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~ルーキー特集2025~ 【弓道部】努力を重ね王座へ導く

来たるインカレ大会、リーグ戦に向けて練習に励む弓道部。今年も新戦力が加わった中、中村と美舩の2人に話を伺った。

 

――お互いの印象

美舩:1年生同士、いいライバル的な存在かなと思っています。

中村:入学した時には、(美舩が)スポーツ推薦なのでもういて、最初からバチバチでやり合って行こうと思ってたらすごくいい奴で、ていう感じです。

 

――大学に入って楽しいと感じることや苦戦してることは

中村:1人暮らしなんですが、楽しいのは実家にいる時と違ってどのタイミングでご飯食べても良かったり、友達もいっぱい呼べたりっていうのが楽しいんですけど、1人になった時の家族がいない寂しさっていうのは恥ずかしながらあります。

美舩:自分は高校から弓道をやっていて、高校とはまた違う大学での弓道の楽しさみたいなものを実感できて、それが毎日の楽しみです。苦戦してることは毎日ご飯作ったりとかですかね。夜遅いんで帰ってご飯とかが毎日ちょっと心配です。

 

――弓道を始めたきっかけ

中村:僕は元々お兄ちゃんが弓道をしていて、お兄ちゃんが弓道してるの見て僕が「弓道簡単じゃん」みたいなことを言ったら、お兄ちゃんが「じゃあやってみろよ」みたいな感じで煽られて、そこから始めたらどんどんのめり込んでいったっていう感じです。

美舩:僕の行ってた高校が弓道で全国とかにも行っている学校だったんです。で、いいなって思ってたところで友達に「一緒にやってみよ」って誘われて、じゃあやってみるかって入ってみたら意外と楽しくて、そこから続けてきています。

 

――これまで経験してきたスポーツと弓道を比べて面白いと感じるところは

中村:中学まで水泳をやっていたんですが、水泳と弓道は若干似てるところがあると思っていて。弓道はボクシングとか剣道とかと違って人と接触しない、的と相対するスポーツなので、言ってしまえば小学2年生でも当て続けさえすれば先生にも勝てるし、自分次第のスポーツっていうのは弓道の魅力だと思います。

美舩:他のスポーツもそうかもしれないですし、人それぞれ思ってる所はあると思うんですけど、僕は数をこなしたら絶対に力になると思ってるんで、自分が練習した分だけ結果が出てくると思っていて。質より量みたいな感じのが、僕はそれが魅力かなと思います。

 

今回取材に応じてくれた(右から)美舩、中村

 

――同志社大学の弓道部を選んだ理由

中村:同志社の弓道部が持っている弓道場っていうのがとてつもない大きさで、個人的にいろんな道場に行ったことがあるんですけど、その中でも相当大きくて。で、そこで毎日練習できるような環境があるっていうのはすごい楽しそうだなと思ってここを選びました。

美舩:高校の監督にスポーツ推薦したいですって言ったら、「じゃあ同志社大学でするのはどう?」みたいな感じで言われて。僕の高校は一般入試だと同志社大学なんて全然届かないような高校で、こんな機会も貴重だなと思ったのでスポーツ推薦という力を借りて入学させてもらいました。

 

――同志社大学弓道部の雰囲気は

中村:とても楽しい部活です。的を張ったりする先輩たちも優しく指導していただいて、時には厳しく指導してもらうこともあるんですけど、それもメリハリがあって、自分が成長してるなと実感できます。

美舩:最初思った印象は、練習の時と練習終わりの雰囲気の差というかギャップみたいな、先輩の対応が違いすぎて戸惑ってたんですが、でも今思ったらいい自分の気持ちの切り替えにもなるし、自分もこうなっていくんだなっていう先輩の姿とかも見ることができるので、いい雰囲気で部活動ができてるなと感じています。

 

――仲良くなった先輩や同期は

中村:皆さん優しくしていただいてるんですけど、僕は福岡出身で、同郷の唐牛さん(経2)が弓道部と僕との掛け渡しをしていただいて、京都に来る前から福岡で唐牛さんと話すことで不安を取り除けたので、本当に感謝してます。
とてもお世話になってる先に1人で。ありがとうございます。。

美舩:僕は結構みんなより早くここで引かせてもらってるんですけど、初めて来た時からよく僕のことをなんか面倒見てくださった藤田慶生さん(法2)という先輩がおられて、すごく親身に僕のお世話をしてくださって助かりましたし、今もずっと仲良くさせてもらってます。

 

――プレーにおいての自身の強みは

中村:僕は試合の前日とかに調子がぐんと上がったり、逆に下がったりっていう波があって、そこを直していくのが課題の1つなんですけど、でも波があるとは言っても練習試合は絶対に来てしまうので、どんなに不調でも波のちょっとの上がり幅を見つけて試合に臨んでます。で、僕の1つのポリシー的なものとして、プライドを捨てても当たらないからといって全部投げやりにしないっていうのを大事にしていて。練習試合は勝たないといけないので、狙いに行きすぎずに自分の綺麗な射をして当てたいっていう、プライド捨てて当てに行くっていうのが僕の強みだと思います。

美舩:どちらかと言えば、中村が言ったように試合では当てないといけないので。いつも練習はしてきてるんですけど、それがどう頑張っても的中が出せないと感じちゃったら、そこでもうプライドは捨てて、どうやったら的の隅っこでもいいから当たってくれるかなみたいな感じで、1本1本集中して引いてる感じです。

 

――4年間で達成したい目標や理想像

中村:やっぱり4年間の内に王座優勝っていうのはやっぱり大きな目標で、王座に行くためには1部リーグに昇格しないといけないので、今季は1部リーグ昇格を目指してるんですけど、個人としてはやっぱり東西(伊勢神宮奉納東西対抗弓道選抜対抗試合)で引くことができる選手になりたいと思います。

美舩:自分1人の目標であれば、早気っていう癖があって、それのせいで当たるときは当たるんですけどブレがすごい大きいんで、そのブレを小さくするっていうためにも、早気は絶対直さなきゃいけないと思っています。

 

――4年間の意気込み

中村:1個1個の試合を大切に、勝ちにこだわっていきます。

美舩:まずはこの部のルールに従って、毎日部活に来るっていうのを目標にします。

 

★共通質問

「試合前のルーティン」

中村:僕は2個あるんですけど、1個はお昼ご飯に必ず海鮮系のおにぎりを食べるようにしてます。単純に海鮮が大好きで、好きなものを食べて心を充実させて試合に挑みたいっていう理由で高校の時からやっていて、大学でも結構続けてます。もう1個が、試合前に軽くジャンプして、重力を使って肩の力を抜くようにしています。

美舩:中村と逆に、例えば昼過ぎてから試合がある場合にお昼ご飯は食べないようにしていて。理由は、午前で練習してきた感覚が昼ご飯を食べることによって心が満たされて違いが起きると勝手に思ってて、それを信じ続けて今もやってます。

(取材・構成:黒田周良)

 

◯プロフィール

◆中村拓真(なかむら・たくま)

福岡県立朝倉高校出身。理工学部1年。

◆美舩豪輝(みふね・ごうき)

鳥取県立倉吉西高校出身。商学部1年。

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