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【ヨット部】成長遂げるも、インカレ準優勝で終幕

第89回全日本学生ヨット選手権大会

 11月1日〜4日、江の島ヨットハーバー(神奈川県)において第89回全日本学生ヨット選手権大会が行われた。同志社からは470級とスナイプ級でそれぞれ3艇が出場。470級が3位、スナイプ級が2位、総合順位を2位で終えた。
 大会初日は470級のみ1レースを実施。9時10分頃に全艇が出艇したが、風向きが安定せず水上待機が続いた。11時過ぎに470級がスタートすると、谷(スポ1)・白數(スポ4)ペアが1桁台でフィニッシュ。田原(社3)・山田(商4)ペア、小菅(商4)・向井(法3)ペアも後に続き、同志社の全艇がゴールした。「風がない琵琶湖のような厳しい環境下で練習していたことで、他大学が苦戦する中でも心配なくゴールできた」(山田)。他大学の艇が数多くDNFとなる中、同志社のみが全艇走り切り、1位で2日目に臨んだ。11時30分頃にスナイプ級もレースがスタートしたが、風が弱くなったためノーレースとなった。 

田原・山田ペア

 雨の中始まった2日目は、9時10分頃に全艇が出艇。10時30分頃から470級の第2レーム、スナイプ級の第1レースがスタートした。470級で谷・西山(社4)ペアと小菅・向井ペアがシングルフィニッシュを果たす。スナイプ級では西尾(商4)・松居(心理3)ペア、西内海(商3)・柳本(経3)ペア、秋田(政策4)・川内(経4)ペアの全艇が10位以内にゴールし、好調な滑り出しを見せた。470級の第4レースでは、小菅・向井ペアが安定した走りを披露すると、トップホーンを鳴らす。「1位を取って帰ってくることを言っていたので、有言実行できてよかった」(小菅)。しかし、470級は第5レースで順位が下がってしまった。全艇が二桁台でのゴールになってしまい、クラス順位が3位に落ちる。「運命の分かれ道だった。スタートを失敗した中で、途中で(順位を)上げてこられなかった」(山田)と悔しさを口にした。スナイプ級の第2レースは、西尾・松居ペアの順位が伸び悩んでしまう。第3レースは西内海・柳本ペアが9位でフィニッシュすると、西尾・江見(法3)ペア、秋田・川内ペアも続いてゴール。2日目を470級が3位、スナイプ級が2位、総合成績が2位で終えた。

谷・西山ペア
西尾・江見ペア

 早大を追いかける展開となった3日目は、9時頃に全艇出艇したものの強風のためハーバーバックし陸上待機となった。14時頃に両クラスともレースがスタート。470級は田原・山田ペアが同志社トップの10位でフィニッシュし、小菅・野中(経2)ペアも11位と続いた。スナイプ級は西尾・松居ペアが上手く風の流れをつかみ、トップホーンを鳴らしゴール。「強風だったら日本一のチームだと思って練習してきたので、練習の成果が出せた」(西尾)。秋田・川内ペアも3位でフィニッシュした。続く470級の第7レースでは小菅・向井ペアが3位にランクイン。第5レース目となったスナイプ級は秋田・川内ペアが6位でゴールした。3日間で470級が7レース、スナイプ級は5レース行われ、総合得点は512点。早大との差は118点の暫定2位で3日目を終えた。
 迎えた最終日は出艇したが、安定した風が吹かない時間が続いた。11時30分ごろにスナイプ級、11時50分ごろから470級のラストレースがスタート。470級では小菅・向井ペアが6位でゴールした。スナイプ級は全艇が1桁台でフィニッシュとはならず。「1位を取らなかったら、チャンスはないという思いでやっていた中で、このような結果で終わったのはちょっと残念」(西尾)とレースを振り返った。

今年度引退する4年生たち

 4日間で470級が8レース、スナイプ級が6レース行われた。強豪・早大に立ち向かうべく、帆走スピードの向上に重点をおいて練習に励んできた1年間。しかし早大の壁は高かった。早大の6連覇を止めるべく、総合優勝の夢は後輩たちへ。先輩たちの思いを胸に、西内海組が走り出す。(沼野涼音、堀早槻)

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