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~主将セレクション2023~ 【居合道部】常に「明」るく楽しく、再び日本一へ

 西日本優勝、全日本優勝、全員入賞という高い目標を掲げ、日々鍛錬を積む居合道部。他を寄せ付けない圧倒的な強さの秘訣とは。主将の西島、副将の白井に加え、1年生ながらも先輩からの信頼を集める山本、安田の4人が取材に応じてくれた。

笑顔を見せる(左から)山本、安田、西島、白井

ーー他己紹介をお願いします。
山本→安田「安田はあまり体育会には向いていない人間ではあるんですけど、絶対すぐ辞めると思ってて(笑)安田は旅好きで、自由にするのが好きなんですけどあんまり体育会の束縛というか、ルールに則ったものがあんまり好きじゃないんじゃないかなと思っていたんですけど、やるときはやるっていう切り替えがすごく上手だなと思っていて。自由な時は自由に、安田の思想だったり考えをシェアしてくれて、でも部の行事になると、ちゃんと部のルールに則って、自分の考えを分けて行動できるところがすごく素敵な人だなと思います」。
安田→西島「第一印象はすごく人当たりの良い真面目で、真摯(しんし)に向き合ってくれる優しい先輩ですね。月並みな表現ですけど。でも本当にその表現を体現したような方だとは入部した時から重々感じております。(西島が)幹部になってからは主将という立場になられて、なお一層引き締まってきたと感じるので、居合で言う『緩急』の、今までは『緩』のイメージが強かったんですけど、立場ができ後輩をまとめる役柄になり『急』の方が目立ってきて良い男になってきたんじゃないかなと。そういう男性だと僕は思っております」。
西島→白井「一言で言うと白井は本当に頼りになるんですよね。ずっと。僕たちも最近幹部交代をして本格始動したのも今月からなので本当に僕たち全員何も分からないわけではないんですけど、もちろんやったことがないのでそんなことを。全然何もかも分からない状態で始まって、けどそんな時でもずっと頼りになるのが白井だったので。仕事の面でもそうだし戦績とか大会という面でも絶対に白井は良い成績を残してくれるし本当に頼りになって。すごいプレッシャーなんですけど主将からしたら(笑)こんなにすごく活躍する副将がいるから、良い意味でプレッシャーになっていて。白井だけじゃなくて本当に今の同期は全員、僕は頼りにしていて無くしちゃいけないというか、大切な存在なのでみんな。幹部になってからも一人一人大事にしていきたくて、白井もその1人。貴重な存在ですね」。
白井→山本「山本は周りが良く見えている子で。自分の意見とかも軸がしっかりしていて。でも軸がしっかりしているけどちゃんと人の話も聞いて。納得したらちゃんと自分を変えていける子なので修正力があるというか、吸収力があるというか。カリスマ性もあって、イメージ的には『参謀』のイメージなんですけど、1回生を引っ張っていけるような強さもあって、頼りにしている後輩の1人です」。
ーープライベートでの交流はありますか。
西島「代ごとでも(交流が)あったり、小さいことで言うと普段の練習の後に先輩方と一緒にご飯に行ったりというのもそうだし、代関係なく遊びに行ったりもするし、同期の中でも遊びに行ったりはしているので」。
山本「この前2000円のパフェを食べて(お金を)出してもらいました(笑)」
西島「プライベートの時はラフな感じでみんなやってると思います」。
ーー2022年を振り返って。
西島「部の目標として全日本優勝、西日本優勝、全員入賞という目標がずっと続いていて。西日本は優勝できた。全日本が去年は3位だったんですけど優勝できずにっていうのが良くも悪くもそこが1番大きな出来事で、側から見たら全国3位っていうのは良い成績なのかもしれないですけど、ずっと優勝っていう目標を今まで掲げてきてその前の年は優勝できていたのでそれを踏まえて1年後3位になってしまったというのが部としてもすごく悔しい出来事で残っていて。それを挽回するために2023年の全日本で(1位を)取り返すというのが今年の部の目標かなと思います」。
ーー代替わりをして変わったところはありますか。
西島「代替わりをして幹部になったんですけど、2回生の時は1回生をまとめるという役割があって、幹部になったら部をまとめるというもっと責任が大きくなって、それの難しさを全員今痛感しているところだと思っていて。本当に視野を広く持たないといけないというのが難しいなと思っていて、仕事の面でチェックをするのはもちろんなんですけど、管理をしたり部の監督をしたりというのもそうなんですけど、それぞれの後輩もそうだし同期もそうだしコンディションというかメンタル面的なところまでしっかり見ないといけないのが主将の見えない仕事というか、もう1つの役割だと思うので。僕はそこはまだできていないので。そういうところの難しさに僕の代は今直面していると思うので、ここからの課題かなと思います」。
白井「1回生の頃から幹部になるというのを意識してずっとやってきたので2回生で団体戦に出させてもらって重圧というかそういうのがあって、そこからの幹部交代だっのであまり幹部交代になったからと言って明らかな変化はまだ実感出来ていなくて。もちろん幹部交代しているので2回生の頃は幹部を見据えていても、幹部の先輩方が手伝ってくれるとか目をかけてくれるとかあったんですけど、幹部交代してからは全部自分たちの代でやらなきゃいけないとなって、そこは結構大変だなと思っています」。
ーー部としての目標とスローガンを教えてください。
西島「全日本と西日本を団体で優勝することと、全員が入賞をするという3つの目標がずっと伝統としてあって、スローガンというか今年の個人的な部の目標としてはみんなが楽しく部活に来れるような、明るい雰囲気の部活にしたいなと思っていて。当たり前だと言われれば当たり前なんですけど、部活に嫌々来るような子はいてほしくないというか。そういう部活には僕はしたくないのでみんなが楽しくやれる部活にしたいので、それは1年を通して頑張りたいなと思っています」。

色紙に文字を書く西島


◎共通質問
ーー今季主将が大切にしたいこと、言葉を教えてください。
西島「さっき言っちゃった(笑)僕の持っている部の目標が、『明』るく楽しくみんなが部活に来てくれて、居合を全力で楽しんでくれることが1番僕がそうあってほしいという居合道部の像。今までがそうじゃなかったというわけではないんですけど、それこそ仕事とかにみんなが追われちゃって、『なんでこの部活にいるんだろう』となったら、僕はそうなってほしくはないので今のうちの部員はみんな居合が大好きだし、居合をするためにこの部活に入っていると思うのでそれをもっと全力で楽しんでほしいなと思って、そのための部の雰囲気作りをもっと頑張りたいなと思っています」。

 2022年の全日本大会は団体3位で終幕。今年は王座奪還を目指し、より一層稽古に励んでいく。部員全員が居合を心から楽しめる最高の環境で、最高の結果を残すことができるか。今後も居合道部の進化は止まらない。(小野理紗)

◆西島優太(にしじま・ゆうた)
2003年3月26日生まれ。京都府・同志社国際高校出身。好きな食べ物は唐揚げ。170㌢。心理学部新3年。
◆白井明香里(しらい・あかり)
2002年12月16日生まれ。京都府・同志社女子高校出身。好きな食べ物はずんだ餅。154㌢。社会学部新3年。
◆安田悠人(やすだ・ゆうと)
2003年8月13日生まれ。愛媛県・松山南高校出身。好きな食べ物は茶碗蒸し。165㌢。文学部新2年。
◆山本恵美理(やまもと・えみり)
2003年11月3日生まれ。京都府・同志社国際高校出身。好きな食べ物はいちご飴。152㌢。グローバルコミュニケーション学部新2年。

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