ボードセイリング部
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【ボードセイリング部】入賞者計2名でインカレ終幕

2023全日本学生ボードセーリング選手権大会

 11月15~17日、オクマプライベートビーチ&リゾート(沖縄県)で2023全日本学生ボードセーリング選手権大会が行われた。1年を通して1番大きな大会であるインカレ。同志社からは藤原(商4)、喜多(生命4)、在里(理工4)、岡崎(法4)、稲継(文情3)、齋藤(政策3)、船越(商3)、吉野(商2)、谷山(経2)、森居(社2)が出場。レディースでは入賞者が出なかったもの、メンズでは3位に齋藤、6位に藤原が入賞を果たした。

 今大会は3日間を通し、風が強く風の振れも大きいレースが繰り広げられた。

 1日目は計4レースが行われた。「事前の下馬評では3位以内は固いと言われていた」(齋藤)。関選二戦では初出場初優勝をインカレの目標に掲げた齋藤は、1レース目から実力を発揮する。一上を2位で通過するとそのまま勢い落とさずトップでフィニッシュ。続く2レース目ではスタートに失敗し厳しいレース展開となるも11位でゴールする。3レース目は2位、4レース目も8位で帰着するなど、全体を通して順位を安定させた。「前乗り2日間で乗っていた風だったので、それが結果に表れた」(齋藤)。初出場とは思えない走りを見せ、暫定2位で1日目を終えた。前主将、4年生の藤原は「自分の順位っていうよりかは2月の団体戦に向けて自分の立ち位置を確認する大会」と意気込み今大会に臨んだ。1レース目は6位でゴールし好調なレース展開を披露。2レース目では終盤に追い上げを見せ5位でフィニッシュした。午後に行われた3レース目は海面を読み切れず17位に順位を落とすも、続く4レース目で1位帰着。「マークに(セールを)寄せていくタイミングが勝敗を分けた」(藤原)と自身のレースを振り返った。齋藤と同じく安定した走りで暫定5位と入賞圏内へ。同じく4年生の喜多は、風速が上がってきた午後のレースから調子を合わせ暫定16位、在里も「風が弱い方が得意なのできつかった」と話しながらも暫定28位と健闘した。

ゴール間近の藤原
喜多
在里

 一方のレディースは不慣れな海面に飲み込まれ思うような走りができなかった。2レース目で船越が10位につくも安定した走行ができず、悔しい表情を見せる。ラストイヤーである岡崎も奮闘するが、実力を発揮できず2日目へと望みをかけた。

岡崎
船越

 2日目も1日目と同様に計4レースが行われた。風は1日目より強く左右の振れ幅が大きい不慣れな環境の中でレースがスタート。暫定順位を上げ表彰台を狙う藤原は5レース目、颯爽とした走りで2位帰着した。「自分の積み重ねてきた経験とか技術に自信をもってやり通せたレースになった」(藤原)。自身のコース取りに自信を持てたことが高順位に結実。しかし、残りの3レースでは上位に組み込めず暫定6位と表彰台には届かなかった。在里は5レース目で8位、6レース目では6位でゴール。好スタートきったように見えたが、午後のレースで他大学の選手に飲み込まれ入賞には一歩届かず暫定12位となった。入賞の境目に立つ喜多は、振れが大きい海面のレース展開に苦戦。「入賞したら(2月のインカレ)団体戦の優勝にも近くなると思って臨んだけど、思うようにいかなかった」(喜多)。結果、暫定順位が25位となり肩を落とした。一方、優勝争いをする齋藤は5レース目、上位に姿がなかった。「初めての海面、風向で周りを見ずに突っ込んでしまって、それが大きく順位を落とすきっかけになってしまった」(齋藤)。レースを振り返り、悔しい表情を浮かべた。しかし、続く6レース目では一上を2位で開港する。フィニッシュラインまで落ち着いたレース展開で走り抜け3位でゴール。7レース目では少し順位を落とし20番台となるも最終レースではしっかりと巻き返しを図り6位で帰着した。周りには大きく順位を落とす選手もいる中、自身の力を発揮し暫定順位を3位とした。

フィニッシュラインを見つめる齋藤
稲継
吉野

 レディースでは、船越が7、8レース目で10番台と健闘。「全体を通して普段練習している場所より海面差が大きくて自分にとって難しいレースだった」(船越)と慣れない海面でプレーすることへの難しさを吐露した。2年生の谷山は初出場ながら良い走りを見せる場面も見受けられ、今後への良いステップとなった。

谷山
森居

 3日目は風が強くノーレースとなり、2日目までの順位で決着が決まった。レディースでは入賞者が出なかったが、メンズでは3位に齋藤、6位に藤原とチームとしても良い結果でインカレを締めくくった。

入賞した(左)齋藤、(右)藤原

 全国の強豪選手が集まる奥間の地で激闘を繰り広げた選手たち。「3位という結果は周りからは褒められることだと思うけど、自分にとっては悔しい気持ちなので来年は1番になれるように頑張る」(齋藤)。今回で課題に出た技術的な部分を1から見直し、味わった悔しさをばねに今後につなげていく。

 2、3回生は関選三戦を12月に控えるが、「三戦は普段練習している琵琶湖なので、そこでは確実に勝って次に向けて頑張っていきたい」(船越)と意気込んだ。また2月に行われるインカレ団体戦では、さらにレベルアップした選手たちが再び全国の舞台で戦う。「団体優勝は同期とずっと目標に掲げてきたことなので、3年追いかけてきた目標を達成したい。優勝は結果としてもちろんしたいけど、それまでの過程も含めて印象に残る団体戦にしたい」(藤原)。4年生にとってラストレースとなるインカレ団体戦。笑顔で引退すべく、残された時間で全力を尽くす。(藤田桃江、白川愛梨)

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