関西学生サッカーリーグ
10月5日、大阪体育大学人工芝サッカー場で第102回関西学生サッカー1部リーグ後期第4節が行われた。同志社は大体大と対戦し、1-0で勝利した。
スタメンには、GK波多野(スポ3)、DFに本田(法4)、金沢(スポ4)、小山(法4)、安井(政策3)、MFに中山(商2)、吉川(法3)、宗川(法4)、馬場啓(文情3)、FWに鹿取(商3)、野頼(法2)が起用された。
相手のホームグラウンドである大体大で行われた一戦。対するは、セレッソ大阪内定の古山兼悟と北海道コンサドーレ札幌内定の木戸柊摩を要する実力のあるチーム。開始間も無く相手の3連続ロングスローを受けるが、屈強なディフェンス陣の守備で先制点を許さない。
最初のチャンスは前半5分、左サイドから中山のドリブルでビルドアップを図ると、ゴール前の鹿取がゴール右に構える馬場啓へボールをパス。しかし放たれたボールはGK正面へ流れ、得点につながらない。主導権を完全に掌握したイレブンは、前半45分間で6本のシュートを放つ好機をつくり出した。「入らないことに関しては、特に不安はなくて、だけど入らないことによって今日ダメなんじゃないかというネガティブなマインドにならないように」(望月監督)。決めきれない場面が続くも、悪い雰囲気にならないよう、チーム全体で声掛けを行い後半戦に挑んだ。
エンドを折り返してもなお主導権を握り続けるが、決め切れない時間が続く。しかし後半34分、2年生コンビの中山と野頼が見せた。中山が得意とするドリブルで左サイドを切り込む。ゴール前で構えていた野頼がパスを受け取り、右足でゴールへ押し込んだ。「織斗とホットラインみたいな感じで良いパスが来たから決めるだけだった」(野頼)。待望の先制点に歓声が沸き上がった。
その後相手のCK(コーナーキック)を受けるも、落ち着いた守備でネットを揺らさせない。最後は総理大臣杯以来となった楠見(政策4)や関西リーグ初出場となった熱田(政策4)も出場。チーム全員で野頼の1点を守り抜き、勝ち点3を獲得した。
下位チームが上位チームに勝利する番狂せや、上位チームの引き分けなど混戦となった今節。「平日開催で連戦が続くけどチーム一丸となって総力戦で戦って、必ず勝ち点3を取って上位に食いついていく」(鹿取)。まずはなんとしても降格争いから抜け出し、インカレ出場の上位へ再び焦点を定める。(浅川明日香)