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~ルーキー特集~ 【ラグビー部】ライバルから強力な味方へ

新監督を迎え、「MOVE」をスローガンに新しい同志社ラグビーを創り出す第112代。今回は春季トーナメントで早くも紺グレを背負い、頭角を表すルーキー2人を紹介する。

左から長島(スポ1)、林(スポ1)

長島幸汰と林慶音だ。両者中学から競技を始めると、京都成章と大阪桐蔭という名門校へ進学。高校時代はライバルとしてしのぎを削り合い、互いにラグビー人生で記憶に残る試合に昨年の花園での3回戦を挙げる。「日本一を目指していたのでいずれはあたるだろうとおもっていたが、まさかベスト16のところで当たるとは思っていなかった」(林)。大会序盤での名門校同士の対戦となり、両者のこの一戦に懸ける思いは大きかったという。

京都成章時代の長島

大阪桐蔭は前年大会で花園出場を逃した背景があり、林は2年生中心のメンバー構成で悔しさを残した経験をばねに、先輩の思いを胸に人生初の花園の舞台に立った。一方長島も、自分の代が結果が出にくかったこともあり、「絶対に大阪桐蔭に勝つ」と決心していた。結果は15-8と接戦の末に京都成章の勝利。当時を振り返り、互いに「敵にいたらイヤな選手だった」と語った。今年から、ライバルからチームメイトとなった長島と林。HOとNO.8というラグビーで重要なポジションを担い、「心強く、敵じゃなくてよかった」とライバルであったからこそ互いの存在は不可欠だと口をそろえる。

大阪桐蔭時代の林

部のみならず、学部も共にする2人。春学期は、「生理学」という科目で大学生活初テストに悪戦苦闘。夏は学業を一旦忘れ、秋に向けてラグビー漬けの日々にまい進する。また、マイブームは「オフの日に一人で人がいない川でBBQをしたり、まったりすること。ラグビーをしているとみんなでいることが多いので、1人の時間も大切にしています(長島)」、「部屋のチームメイトとテレビで映画をつないで部屋を暗くして、雰囲気も出して、ミニ映画館のようにして映画を見ること(林)」。プライベートとのオンオフの切り替えが、集中力の源泉なのかもしれない。

春リーグから紺グレキャップを被った期待のルーキー。4年間で同志社の「こいつがおらなあかんな」と思われる、核となる選手を見据える。現在は高校から大学ラグビーでの「体作り」に注力。秋季では1分1秒長く出場時間を伸ばし、勝ちに貢献できるプレーヤーになることを誓う。ライバルからチームメイトとなり、より切磋琢磨しあいながら一戦一戦を戦い抜く。(文責:松久莉万、写真:本人・ラグビー部提供)

★共通質問

「YOUは何しに同志社へ」

長島:関東に行くのも一つの選択肢だったのですが、関東は大きい選手や強い選手が多くて個人的に魅力を感じなかったからです。関西はどちらかと言うと小さいプレイヤーも多くて工夫したラグビーができることに魅力を感じました。

林:入った理由は関西で関東のチームに勝ち日本一をとりたいと思い、その中でも関西でレベルの高いチームである同志社大学に入りたいと思い入学を決めました。

〇その他インタビュー

ラグビーの魅力は?

長島:激しくやっていると、見てる人も観客もわきますし、見てる側もやっている側も気持ちいいので、コンタクトが魅力だなと思います。

林:小さいバックスもいたり、優れた一人が大きい体の選手であったり、小さくても走りが早かったり、それぞれ違う長所を持っているんですけど、それでもお互いが同じフィールドに立って活躍できるところです。

あこがれの選手

長島:作らないようにしていますが、堀江選手や坂手選手、各国のHOの選手は自分らしさ、選手らしい強みがあると思うので、そこの選手は尊敬しています。いいところは見習っています。

林:高校時代までは、帝京の奥井選手を尊敬していた。今、大学生で違うチームになって、目標とはしているが、勝たなきゃいけない選手に変わりました。

ラグビーやるときに大切にしていること

長島:よく一貫性を持つとは逆に、一貫性を持たない。一つのことに集中しすぎると幅を狭めてしまうことがあるので、広く視野をもつことです。

林:試合中、必ず自分たちのチームが点を取られてしまった時のしんどい場面で声を出してチームを鼓舞して、しんどい時間をなくすことです。

名前の由来を教えてください

長島:「幸汰」の幸は幸せになってほしいという意味が込められています。汰はほとんどの人は太いの「太」が多いのですが、さんずいへんがついている理由としては、周りと一緒が嫌だったそうです。

林:「慶音」という名前は、親に聞いたのは男の子でも女の子でもこの名前をつけることを決めていたそうです。海外だと女性にケイトさんという名前が多いと思うのですが、日本ではめずらしい名前だと感じています。慶に心という字が入っているのですが、これは心の優しい男の子になってほしい。という意味が含まれているそうです。また、音は総画数的にすごくよかったみたいで慶音になりました。

〇プロフィール

◆長島幸汰(ながしま・こうた)

2003年11月2日生まれ。京都成章高校出身。175㌢・95㌔。ポジションはHO。試合前に聴く音楽は、「Gone,Gone,Gone(Phillip Phillips)」。スポーツ健康科学部1年。

◆林慶音(はやし・けいと)2003年6月15日生まれ。大阪桐蔭高校出身。180㌢・98㌔。ポジションはNO.8。試合前に聴く音楽は、「できっこないをやらなくちゃ(サンボマスター)」。スポーツ健康科学部1年。

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