んでくれて主将になれたていうのもあるので、このインタビューを受けたからには公に出たというわけではないですけど、自覚してもらって、これからの同志社を引っ張て行ってもらいたいし、中学校から知っている後輩ではあるので、友達兼後輩ていうのもありますし、そういうことも含め押野は選んで当たり前っていう形で選びました。
齋藤:奈須に関しては自分が同志社に誘って、成績も出していて、女子いっぱいいるのですが、自分が一番かわいがっている後輩ではあるので、自分としては好きですし、自分に色々聞いてくれたりとかしてくれる後輩なので、そこに関してもこれから同志社カヌー部女子を引っ張っていく存在でもありますし、ここから自分としても期待のできる後輩でもあるので選びました。
押野:主将の斎藤哲一さんは、さっきもありましたけど同志社に入るきっかけ、高校の時から声をかけていただいていたというのもあるし、1年生からすごくかわいがってもらって、あと主将という立場を僕から見てもすごく部員に寄り添っているという印象があって、やっぱり40人もいると人間関係だったりとか伸び悩んでいる。そういった人がいっぱいいる中で、一人一人に親身になって、しっかり悩みや相談を聴いていてすごくいい主将だなっていうのがあって。それもありますし、成績としても、去年、一昨年のインカレなんかでもしっかり得点を取っていて、全体男子カヤック部門においてポイントゲッターというところにもすごく尊敬している部分というのが僕の中であるので、そんな主将を見ていて僕もそういった信頼されて、かつ成績も残せるような主将になりたいなていう部分があります。
押野:奈須に関しては女子カヤック部門でリーダー的な立ち位置で、しっかり練習も取り組んで、成績も残しているし、さっきのもあったように、いろんな部員の悩みとかも聞いてくれてて、そこは僕としてもこの二人はすごく信頼しているし、来年、再来年、自分が4回生になった代とかも部とすごく引っ張っていってくれる一員の一人なんだろうなと思っています。
奈須:ほんとはすごく仲がよくて、一つ上の先輩ですけど、その高校の時に一緒に世界大会とかに行って、同志社のカヌー部を教えてもらってからなんかいろいろ大学のこととか、カヌーのこととか教えてもらって、なんかホントお兄ちゃんみたいな感じです。先輩の仲良さじゃない、家族というか、ファミリー的関係なんで、新しく新入生が入って来ても、一番話しやすい存在というか。主将だし、結構その目上の方に話す話し方とか、目上の方にも後輩にもコミュニケーションをとるのが上手だと毎回思います。
押野:先輩として尊敬するところもあるし、友達みたいな感覚の距離感でもあるから居心地がいい
齋藤:後輩だけでなく、友達感があるからこそ普通にみんなでご飯行ったりとかしたくなる、部活やるときはやるし、遊ぶときは遊ぶっていう。
押野・奈須:切り替えがすごくいい
押野:部活としてもそうだし、全体としてもそう
齋藤:どっちも全力っていう
奈須:一番熱い男
奈須:押野は今の2月、3月の期間っていうのは冬合宿。新3年生が仕切るんですけど。まあ、最初は周りからの不安とかっていうのもあったり、引っ張っていけるのかなっていう不安もありましたけど、なんか意外と大活躍というか、なんかちゃんと周りのことにも配慮しながら、自分の意見言ったりとか、主将らしいというか、さまになってきたなというのがあります。あとは結構てっちゃんと一緒で、オンとオフがしっかりできているなっていうのがあります。やるときはやる男だなっていうのがあります。2番目の熱い男ですね。
――同志社カヌー部の魅力
齋藤:自分は2人より1年早く入ったけど、自分の入った代っていうのは正直そこまで強くはない代で。でも、部の雰囲気っていうのは自分が中学校からカヌーやってきた中で1番いい雰囲気でカヌーに取り組んでいる印象が強かったんですけど、それは今のカヌー部っていうのは経験者だけではなくてジュニアの方が入ってくれることによって自分たちのカヌー部っていうのはできているんですけど。その時はほとんどジュニアが占めていったので、今のカヌー部は半々ぐらいで、ほんとにジュニアもいるし、経験者もいるので。今のカヌー部の印象となると、さっきも言ったんですけど、やっぱりオンオフの切り替え。やるときは本気でやるし、遊ぶときは遊ぶ。ジュニアもいることによってオフの時のエンジョイの仕方っていうのは、自分たちが中学、高校の時とは違いますし、かつ自分たちがやるってなったときにはジュニアがついてくるっていう。ほんとに熱いし、試合になったら全員で応援するっていう家族を感じるし、結果を出すだけではなく、出なかった人でも泣いて終われる環境。それぐらいアットホームな環境です。
押野:僕も同じような意見になってしまうのですが、大学から始めた選手もたくさんいますし、高校から推薦とかで入ってきた経験者も多いっていうので、すごく一つの目標に向かって全員で向かって行っているなっていうのはすごく最近感じっていて。男子カヤック部門でいったら最近インカレで総合優勝をとるという目標に向かって練習しているんですけれども、それを忘れていないなっていうのがすごく練習中とかにも感じますね。最後のしんどい時の粘りとかもそういう目標を常に持っているから、「こいつほんとに早いな」とかいう時もほんとにあるし、負けたくないっていう気持ちももちろん出てくるので、一つの目標に向かって全員でしっかり迎えてて、すごく僕は好きな雰囲気です。しかも、さっきもあったようにガチガチ過ぎないと言いますか、すごく楽しい雰囲気もありつつ、練習の時は切り替えて真剣に、取り組んでいる姿っていうのが僕が2年間過ごしてきた中で1番好きなところかなと思います。
奈須:まず私が同志社に入った理由は高校と比べて上下関係がいい意味でないなっていうのを感じて。やっぱり1年生からすると、4年離れる先輩って中学や高校にいないから、4年生とか3年生とか怖く見えがちですけど、ここのチームは先輩から後輩に仲良くなるためにご飯とかいっぱい誘ってくれたり、遠征とかも結構いろんなところに連れて行ってもらったりとか。そういった仲良くなるきっかけをたくさん作ってくれる先輩たちが多いなっていうのが1つかなっていうのが思います。あとは、2人と同じですけど、ちゃんやるときはやるし、遊ぶときは遊ぶっていうしっかりとしたオンとオフの切り替えができるところもいいところだなって思います。
――今年のチームの目標を
齋藤:今年のチームの目標は全国優勝は間違いなく掲げていて、各部門様々な目標はありますけど、ここまで過去数え切れるぐらいしか、ここまでチームに競技力ある人が集まったのもここ最近なかったので、女子も男子も強い人が集まってきていて、みんな成長してきているので、まずは近いところ香川の海外派遣選手権で日本代表を取ってくる部員が何人か出でもらって、そこから大学選手権とかいろいろな大会で日本一を目指していくっていうのが自分たちの目標です。そのサブタイトルとして、自分たちは「最後に絶対笑おうね」というのを掲げていってそれをサブスローガン。泣いて終わるのも1つですけど、やっぱり最後には笑うのが好きだし、みんなと笑っている時間というのがカヌー部との1番の思い出なので、最後笑って終わって、全力で泣いてというのが自分たちの目標とスローガンになります。
――チームとしてみた自分とはどんな存在
齋藤:間違いなく言えるのは、自分はコミュ力かな。多分誰とでも話すし、なんだかんだ結果出す人だと思われていると思います。あとは、性格的に言えば、結構すぐ思ったことを口にしちゃうので、「てつさんに言っておけば、何とかなるでしょ」と感じている人は多いと思いますね。
押野:僕は、練習している時とかもあまり闘志を表に出さないようにしているので、やる気なさそうに見えて意外と頑張ると思われてそうだなと勝手に感じています。僕の中で勝手に「絶対に勝ってやる」とか思っているのをあまり表に出さないから、結構内に秘めるタイプなんで、他己紹介でもあったようになんだかんだ頑張るイメージがついているのかなと思いますね。
奈須:押野とは逆に負けず嫌いすぎる女っていう感じ。私は闘争心が表に出すぎるんですよね。負けたくないオーラがいっぱい出すぎちゃうから、チームの存在的には怖がられるかな。
押野:締まるんじゃない。
奈須:結構負けず嫌いすぎるので自分が。新入生とか入ってきたときの第一印象聞いたときに、ちょっと怖かったっていうのが絶対出てくるので、多分怖いかな。負けず嫌いすぎる女。
――個人の目標
齋藤:自分の目標も部の目標とはあまり変わらないですけど、10年間のカヌー人生最後になるので。生きてきた半分カヌーやっていたっていう形なので、それが自分が本当に最初カヌーをした場所、公式戦でレースした場所で今年インカレが。最後の年が、始めた場所が自分の最後の場所になるので、運命を感じていて。そこであの時2位だったんですけど、そこで日本一取れたら、最後の締めくくりとしてもいいですし、主将として背中見せて、次の代に繋げられる時ではあると思うので、個人の目標では絶対日本一は譲れないですし、3位とかでも喜びの涙は流れないなって感じなので、1位しか考えてないですね。もう一つは、同期の岩井(スポ3)と一昨年インカレで二人乗りで優勝したんですけど。岩井には負けたくないっていうのがすごくあります。岩井だけにはまけない。岩井に勝てば日本一かなっていうぐらい思っているので、自分が1位で、岩井が2位っていうので、多分岩井は逆に考えていると思いますけど、自分も負けたくないので岩井にも負けず、かつ日本一っていうのが自分の目標ですね。
押野:インカレ会場が僕の出身の山形県で、いつも練習していた場所っていうのもありますし、地元に帰るので、地元優勝をしっかりとして、今まで育ててきてくれた人たちもきっと見ていると思うので、結果で恩返しできたらなと個人的に思っているので、何か種目で絶対優勝を取りたいなと思っています。
奈須:私は高校1年生からカヌーやってるのですが、去年のインカレがカヌーを始めてきた中で一番悔しい結果。シングルとペアで2つとも表彰台に登れなかったっていうのが1番悔しかったので、今年のインカレはシングルとペア両方で表彰台に登れるように頑張りたいなと思っています。

☆共通質問
――今年大切にしたい漢字
齋藤:去年、一昨年全部笑いで終わっていないので、チームとして笑えた回数が少なかったので、今年絶対優勝してみんなで笑顔で帰りたいので「笑」という漢字にしました。
(取材・構成:奥谷陽菜)
【プロフィール】
◆齋藤哲一(さいとう・てつひと)
2003年7月16日生まれ。島根県立島根中央高校出身。身長は162㌢。スポーツ健康科学部スポーツ健康学科新4回生。
◆押野優太(おしの・ゆうた)
2004年7月15日生まれ。山形県・谷地高校出身。身長は183㌢。スポーツ健康科学部スポーツ健康学科新3回生。
◆奈須天希(なす・てんき)
2004年4月28日生まれ。宮城商業高校出身。身長は157㌢。スポーツ健康科学部スポーツ健康学科新3回生。