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~ルーキー特集~ 【空手道部】「感謝」を忘れず、世界を見据える

 日々練習に精進する空手道部に、今年も期待のルーキーが入部した。その中でも、ルーキーながらすでに多くの大会に出場し、強豪同志社空手道部を支える釜つばさに取材を行った。

 競技を始めたのはわずか4歳の頃。自宅の一階が空手の道場で、父親が先生をしていたことがきっかけだ。空手の英才教育を受けてきた彼女は、高校時代の選抜大会で個人団体ともに優勝の経験を持つ。中学2年生からはずっと日本代表のチームにも所属し、世界を相手に戦ってきた実力者だ。

果敢に攻める

 「大学に入ってからは自分でモチベーションを保たないと落ちる一方になってしまうので、自分と戦いながら頑張っています」。高校時代は部活の先生に言われるがままがむしゃらに練習に取り組んでいたが、大学に入学してからは自分で考え、自分で追い込みながら練習するようになった。現在モチベーションになっているのは、両親の存在だという。5人姉妹の末っ子に生まれた彼女は両親に可愛がられて幼少期を過ごした。「空手でしか恩返しできないと思うから、結果だけじゃなくて戦っている姿で感動させたい」と両親への思いを語ってくれた。

 競技をする上で大切にしているのは「感謝」。両親や先生、仲間はもちろん、道具にも感謝することを心掛けている。組手で使用する防具は自分を守ってくれる存在であり、一緒に戦う存在だ。そのため、絶対乱暴に扱わず、常に丁寧に扱うようにしている。

 そんな彼女の今後の目標は「世界大会の選考に向けて頑張る」こと。組手は機械ではなく人間が審判を務めるため、国によって基準が異なることがある。日本では入る技でも、海外では入らないこともあり、審査基準に適応しなければならない。世界の壁に戸惑いながらも、

いつも周囲へ感謝を忘れず、競技とまっすぐに向き合う彼女には、自然と結果が伴うに違いない。日本という枠を超え、世界で活躍する選手になる日もそう遠くはない。(大西皐月)

★共通質問

「YOUは何しに同志社へ」

高校時代はコロナで大会がなくなってしまって先輩方と日本一が取れなかった。高校時代の先輩が何人か同志社にいて、一緒に団体で日本一を取りたいと思った。個人的には、国際大会にもどんどん出場して自分の幅を広げていけるように、同志社に入学しました。

◆釜つばさ(かま・つばさ)

香川県・高松中央高校出身。スポーツ健康科学部1年。

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