陸上競技部
HEADLINE

【陸上競技部】丹後駅伝、悔しさ残るも奮闘

11月18日、宮津市民体育館〜京丹後はごろも陸上競技場(京都府)で第85回関西学生対校駅伝競走大会、通称丹後駅伝が行われた。昨年度は9位に入り、2年連続のシード権を獲得するも目標の6位入賞を果たせなかった。今年度も同じく6位入賞を目指したが、惜しくも7位となり目標達成には至らなかった。

レースは序盤から京産大が首位を譲らない試合展開となった。1区を任されたのは駅伝主将の山﨑(経4)「少しの緊張はありましたが、自分の4年間を信じて、絶対できると思い込ませていた」。出場できなかった部員の想いも背負い、強い気持ちでレースに臨んだ。スタート後先頭集団につき、終盤まで奮闘。残り2キロを過ぎた地点から徐々に離されるも、6位の射程内で襷をつないだ。

続いて2区を走ったのは1年の河﨑(スポ1)。「後悔しない走りをすること」。熱い想いを懸けて初出場となる今大会に挑んだ。最長の11.8㌔mとなるこの区間。中盤以降の激しい高低差においても苦闘するも、8番で3区につなぎいだ。順位を1つ落とすも、エース級の選手が集まる区間で奮闘した。

第一中継所・左(山﨑)右(河﨑)

3区を任されたのは南部(理工1)。「絶対に入賞するという気持ちで走った」と、序盤から速いペースでレースを進める。入りを早くしたまま後半は粘るレースプランを立てていたが、中盤から終盤にかけて思うほどの粘りを見せられず、悔しさが残った。しかし結果は区間5位。チームトップの成績を収めた。

南部から襷を受け取った原口(社3)は「今までお世話になった4年生に結果で恩返ししたい」という気持ちで走り出す。後続との差を意識しながら走っていたため、入りを速くした。序盤で苦しくなる展開となったが、強風により結局は厳しいレースとなることは分かっていたため、良い判断ができたと振り返る。終盤にかけては雨風がさらに強まり切り替えが難しくなるも「コケても仕方ない」とラストスパートで後続との差を15秒まで広げて襷リレー。「今回の負けを真摯に受け止め、来年の丹後駅伝に向けてチームとして前進していくしかない」(原口)。最上級生となる来年は自覚と責任を持って勝利に拘った選手になると誓った。

第三中継所・左(原口)右(南部)

 5区を走ったのは清水(スポ4)。前半から積極的に行き後半で粘るレースプランを立て試合に臨んだが、悪天候で予想以上に体が冷え思うように動かなかった。しかし、サポートや応援を糧にラスト600mでスパートをかけ走り抜けた。チームの目標を達成できず悔しさを浮かべた清水だが、「同志社を背負って出場する最後の試合だったので気持ちが入っていた」と4年間の集大成を見せる渾身の走りを見せた。

清水から襷を受け取り6区を走ったのは松本(スポ3)。ペースを落とさず後半に勝負することを想定し練習に取り組んだ。大会当日、松本の区間途中から天候が悪くなる。しかし、想定通り後半勝負のレース展開となったので落ち着いた走りを見せ7区にバトンをつないだ。「今できる精一杯を出し切ったが、もっと後ろとの差を離していれば6位入賞できていたと思う」と目標にあと一歩届かず悔しさを滲ませた。

7区を任されたのは武林(理工4)。チーム順位で6位以内を取ることを絶対目標とし、単独走になった時に備え、自分のペースで走ることを意識した練習を積んできた。上位で襷が渡されることを想定し、そのリードを守るように、自分のペースで走るというレースプランで挑んだ。しかし、7区のスタート地点から突然暴風雨が選手たちを襲う。「自分のペースを保てず、不甲斐ない走りをしてしまった」。結果は区間18位。チームの予定通りに6位で襷を受け取ったものの、大差がついていたリードを追い付かれ、突き放された。
 
7位で武林から襷を受け取り8区を任されたのは遠池(文2)。チームの目標である6位以内で絶対にゴールテープを切ると意気込んで臨んだ。当日、焦らないように様々な状況を頭の中でシミュレーションし、落ち着いて最後まで押し切る展開を考えていた。前半は良い走りを見せたが、中盤横からの冷たい強風で体力を奪われ、前を走るびわこ学院大学との距離が縮まらない。焦りから後半は力んでしまい、全体的に安定ペースで軽く弾んでいく走りができず、結果は7位でゴールテープを切った。「6位が獲れなかったんだ、丹後駅伝が終わってしまったと暗い現実が襲ってきた」。6位以外は負けと臨んできたが、全員が全力で準備し正しい努力をしてきたと振り返る。「レース中に見たびわこ学院大学さんの背中は忘れられない。」この悔しさを忘れず、来年の丹後駅伝では、6位以上を目指せるチームになれるよう、自身自分の限界に打ち勝っていきたいと意気込む。

ゴールテープに駆け込む遠地

7位に終わり、昨年度の9位からさらに順位を上げ躍進を見せた今大会。しかし、選手は口を揃えて「悔しい」と丹後駅伝を振り返った。駅伝主将・山﨑は「今回の悔しさを来年の全日本予選会、丹後駅伝で絶対に晴らして欲しいと思います。努力する子ばかりなのでまだまだ強くなると信じています」と後輩たちを激励。丹後駅伝のリベンジは後輩たちに託された。(中田悠里、家村有多、伊藤愛梨、木田恋菜)

ページ上部へ