アイスホッケー部
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【アイスホッケー部】福井組、初戦白星飾る

第74回関西学生氷上競技選手権大会

 6月19日に関西大学たかつきアイスアリーナ(大阪府)で第74回関西学生氷上競技選手権大会が行われた。新体制初となる公式戦の相手は立命大。「自分たちのホッケーを見せつけよう」(福井・法4)。同立戦以来の熱烈な戦いが幕を開けた。

喜ぶ選手たち

 開始早々、攻めの姿勢を見せたのは金山(商4)と加藤(法4)。強気に相手陣地を攻める。しかし体勢が整わず、得点につながらなかった。開始4分、相手のペナルティにより同志社の数的有利(パワープレー)の状況を作り出した。流れが同志社に傾くも、キーパーに阻まれ、ゴールを決めることができない。拮抗した展開を破ったのは立命大。残り3分で、自陣のゴール間近から決められた。その後、点数を取り返すべくシュートを連発。しかし0-1で第1ピリオドを終えた。

 第2ピリオドがスタート。序盤から惜しいシュートが続き、観客席は緊迫感に包まれた。互いに一歩も譲らない中盤戦。試合が進むにつれて勢いを増す。開始12分、得点板を動かしたのはルーキーの吉村(スポ1)。加藤のアシストを受け、パックを押し込んだ。「加藤が繋いでくれることを信じて走ってくれたのがゴールにつながった」(福井)。同点に追いつき第3ピリオドへ進む。

パックを追う吉村

 期待が高まる第3ピリオド。開始3分、留学生のレッドフォード(GEM)が2点目を獲得。福井のアシストを点数につなげた。劣勢を跳ね返す展開は選手たちを奮い立たせる。流れが傾いたと思われたが、立命大も負けじとシュートを決める。2-2の同点に追いつかれてしまった。危機が訪れたのは同10分。度重なるペナルティにより数的不利(キルプレー)に。かなりのピンチであったが、村井(商2)をはじめとするナイスセーブで乗り切った。2-2で延長戦へ。

 延長戦は5分間のサドンデス方式で行われる。互いに攻めの姿勢を崩さない。誰もが固唾をのんで試合を見守った。残り44秒、相手がシュートを打つ。しかし村井がゴールを許さない。両者とも得点することができず、PS(ペナルティショット)が行われた。「自分がヒーローになるんだ」(村井)。八巻(法3)が1回、金山が3回シュートを決め、3-2に。波乱の初戦は同志社の勝利で終了した。

攻める阿部(商3)

 主将・福井は「フレッシュマンや後輩たちの頑張りがすごく頼りになる」と試合を振り返った。息をするのを忘れてしまうほど白熱した初戦を勝ち取り、決勝戦に進む同志社。最終の相手は因縁の関大だ。「自分たちがやってきたことをやるしかない」(加藤)と意気込みを語る。新入生を迎え、新たな風が吹き込んだアイスホッケー部。新戦力を武器にこれからの飛躍を誓った。(元永侑里)

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