10月30日〜11月3日、江ノ島ヨットハーバー(神奈川県)にて第90回全日本学生ヨット選手権大会が行われた。同志社からは470級、スナイプ級ともに3艇の合計6艇が出場。結果は470級が5位、スナイプ級が3位、総合順位を4位で終えた。
大会初日は強風の中でのスタートとなった。午前10時42分、470級の第1レースがブラック旗で始まり、続くスナイプ級も10時59分にスタート。荒れた海面に苦しみながらも、同志社勢は懸命なセーリングを見せた。計3レースを終えて470級、スナイプ級ともに4位につけ、総合4位での滑り出し。波や風向きが刻々と変化する中でも冷静に対応し、次の日へとつなげた。

2日目は風が安定せず、午前中は海陸ともに長い待機時間が続いた。選手たちは出艇のタイミングを見極めながらも集中力を保ち、コンディションの回復を待った。14時20分頃、ようやく4レース目がスタート。スナイプ級はノーレースとなったが、470級では田原(社4)・野中(経済3)艇が安定した走りで4位でゴールした。風に翻弄(ほんろう)される中でも各艇が粘りを見せ、「ここからが本番」と気を引き締めて後半戦に臨んだ。

3日目は午前にO旗が掲げられたものの、午後にようやく安定した風が吹き、勝負の行方を左右する大事な1日となった。前日のDNSによりスナイプ級の1艇が待機となり、仲間の奮闘を見守る。470級の谷(スポ2)・西内楓(商4)艇が6レース目を首位で堅守し、スナイプ級の山﨑(商4)・松居(心理3)艇も2位でフィニッシュ。しかし、スナイプ級3位の慶應大との差は前日よりも広がる。悔しさをにじませながらも、同志社は逆転を信じ、最終日へと望みを託した。

最終日は両クラスともに2レースが実施され、470級計9レース、スナイプ級計8レースで大会を締めくくった。470級では占部(スポ1)・竹本(経済2)艇が3位、谷・西内楓艇が5位と最後まで上位を争い続けた。スナイプ級は粘りの走りで慶應大を抜き、3位へと順位を押し上げ、意地を見せた。それでも、同志社は総合4位。掲げてきた「総合優勝」の目標には届かず、悔いの残る大会となった。
風向きの変化や荒れた波に苦しみながらも、全艇が最後まで諦めることなく戦い抜いた4日間。厳しいコンディションの中、自らの力を出し切ることの難しさを痛感する大会となった。努力を積み重ねてきたからこそ、その結果に対する悔しさは大きい。しかし、勝利を信じて風と波に立ち向かい続けた4回生たちの背中は、後輩たちの胸に深く刻まれた。
この悔しさを糧に、同志社ヨット部は再び帆を上げる。総合優勝という夢のバトンを受け継ぎ、新たな航海が始まる。(文責・小倉茉奈、撮影・大木陽登)