【居合道部】努力に「徹」し、挑戦し続ける
昨年度、第40回全日本学生居合道大会で団体3連覇を果たした居合道部。今回は主将の紀ノ上(新社3)と田中(新生命2)が取材に応じてくれた。
――他己紹介
紀ノ上 田中君は一番居合に対して研究熱心な印象を持っています。僕の知らない知識を先輩から得て、それを他の人にも共有してくれる。そういう面ではすごく頼もしい存在。休みの日も道場に来て、積極的に刀を振っていて、本当に練習熱心な後輩だと思っています。
田中 (紀ノ上)先輩は、練習の時はすごく声も出されてて、厳しい一面もあるんですけど、次期主将としてみんなの稽古中は道場内の雰囲気をすごく盛り上げてくれるような存在。もちろん技もお上手ですし、頼りがいがある。オフの時に関しては、先輩とも後輩ともすごく距離が近くて、フレンドリーな先輩だなと思っています。
――今回、田中さんを対談相手に選ばれた理由
紀ノ上 例年は副将の方なんですけど、主将・副将は近い立場なので、居合道部としてインタビューを受けると発言が似通ってしまう部分があると思うので、違う立場から見た居合道部の雰囲気も話して欲しいと思って(田中を)選びました。
――お二人が居合道を始めたきっかけ
紀ノ上 僕自身、初めは居合道部に入るつもりはなくて、文化系の何かに入ろうかなと考えてたのですが、大学で同じ学科・授業で隣になった男の子がたまたま居合道に入っていて。それを知ったのと、日本史が結構好きなんで、そういうのも面白そうだと思って。1回体験に行って、かっこいいなと思ったし、その子に一緒に入ろうって言われたので始めました。
田中 自分も最初は(居合道部に)入るつもりは全くなくて、別の団体に入ろうかなと考えていました。でも、いつの間にか体験会に申し込んでしまっていたんです(笑)。1回目は気づかなかったんですけど、その後もともと入ろうと思ってた部活に「本当にここでいいのかな」と迷いが生じてしまった時があって。せっかくだし、いろんなとこに行ってみようと思っていたところにちょうど居合道部の方から「体験来てみない?」みたいなメッセージいただいたので、まあ見てみようと思って行ってみたら、しっくりきたのでここに決めたっていう感じです。
――普段の稽古で心がけていること
紀ノ上 普段の稽古で心がけていることは、常に全力でやることです。僕はもともと中高で吹奏楽部に入っていて、その時の音楽の先生から「朝、楽器を持って最初に吹く音が一番最高の音であれ」という教えをいただいた。最初から適当な音を出さず、最初から最高のクオリティでできるようにと言われたことが未だに印象に残っていて。居合でも、その日の一刀目が一番いい振りであるように、適当に振らないっていうことは常に心がけています。 田中 常に稽古をし続けるというか、道場の外であっても先輩方や高段者を参考にしながら家の中で刀を振ることはできるので、常に1秒でも多く刀に触れ続ける。居合から離れる時間を極力作らないことを心がけています。
――全日本3連覇を果たした部の強み
紀ノ上 全日本で優勝できたのは、やっぱり同志社の層の厚みっていうのが大きいと思います。他の大学にも強い人はいるんですけど、同志社には強い人が本当にゴロゴロいる。回生関係なく満遍なくしっかり強い人がいるっていうのが同志社の強み。全員が部活にちゃんとコミットしているからこそ、たくさん強い人が生まれてくる。そこが強みかなと思いますね。
田中 言おうとしてたことが被ってしまった(笑)。紀ノ上先輩と視点を変えるのであれば、個人個人としての研究量の多さというか、稽古量の多さがすごく出てるのかなと。先輩・後輩関係なく、一人ひとりが可能な限り稽古を積んでるなと感じます。とにかく稽古量が半端ないというか、どこの大学よりも稽古と研究をし続ける。もちろん負ける時もあるとは思うんですけど、負けても勝っても次に向けて、勝利を重ねられるように研究・努力し続ける。そういう部としての姿勢が個人個人の考えや姿勢としっかりマッチして、3連覇に繋がったのかなと1回生ながらにして感じています。
――ご自身のプレースタイルや強み
田中 自分は体全体を余すことなく使うことを心がけています。末端である腕の筋肉で刀を振るより、背中などのコアとなる大きな筋肉を使った方が物理的に力が大きくなるので、大きな筋肉を最大限に使って、可能な限り「大きく強く速く」できるようにしています。
紀ノ上 僕もちょっと似てしまうんですけど(笑)。「大きく強く速く」っていうのが同志社の代名詞であり、技の精度、絶対に体をブラさないっていうところが他の大学よりも厳しい。それでも「大きく速く強く」は他の大学もやっているところではあるんで、それに勝つためには、精度っていうものをいかに上げていくか、「大きく強く速い」けど、それでもピタッと止まる。そういう精度を大事にしている。自分もそれに習って、技を「大きく強く速く」やることを土台として、それに対して精度をどこまで上げていけるのかということを意識しています。
――今年度の目標
紀ノ上 全日本で絶対優勝すること。そして、何らかの大会で、どんな賞でもいいので全員が必ず入賞する。それを応援するのが上回生であり、部全体としての目標かなと思います。来年度は主将として全日本、西日本大会でしっかりと成績を出していけるよう自分自身が引っ張っていきたいと思っています。 田中 自分に関しては、昨日の自分より絶対に上手くなるということを心がけていこうかなと思っています。自分が思い浮かべている理想の居合像に追いつけるようにどんどん稽古していこうと思ってて。その理想の居合像もどんどんどん更新していくというか、より高みに高みにしていきたいと思っています。

◎共通質問
――今年掲げた目標を達成するために(主将またはチームが)大切にしたい言葉
紀ノ上 「徹」です。これは「貫徹」や「徹頭徹尾」に使われるように、物事を最初から最後まで貫き通すという意味があります。部員全員が目標に向かって努力し続ける部にしたいという考えがあり、この言葉を選びました。
――今年のチームカラー
紀ノ上 「王者として挑戦し続ける」。王者だけど、それに満足することなく挑戦者として駆け抜けていく 1年にしたいなと思っています。(取材・構成:内川穂波)
【プロフィール】
◆紀ノ上遼(きのかみ・りょう)
2005年4月8日生まれ。178㌢・75㌔。大阪府立高津高校出身。社会学部新3年。
◆田中義久(たなか・よしひさ) 2004年11月30日生まれ。165㌢・66㌔。大阪府・明星高校出身。生命医科学部新2年生。