30周年記念2024年度全日本学生ヨット個人選手権大会
9月6日〜8日、豊田自動織機海陽ヨットハーバー(愛知県)にて30周年記念2024年度全日本学生ヨット個人選手権大会が行われた。同志社からは、6月末に行われた近畿北陸大会で入賞した7名のヘルムスマンが出場。スナイプ級では西尾・江見/松居艇が優勝を果たし、470級では小菅・後藤/向井艇が6位で入賞した。
大会初日は両クラスともに4レースを実施。470級は、第1レースで谷・西山(社4)艇が早稲田に続く2位でゴールし、好調な出だしを切った。第4レースでは、小菅・向井(法3)艇がこの日の最高成績の2位でフィニッシュ。スナイプ級は、第4レースで西尾・松居艇がトップホーンを鳴らす。すると、ここまで2桁台だった西内・柳本艇が続き、2位でゴール。西尾がヘルムスマンを務める艇はこの日の全レースで6位以内をマークし、暫定1位で2日目に臨んだ。
2日目の朝は風が弱く、陸上での待機となった。10時半頃に全艇が出艇し、3レースを実施。470級は、前日のレースでは結果が振るわなかった出口がクルーの関端とともに第6、7レースで1桁台をマークする。また小菅がヘルムスマンを務める艇が安定した走りを見せ、入賞圏内の暫定6位に躍り出た。スナイプ級では、この日も西尾が好調ぶりを発揮する。第7レースでは、「自分の走りができた」(西尾)と今大会2度目のトップホーンを鳴らし、クルーの江見とガッツポーズ。2位のライバル・服部(早大)に5点差をつけ、暫定トップを維持した。今大会のレース数は、各クラス最大8レースを予定されていたため、全員が最終日の1レースに力を出し尽くす。
3日目も風が弱く、陸上での待機が続いた。12時過ぎにレースがスタート。470級は、小菅・後藤(商3)艇が同志社トップの16位でゴールする。谷・白數艇は19位、田原・山田艇は27位と続き、出口・関端艇はBFDとなった。スナイプ級は、前日不調だった秋田(政策4)・川内(経4)艇が4位でフィニッシュ。西内・柳本艇が10位、西尾・江見艇が12位でレースを終えた。
計8レースの結果、スナイプ級の西尾・江見/松居艇が早大勢の8連覇を阻止し日本一をつかんだ。最小得点で最優秀選手賞も合わせて受賞。また江見は女子クルーとして史上初の優勝という快挙を達成した。「強風で男子2人が頑張ってくれたおかげで私が軽いのを活かせることができて、この結果を得られたのでよかった」(江見)。 470級では、小菅・後藤/向井艇が6位で入賞。「優勝を目標にやってきたので悔しい気持ちもあるけれど、なんとか入賞できたのは嬉しい」(小菅)と振り返った。
再来週は女子インカレ、10月は団体戦予選と大会が続く。「総合力でどれだけ早稲田さんに追いつけるかが課題」(西尾)。残り2か月、1人1人が技術に磨きをかけ、悲願の団体戦総合優勝まで駆け上がれ。(河場真世)
【最終成績】
〈470級〉
6位 小菅・後藤/向井 70点[5-21-(22)-2-9-7-10-16]
11位 谷・白數/西山 86点[2-16-9-15-16-9-(23)-19]
30位 田原・山田 181点[28-30-20-27-27-22-(36)-27]
31位 出口・関端/野中(経2) 188点[32-42-36-32-33-8-5-(56(BFD))]
〈スナイプ級〉
1位 西尾・江見/松居 28点[4-6-5-1-3-8-1-(12)]
12位 西内・柳本 93点[(23)-17-21-2-8-12-23-10]
14位 秋田・川内 117点[5-7-34-10-24-33-(56(BFD))-4]
(各得点の()内はカットレースを示す)