令和6年度西日本学生レスリング選手権大会・アルキメデス大会
9月27日~9月29日にかけて堺市金岡公園体育館(大阪府)で令和6年度西日本学生レスリング選手権大会(以下、西カレ)・アルキメデス大会が行われた。
初日に行われたのはグレコローマンスタイル競技。小泉(商3)が奮闘を見せた。兵頭(日本文理大)との初戦を危なげなく突破すると、2回戦に駒を進める。ここでも小泉の積極的な攻めが光り、試合開始から間も無いうちにポイントを積み重ねた。8点差をつけTスペリオリティ勝ちを収める。迎えた3回戦、相手は九州共立大の後藤だった。よい流れで試合に入るも相手に主導権を握られる。粘りを見せるも力及ばず敗北を喫した。小泉の次戦は全日本大学グレコローマン選手権大会。今大会の反省を踏まえ大舞台へと挑む。
2日目に行われたのはアルキメデス大会。西カレと同時に行なわれるこの大会は大学からレスリングを始めた選手が対象となる。同志社からは森本(理工4)・奥村(社4)が出場した。奥村は組み合わせにより準決勝からの戦いとなる。相手に攻撃の隙を与えない果敢な攻めであっという間に勝利を決めた。決勝戦でも攻撃スタイルは変わらず、順調にポイントを重ねる。相手選手を圧倒し優勝を果たした。
森本は上甲(桃山学院大)との初戦に挑んだ。両者譲らぬ均衡状態がしばらく続くも、パッシブにより相手に先制を許す。試合開始3分を過ぎたところでパッシブによりポイントを返すと流れをつかむ。技をかけられたところをかけ返し相手をマットに押さえつける。片足を抑えポイントを連取し、勝利をつかんだ。準決勝でも好調のまま白星を獲得し迎えた決勝戦。開始直後にローリーングを決められ4ポイントを失う。しかし地道な攻めが功を奏した。相手の片足をつかみ体制を崩すと場外へと押し出す。ローリングでポイントを重ね点差をひっくり返すとそのまま逃げ切り優勝。
両選手とも昨年に引き続きの優勝を決め、さらに森本は最優秀選手賞も同時に獲得。表彰式では笑顔が輝いた。
3日目にはフリースタイル競技が行われ、池口(スポ1)・安渡(理工2)・内田(商3)の3名が3位入賞を果たした。
61㌔級に出場した安渡は粘りを見せる。初戦の相手は芹沢(立命大)。パッシブにより先制を許すもすぐにポイントを返す。その後も取って取られての混戦となるが、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった安渡が勝利をつかむ。清水(福岡大)との準々決勝では早々に10ポイント差をつけ圧巻した。次に挑んだ準決勝では小石原(周南公立大)を相手にする。接戦が続いたが相手に体勢を崩されポイントを先取された。パッシブなどで地道にポイント差を詰めていき好機を狙う。しかし終始相手ペースの試合を崩しきれずここで敗北した。
86㌔級に出場したのは池口。組み合わせにより準々決勝からの出場となる。開始直後相手のバックを取りマットに押さえつけるとそのまま連続でローリングをかけ一気に10ポイントを奪った。Tスペリオリティ勝ちを収める。続いて挑んだ準決勝の相手は升田(帝塚山大)。体勢を崩した一瞬の隙を相手に狙われる。相手ペースの試合展開で粘り切れず敗北を喫した。
92㌔級に出場したのは内田。不戦勝で勝ち上がり迎えた準決勝では周南公立大の権田と対戦。試合開始直後にローリングを連続で決められ悔しくも敗北した。
入賞者が多く出た今大会。得た課題点を修正し日々の練習に励むことを誓った。11月に行われる内閣では個々が満足いく結果を残すことに期待が高まる。(金井莉子)