5月29日にEXPO FLASH FIELD(大阪府)で関西学生大会が行われた。春シーズン最終戦となった今試合。同志社は甲南大と対戦し、35-13で勝利した。

試合は同志社のキックオフで始まる。最初の攻撃から攻めの姿勢を見せ、FDを更新していく甲南大。だが、同志社ディフェンス陣も反応の良い動きを見せる。一瞬の隙も逃さず、甲南大のパスを#2 山田(スポ4)がキャッチしインターセプト。一気に流れを引き寄せた。敵陣37㍎付近からの攻撃。力強いランや正確なパスでゲインを重ねていく。さらに、甲南大のオフサイドでゴール前9㍎付近まで迫ると、最後は#4奥(商4)が中央をすり抜け、先制TD。勢いそのまま追加点を奪いたいところだったが、甲南大ディフェンス陣も硬い守りを見せ、7-0のまま前半は終了した。

第3Q、甲南大のキックオフから今季絶好調の#13濱田(スポ4)が持ち前の快速を生かし、敵陣39㍎付近までリターンする。この好機を逃すことなく、着実に敵陣へ攻め込む。「濱田とは息が合っていて、自信のあるプレーだったし、信用して投げました」(石田・商４)と#12石田から#13濱田への正確なパスが通りTDを決めた。

同志社の流れは止まらず、第3Q残り7:51、うまく敵陣を突破した#9主将強力(政策4)がパントリターンTD。「率直にうれしかった」(強力)。アメフト8年目にして初のTDを決め、21-0と点差を広げた。その直後、甲南大の攻撃で今試合初のTDを奪われたものの、第3Q終了間際に#12石田がTDを決め、28-6と点差を維持する。第4Qでは、両者TDを1回ずつ決め、試合は35-13で終了した。

「日本一を掲げることは、揺るがなく覚悟してやっていきたい」(強力)。今年度、同志社は日大アメフト部の前監督である橋詰ヘッドコーチを迎えた。初めの頃は意見が噛み合わないこともあったが、練習を重ねるごとに徐々に日本一への覚悟が生まれた。「日本一を狙うチームになりたいというのが1番なんで」(橋詰ヘッドコーチ)。共に走り出した、悲願達成までの険しい道。入れ替え戦回避を目指し続けた同志社が、今度は「勝てる」ワイルドローバーへと生まれ変わる。(文責・松井麻衣、撮影・勝部健人)