~主将セレクション2023~ 【ヨット部】「勝ち癖」をつけ、日本一を今年こそ
昨年11月のインカレ団体戦で総合2位となったヨット部。今季こそ必ず全国優勝をつかみ取るため、日々練習に励んでいる。取材日は合宿真っ最中、その合間に主将・大石、山田、西山、西内の4人がインタビューに応じてくれた。
ーーなぜこのメンバーを選んだか
大石 僕の元々のペアが西山、今一緒に乗ってる山田、山田と仲の良い西内っていうメンバーで、比較的話しやすくて盛り上がるかなっていうのが理由です。
ーー左隣の方の、出会った時の印象と今の印象は
山田→大石 僕が初めて大石さんに会ったのは、新入生歓迎の時。先輩たちが「めちゃくちゃ勝ってるんやで」って言ってて。今も昔もすごい人っていうのは、変わらないです。
大石→西内 初めてこいつと会った時はあんまり喋らない子なのかなっていう印象でしたね。今は、ちょっと恥ずかしがり屋なのかもしれないけど、心を開いたらうるさいやつなのかなっていう印象です。
西内→西山 去年の全日本インカレで大石さんと組まれていたり、個人選手権でも全国で入賞されていて、すごい選手だなって思ってます。
西山→山田 山田と僕は小3から。同じクラスだったと思います。今はヨットの知識において部内で1、2位を争うくらいの知識を持っていて、同期として本当にすごいなと思っています。
ーー昨シーズンを振り返ってどう感じているか
西山 大石さんと乗ってからヨットにおける具体的なところを考えられるようになって、大学でヨットを初めてよかったなって思えるシーズンでした。
西内 1回生では全日本インカレに出場することだけが目標だったんですけど、出場することができて、個人選手権でも優勝することができて出来過ぎな年だったかなって思います。
大石 個人的な話になるんですけど、オリンピックを少しづつ目指していて、ここにはいないんですけどそのペアにも出会えて本当にいい1年でした。
山田 僕は逆にあんまり良い年じゃなかった。5、6月以降成績が振るわない感じで、うまいこといかなかったりとか答えがわからない状態が結構多かったです。
ーー後輩3人から見て大石さんはどういう主将か
西内 トレーニングしている姿を見ていて、自分が限界って思っていることも主将から見たら全然足りてないんだろうなって思えるようなストイックな方です。
山田 「こんなん無理じゃね?」って思ってもキャプテンが出来ちゃうので、「あ、自分も頑張ればできるんや」っていう感じにになる、そういう雰囲気が部全体にあります。
西山 考え方が部全体に浸透するような人なのかなっていう感じがします。
ーー主将として部活を回していく中で意識していることは
大石 先ほど山田が言っていたように、自分が言うんだったら自分が1番出来なきゃいけないと思っていて。僕がまずやるっていうことを意識していますね。僕は小さいころからずっとやっているので、新しく始めた子と考え方とかが違ってくる部分があって、そういう時は少し取り組んでいることを変えてみたりとか、少し緩めにトレーニングしたりとか、全体がついてこられるようなラインを探りながらしています。
ーー今のチームの強みは何だと思うか
大石 去年の全日本インカレに出場したメンバーの8割くらいが残っている状況なので、チーム全体の力としては良い感じなのかな。逆にそれが油断とか慢心につながったり、向上心を忘れてしまったりすることもあると思うけど、今のところそれが見られていないというのも1つの強みなのかなと思っています。
西内 去年の戦力が残ったままっていうことで、他に全国優勝を狙っているチームに対してアドバンテージがある状況。合宿生活が始まってもう1、2ヶ月経とうとしてますけど、このままいけたら日本一になれるのではと思っています。
西山 戦力が残っているっていうことは、じゃあ去年なぜ勝てなかったかっていう弱点が見えたり、何が足りなかったかっていうのをより深く見ることができると思っています。
山田 今年は、例年と比べて戦力が拮抗(きっこう)していて、最後の最後まで誰が出るかわからなくなりそうな予感。それが向上心を失わない理由というか、強みだと思います。
ーー今シーズンの個人の目標は
山田 個人としては、全日本470っていう試合があって、そこで10番以内に入るっていうのが目標です。
大石 夏に470級のジュニアワールドっていうのが開催されて、それにはオリンピックを一緒に目指しているペアと出場するんですけど、そこで良い成績をとるっていうことが目標です。
西内 今年は特に決めていなかったんですけど、去年1年は成功体験を集めた年だったので、今年の目標をあげるとすれば、去年の自分を超えられるようにするということが目標。
西山 僕はインカレの個人戦の方で優勝したいと思っています。
ーー今シーズンのヨット部としての目標は
大石 もちろん「インカレ総合優勝」です!これは470級でも良い成績を取らないといけないし、スナイプ級でも良い成績を取らないといけない。別々で練習はしてますけど、チームで一体感を持って、知識や技術を共有して、底上げをしないといけないなっていうのが意気込みです。
彼らの言葉からはヨットへの熱意と高い志が伺えた。今年のインカレは、福岡県小戸で行われる。日々練習に励み「勝ち癖」をつけた選手たちの前には、日本一の景色が待っているだろう。(聞き手・河場真世、撮影・中田悠里)
〈プロフィール〉
◆大石 駿水(おおいし・しゅんすい)
社会学部新4年。茨城県私立霞ヶ浦高等学校出身。470級ヘルムスマン。
今年度主将を務める。
◆山田 海統(やまだ・かいとう)
商学部新3年。京都府私立同志社国際高等学校出身。470級クルー。
◆西山 怜(にしやま・りょう)
社会学部新3年。京都府私立同志社国際高等学校出身。470級クルー。
◆西内 海斗(にしうち・かいと)
商学部新2年。広島県私立呉武田学園武田高等学校出身。スナイプ級ヘルムスマン。