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~ルーキー特集~ 【陸上競技部】さらに高いレベルへ

個人競技ではあるが、互いに励まし合いながら練習に取り組んでいる陸上競技部に、今年もまた2人期待のルーキーが現れた。

 試合後にも関わらず、笑顔で取材に応じてくれたのは小野寺萌華(法1)。彼女は京都インカレ、棒高跳で優勝を果たしている選手だ。

 彼女が陸上を始めたのは小学校3年生。それまでは体操を習っていたが運動会の徒競走で1位を取ることが多く、家族に陸上を勧められたのがきっかけだ。

 専門種目である棒高跳に出会ったのは中学3年生の時。棒高跳の空中動作は機械体操的な動きを必要とするので、幼少期に体操を習っていた小野寺に地元の主導者が声をかけ、棒高跳を始めた。

高校時代の小野寺選手(写真・本人提供)

 「練習した分だけ結果が自分に返ってきて、仲間が記録を更新するといい刺激になる」。中高時代以上に質の高い練習に日々取り組み、苦しい時もあるが一層強くなるため努力を怠らない。

彼女に今後の展望を聞くと、「来年までに必ず全日本インカレの標準記録を突破し、出場すること」と熱く語った。現在はこれを目標に練習を重ねる。

 期待のルーキー小野寺萌華。何事にも怖がらないことを武器に、どんな高さのバーにも挑戦し、更に上を目指す。

小野寺選手(法1)

もう1人のルーキーは三段跳、走幅跳を専門種目とする末盛巧選手。5月末の関西インカレで7位入賞を果たし、これからの活躍を期待される。

陸上を始めたのは中学1年生の時。小学校時にやっていた体操が学校に無かったことから、それとなく陸上部に入部した。

「見た目がカッコいいから、自分もできたらかっこいいなと思った」とにこやかに答える。競技の「カッコよさ」から始めた三段跳だが、次第に頭角を現すようになる。高校1年の時には同学年歴代3位となる15m02をマーク。そして昨年、地元広島県で開催された全国高校陸上競技大会2020では2位に立ち、存在感を見せた。

高校時代の末盛選手(写真・本人提供)

自身の強みはプレッシャーをあまり感じないこと。「長く試合できることが楽しい。」と、試合時間が長いフィールド競技でこの強みは生かされている。長試合ゆえにライバルの記録を加味しながら、自分の位置を知り考えながら記録を狙う。そこにフィールド競技の魅力を感じている。

また三段跳は助走が3歩あるため通常スピードが遅くなってしまうが、彼は助走スピードを殺さずに、全力でダッシュできるところも武器だ。

「全部が違う。」選手の意識の高さや、練習環境、全てにおいて高校との違いを肌で感じている末盛選手。「楽しむところは楽しんで、でもやるときはやる。」充足した環境に身を置き、精進を重ねている。

「走高跳、走幅跳、三段跳の三刀流で日本インカレで全部入賞できる選手になりたい」と語る。憧れの先輩は400mHで下級生から活躍を見せ、存在感を放つ村上翔選手。彼のように大きな舞台で羽ばたく選手を目指し、さらなる実力の向上を図る。

末盛選手(スポ1)

1年生ながらも既に活躍を見せている2人。しかし彼らは貪欲に高みを目指し、励み続けている。前途有望な1年生はこれからどんな活躍を見せるのか。可能性に満ちた両選手は今後同志社陸上部をさらに活気づけるだろう。(文責:家村有多、中田悠里)

左から小野寺選手、末盛選手

★共通質問

「YOUは何しに同志社へ」

小野寺: 関西地方は、競技のレベルが高く同志社大学だったら、競技と勉強の両方を両立できると考えて入学しました。

末盛:関東では超強豪校が多く、そういった場所は自分には合わないと思いました。関西で本気で部活に向き合いながらも、楽しめる環境は同志社だと感じたので同志社大学に進学しました。

○小野寺萌華(おのでら・もえか)北海道網走南ケ丘高校出身 法学部1年 専門種目は棒高跳

○末盛巧(すえもり・たく)広島県・修道高等学校出身 スポーツ健康科学部1年 専門種目は三段跳、走幅跳

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