バスケットボール部(男子)
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【男子バスケットボール部】7位で全関西を締めくくる

第52回関西学生バスケットボール選手権大会

5月5日、東淀川体育館(大阪府)にて第52回関西学生バスケットボール選手権大会(以下「全関西」)7位決定戦が行われた。天理大に敗れ順位決定戦に回った同志社。前日、大院大に無念の延長戦負けを喫し、その雪辱を果たすべく阪南大との試合に臨んだ。2部に所属する阪南大は、今大会で1部の関学大を破る下剋上を果たし、脚光を浴びていた。今試合でもその勢いは衰えず、接戦を繰り広げる。苦戦を強いられた同志社だったが、最終Q(クォーター)で勝負強さを発揮し、91―86で勝利。全関西を7位で締めくくった。

 スタートは谷口(経4)、波多野(心3)、門川(商3)、ヴァイクル(スポ3)、秋田(法3)。

 第1Q、谷口のゲームメイクが存分に発揮される。谷口のパスから秋田の3点シュートで先制。続いて、谷口がフリーの波多野を見つけ、2本目の3点シュートを沈めた。華麗なパス回しで簡単な得点を重ね、15―2のランで試合をスタート。しかし、阪南大のベンチメンバーによる反撃に遭い、点差は26―20まで縮まってしまう。

コールプレイする谷口

 第2Qでは、途中出場の柄澤(スポ3)が得点能力の高さを見せつけた。高い位置からパスを受け、ドライブで勢いをつけてゴールに直行。相手のコンタクトをものともせず、バスケットカウントをもぎ取った。一時は再び2桁差をつけたものの、オフェンスファウルや速攻からの3点シュートを連続で許し、あっという間に逆転を許す。ピリオド終了間際、谷口の華麗なフェイダウェイシュートで食らいつき、42―43と1ポゼッション差で前半を終えた。

コートに入る柄澤

 後半は、3点シュートの撃ち合いで幕を開ける。まるでライスシャワーのように、シュートの雨が新大阪に降り注ぐ。計7本の長距離砲が交互に沈まり、会場は大きな盛り上がりを見せた。しかし、阪南大にリードを許し続け、同志社はなかなか主導権を奪い返せない。そこでスタートメンバーに戻し、秋田の高精度なシュートや、門川の高さを活かした守備で流れを呼び込み、70―69と1点リードに成功した。

シュートを放つ秋田

 7位の座を懸けた運命の第4Q。ドリブルミスからのターンオーバーで、一時は最大5点差をつけられる。盛り上がる阪南大ベンチの声に、同志社には不穏な空気が漂った。ここでタイムアウトを要求。「やることはやってきた。自分たちの今を継続して、突き放されないようにしよう」(ヴァイクル)。残り5分、いわゆる「クランチタイム」の戦い方を明確にした。タイムアウト明け、柄澤が伝家の宝刀であるステップバック3点シュートを沈め、勢いを取り戻す。さらに、谷口からの手渡しパスを受けた柄澤が、躊躇なく放ったシュートがネットに吸い込まれた。逆転を果たした同志社は、その後もリードを守りきり、91―85で勝利を収めた。

観客席から声援を送る同志社サイド

 2部相手に一時は苦戦を強いられたものの、全関西を7位で終えることができた。「点差を離して勝たなきゃいけなかった」(柄澤)。今回の勝利に、選手たちは満足する様子を見せなかった。6月の西日本大会に向けた準備は、すでに始まっている。(中嶋理博)

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