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~主将セレクション2026~ 【馬術部】今年1年で「磨」きをかけたチームへ

新体制としてスタートを切った馬術部。今回は主将が取材に応じてくれた。取材は部のミーティングの時間に伺ったが、部の雰囲気は非常にアットホーム。学年の垣根を感じさせない和やかな空気が広がり、部員同士の仲の良さが印象的だった。

しかし、ミーティングが始まると空気は一変する。普段は穏やかな印象の主将も、このときばかりは凛とした表情で部員たちに言葉を投げかける。部員たちもその言葉を真剣なまなざしで聞き入り、場には自然と引き締まった空気が流れた。普段の和やかな雰囲気と、競技に向き合う真剣さ。そのメリハリこそが、このチームの大きな特徴だと感じさせられた。

ミーティング後には厩舎(きゅうしゃ)を案内してもらった。取材中、一緒に写真を撮らせてもらったのは、部内でも特に名前が長いという馬・Aちゃん(仮)。主将は「A〜!ダン(足)しないよ!」と優しく声をかけながら、「この子、人懐っこい子なんですよ」と笑顔で紹介してくれた。
その言葉どおり、Aちゃんはとてもおとなしく、筆者が近づいても穏やかな様子で撫でさせてくれた。主将の落ち着いた声かけにしっかり反応する姿からも、日頃から大切に接していることがうかがえる。馬をよく理解し、愛情を持って接している様子が伝わってくる場面だった。

これまで何度か取材に足を運んでいるが、そのたびに感じるのは、部員たちの馬に対する深い愛情だ。競技として真剣に向き合うだけでなく、パートナーである馬を家族のように大切にしている。そんな関係性が、この部の温かな雰囲気を作っているのかもしれない。

ーー今年の目標を一言で表すと?

主将が挙げた言葉は「磨」だ。

「これまでは泉さんという絶対的エースのような存在がいて、私が入学してからの3年間はずっとその体制でした。でも、その主軸がいなくなった今、チームとしてどう成長していくかを考えたときに、それぞれが培ってきた技術をさらに磨いていくことが大事だと思っています」

個の力を高めることが、チーム全体の底上げにつながる。そう語る主将の言葉からは、チームを新しい形で前進させようとする強い思いが感じられた。

「技術だけじゃなくて、気持ちの面も含めて、みんなが成長していけるように。それぞれが自分を磨いていける一年にしたいと思っています」

エースに頼る時代から、一人一人が力を高め合うチームへ。新体制の目指す姿が、この一言に凝縮されている。

ーー今年のチームカラーは?

少し考えたあと、主将は「情熱的ですかね」と笑った。

「最初は“赤”かなって思ったんですけど(笑)。見た目だけだと、みんな結構おとなしくて、“これくらいでいいや”って思ってそうな、少し意思が弱そうな印象かもしれないんです。でも、実際に見ていると、それぞれが心の中に熱いものを持っているんです」

周囲と競い合いながら技術を高めようとする姿。自分の弱さを乗り越えようと努力する姿。その一つ一つに、静かな闘志が宿っている。

「それぞれが心の中でメラメラと闘志を燃やしていて、見た目以上に熱いチームだと思います」

穏やかな雰囲気の奥に秘められた情熱。主将の言葉からは、そんなチームの姿が浮かび上がってきた。

新たな体制のもと、「磨」を掲げて歩み始めた馬術部。部員一人一人が自身を磨き上げた先に、チームとしてのさらなる成長が待っている。(聞き手・撮影:谷口未紗妃)

【プロフィール】

◆坂光栞奈(さかみつ・かんな)

広島県・広島なぎさ高校出身。今年度、馬術部の主将を務める。経済学部新3年。

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