5月14日、神戸親和大学(兵庫県)において2023年度度関西学生バドミントン春季リーグ戦大会入れ替え戦が行われた。昨日に神戸学院大を倒し、2部1位通過を果たした石和組は近大と対戦。3-0で勝利を収め、1部昇格を決めた。
「誰1人油断することなく、これまで以上に緊張感を持って試合に臨もう」(石和・スポ4)。昨春の悔しい思いを胸に、1部リーグ昇格を懸けた戦いが始まった。第1シングルスを任されたのは小畑。第1セットはラリーをつなげ相手のミスを誘うと、中盤には5連続ポイントを奪い21ー11で勝利を収める。続く第2セットも勢いを止めることなく躍動。多彩なショットで相手を翻弄(ほんろう)し、付け入る隙を与えない。終盤に差し掛かってもその勢いはとどまらず21ー8で圧勝。同志社へ流れを引き寄せた。
「勝って次のダブルスにつなげたい」と意気込み、第2シングルスのコートに立ったのは畠山。序盤は互角の争いを繰り広げるも主導権を握り、11ー10でインターバルを折り返した。そして、終盤は得意のスマッシュで得点を連取し21ー13でリードする。しかし、第2セットは相手の緩急を使ったラリーに対応することができず、ミスを連発。18ー21で惜しくも敗れ、試合は振り出しに戻った。勝負の最終セット。「気持ちを入れて最後まで臨めた」(畠山)。終始シーソーゲームが続き、デュースへ突入する。それでも、畠山の粘り強さが輝きを放ち23ー21で接戦を制した。
2ー0とリードして迎えた第1ダブルス。昨日と同様に高山・河村ペアが出場した。第1セットは、力みからミスが目立つ試合となったが、要所でポイントを連取し21ー18で白星を飾る。続く第2セットは2人が実力を発揮。高山の粘り強いプレーと河村の右腕から放たれる鋭いスマッシュで得点を奪取した。そして迎えたマッチポイント。チームメートが戦況を見つめる中、高山が強烈なスマッシュを決め21ー16で勝利。選手たちは高山・河村ペアの元に駆け寄り、喜びをあらわにした。
「先輩たちに良い報告が出来て良かった」(石和)。卒業した今城(理工卒)、辻(文情卒)、増田(理工卒)の思いを背負い、ここまで戦ってきた主将石和。試合後には安堵(あんど)の表情を見せた。総力を挙げて挑んだ春季リーグ戦は幕を閉じ、16日からは関西選手権が始まる。リーグ戦での経験を糧に、全国への切符をつかむことはできるのか。レベルアップを遂げた選手たちの更なる活躍に注目だ。(山田和輝)
小畑(理工1)☆ 2(21-11、21-8)0 近大
畠山(スポ1)☆ 2(21-13、18-21、23-21)1 近大
高山(社2)、河村(商1)☆2(21-18、21-14)0近大
計 同志社大学 3ー0 近畿大学