~ルーキー特集2025~ 【ボードセイリング部】志高く海上を駆け抜ける

関西だけにとどまらず、全国でもその実力を証明してきた同志社ボードセイリング部。そこに大学での新たな挑戦として入部したルーキーの松尾(社1)と今井(社1)が取材に応じてくれた。
ーーボードセイリング部に入部した理由
松尾:体育会に入ってみたいというのが大きくて、高校からやってた人が多い競技はハードルが高くて、大学生から始められる部活を新歓で色々見ていた中で、雰囲気が良いなと思ったのはボードセイリング部で、単純に海の上を走るっていうのは、しかも1人乗りで、やっぱりこのスポーツしかないのかなと、すごく楽しそうだなと思って入りました。
今井:川本麻以さん(経3)が同じ高校で、姉の友達でもあって、その活動を聞いててすごく楽しそうで、でも自分が体育会に入ろうと思わずに軽い気持ちで新歓に行ったんですけど、すごく部の雰囲気とか活動してる感じが楽しくて、競技自体も難しいんですけど、新しくて楽しくて、気づいたら3回新歓行ってて。(笑)それで入部しました。
ーーこれまで経験してきたスポーツ
今井:中学は陸上、高校は器械体操をしていました。
松尾:中学、高校はサッカーをしていました。
ーー入部して感じたこと
今井:最初はセールアップをしてるだけだったのですが、最近は進めるようになってきました。でも、沖でラウンディングというレースが始まって自分は海に落ちてしまうことがよくあるけど、そういう時に先輩たちが駆けつけてくれて優しい言葉をかけてくださるのですごく助かっています。先輩はとても気にかけてくださいます。
松尾:僕も最初全然乗れなかったんですけど、段々乗れるようになってきて、でも乗れるようになったからと言って、レースに勝てるわけではなくて、色んな要素が絡まりあってて、自分は最初に乗れてたのにレースになったら順位が落ちたりして、悔しいなと思うようになりました。ようやく最近悔しいなという感情が出てきて、今からちょっとずつ楽しくなっていくのかなと思っていますね。
ーー理想の選手像
今井:やっぱり麻以さんが入賞とかたくさんしていて、優しいので憧れです。
松尾:理想の選手像は、とりあえずレースで入賞、優勝を狙っていきたいですし、でも勝ち負けだけにこだわらず、部の雰囲気とかも大切にしていきたいですし、1番良くないのは結果にこだわりすぎて、ボードセイリングが楽しくないと思ってしまうことなので、自分が納得する形で続けていけたらなと思います。これといって1人挙げるのは難しいですが、先輩を参考にしながら、皆さんの良いところをちょっとずつ抽出していって、自分のものにしていきたいと思います。
ーー自身の強み
松尾:ボードセイリングって風上の方に向かうのと風下の方に向かうのがあるんですけど、自分は結構下りの方が速いかなと思ってて、競技内では下りで勝っていきたいなと思っています。
今井:自分はそんなに速くないんですけど、良い順位とか出なくて悔しいなと思った時にがんばろうと思って、負けず嫌いなので、自分が沈してもセールアップして乗り続けようとするところが強みだと思います。
ーーボードセイリング部の魅力
今井:最初は本当に何も出来ないというか、ずっと同じ場所にいて進めないし、セールアップばかりするので面白くないし何してるんだろうとなっていたのが、正規練習を重ねていくうちにちょっとずつ乗れるようになってきて、自分の成長が感じられるところです。あとボードセイリング部は同期も仲良いし、上下関係含め全員仲が良くて、温かい雰囲気なところも魅力です。
松尾:さっき凛咲(今井)が言った通り、大学生でこんな最初から何も出来ないことってあまりないと思うんですよ。ある程度みんなサッカーとかバスケとか高校の時からやってきたから全くゼロからというのはあまりないと思います。でもボードセイリングは他と違って、今まで培ってきた能力がほとんど通用しなくて、みんな最初は1ミリも進めない、どんだけ運動神経のいい人でも帆を上げられず、時間がかかるスポーツで、でも大学生になってこんなにいっぱい成長を感じられることって無いので、次の週にはなんか乗れてるみたいな感覚が味わえるのでボードセイリングの魅力はそれが大きいと思います。あとは、すごく個人スポーツなのでどうやっても自分に責任が返ってくる、自分が思うようにやったらそのまま返ってくるし、全部自分の責任なので、今チームスポーツ人気ですけど、その中で個人スポーツやるのも良いと思いますし、自分の頑張りが最後団体表彰されたりするので、結果回り回って、チームに貢献出来たりするので、個人競技だというのもかなり魅力的だと思います。
ーー今後の目標
今井:直近の大会では絶対スタートラインに並んで出れるようにして、ちゃんとフィニッシュするのが目標で、入賞もちょっと夢ですがしてみたいです。
松尾:1年生のうちに1回くらいは優勝してみたいなというのが目標ですね。
★共通質問
「試合前のルーティン」
松尾:まだ大会には出てなくて同期たちと模擬レースするだけなんですけど、一日に何レースもしていくんですよ。3レースとか4レースとか。1レースした後に絶対改善点が出てきて、自分でコースを決めていくんですけど、それが悪かったらその反省を踏まえてレースに臨んだりしていますね。
今井:出艇する前には、今日こういうことが出来たらいいなとか、こういうところ頑張ろうと目標を決めて出艇するようにしています。
(取材・構成:髙橋舞衣、須増朋花)

○プロフィール
◆松尾陽太
2005年10月25日生まれ。兵庫県・白陵高校出身。170㌢、61㌔。セールナンバーは35―25。社会学部1年。
◆今井凛咲
2006年8月6日生まれ。京都府・同志社高校出身。152㌢。セールナンバーは35―36。社会学部1年。