2月下旬、まだ厳しい冬の寒さが残るなか、練習に励む選手たち。

秋季リーグ戦を4位で終えた悔しさを晴らすため、各々の課題に取り組み、来るべく戦いの時に備える。

今回は、練習の合間を縫り、主将セレクション取材に応じてくれた。

本記事では、新主将に就任した青地（新 スポ4）が対談相手に道端（新 法4）・杉浦（新 商4）を選び、繰り広げた3人のクロストークの模様を紹介する。

大学野球ラストイヤーに懸ける3人の思いを伺った。

 

 

取材に応じる、左から　杉浦・青地・道端

 

ーー主将の青地さんに伺います。なぜこの二人を対談相手に選ばれましたか？

青地:ミッチ(道端)はずっと仲良くて、今日は面白い人を選んでと言われたので持ってきました。杉浦は立候補してきました(笑)

 

杉浦:やめろやめろ立候補言うな！(笑)

 

青地:（笑）3人ぐらいに誰か取材受けてくれへん？って聞いたら、一番最初に言ってくれたので杉浦にしました。

 

ーー昨秋リーグ戦で青地さんが首位打者を獲得されましたが、その活躍をお二人から見てどう思いましたか？

道端:一番練習してたのも知ってたし、二年間結果が出てなかったので。しっかりそこで結果を出してきたのは流石だなと思いました。

 

杉浦:試合に出れない時期は悔しかったと思うし、しっかり練習して結果を出すことは流石だなと！

 

青地:ありがとうございます！(笑)

 

ーー逆に青地さんから見て二人の印象は？(野球面)

青地→道端:誰にでも好かれる性格というか、めっちゃ親しみやすい。野球の時は負けず嫌いなので、そこをグラウンドで発揮してくれれば、活躍してくれると思います。

 

青地→杉浦:結構一緒に練習するんですけど、ストイックで、食事面も意識してるので、尊敬します。

 

ーープライベート面では？

青地→道端:結構ズボラで、よくゴルフとか一緒に打ちにいくんですけど、ゴルフ道具とかもぐちゃぐちゃに入れたり大雑把なとこがあります。

 

青地→杉浦:逆に杉浦はあんま面白くないです(笑)　一緒にお酒とか飲むんですけど、そこで熱い話とかを先陣切ってやってくれるんで。それ以外は面白くないです。

 

ーーお互いのイメージは？

道端→杉浦:杉浦のイメージですか？(笑)

杉浦はたぶん根は真面目なんですけど、頑張っちゃってるというか、、(一同爆笑)

普段はめちゃくちゃ面白いです。

 

杉浦→道端:ほんまに面白いです。芸人みたいな？道端いたらみんなが明るくなるし、ムードメーカー的存在だと思います。

 

ーー青地さん、道端さんは同じ大阪桐蔭高校出身ですが関係性の分かるエピソードを教えてください。

青地:中学校のジムが一緒でした。中3の時に初めて会って、話かけられて、仲良くなりました。

高校の時は一回しか喧嘩したことなくて。部屋もずっと隣で一緒によく遊んだりしてました。

 

道端:⚪⚪とかして遊んでました(笑)

 

青地:(笑)それはOKなん？

 

ーーそこは記事上では伏せさせていただきます。

道端・青地:お願いします(笑)

 

 

色紙に書く文字を悩む青地

 

ーー秋季リーグ戦は4位に終わりました。具体的にどういう所が課題だと思われますか？

道端:同志社が4位になった理由は、今回接戦か多かったと思うんですけど、勝ちきれなかった。

勝ちへの執着心が他のチームに比べて弱かったんじゃないかなと。練習から勝負事にこだわる必要があると思う。

 

杉浦:一体感というか、チーム力がなかったと思うので、、、

今年はチームの中での関係性を改善にも取り組んでいる。上級生が下級生にどんどん話しかけて、下級生もどんどん、、、そういう組織づくりを、、、

 

道端・青地:なに言ってるん？(一同爆笑)

 

杉浦:一体感が大事だと思います！(笑)

 

道端:就活(そんな話の仕方やったら)終わりやん！(笑)

 

青地:僕が思ったのは怪我人が多かったので、そこの体調管理をしっかりすること。

重複するんですけど、組織力がないなと思ってて、具体的にいえば勝つ術(すべ)を分かってない。得点の取り方や守り方が全然分かってないので。今年は僕たち4年生が中心になって強く言うことで、組織力が変わってくるんじゃないかと思います。

 

ーー今シーズンの目標をお願いします。

道端:チームとしては10年間位遠ざかっている優勝することが大前提。あとは下級生が試合によく出ているが、同期に頑張ってほしいという思います。

 

杉浦:このメンバーで神宮に行って優勝するのが目標。そのためにも自分も活躍し、先陣切ってやっていくのが目標です。

 

青地:最低限神宮というのを目標に置いてます。目標は神宮ではなくて、神宮でどれだけ勝てるかが大事だと思うので、最低関西リーグ優勝を目標にしてます。その中で、ひとりひとりの活躍が必要なので、昨年同様、首位打者賞を取れたらなと思います。

 

今年に「懸」ける熱い思いを語ってくれた3人

 

3月からはオープン戦が始まり、春期リーグ戦へ向けて調整を進める。

2011年以来の関西V奪回、そしてその先にある栄冠、神宮制覇へ燃える選手たち。今年に「懸」ける思いは、2022年のチームスローガン「born to be “ONE” ～全てを懸けて～」にも表れている。

組織力を高めた青地組の挑戦が今、始まる。

(文・清水幸正)

 

◆青地斗舞

（あおち・とうま）

２０００年5月4日生まれ。大阪桐蔭高校出身。ポジションはライト。１７３㌢・76㌔。スポーツ健康科学部新4年。

秋季リーグ戦では、打率5割2分で首位打者賞を獲得し、ベストナインにも選出された。

 

◆道端晃大

（みちばた・こうだい）

２０００年7月27日生まれ。大阪桐蔭高校出身。ポジションはピッチャー。１７８㌢・83㌔。法学部新4年。

 

◆杉浦有祐

（すぎうら・ゆうすけ）

２０００年11月20日生まれ。京都府・大谷高校出身。ポジションはレフト。１７７㌢・70㌔。商学部新4年。