3月22日、下鳥羽公園球技場で第73回京都学生サッカー選手権大会準決勝が行われた。同志社は、立命大と対戦しPK戦の末5-3で勝利。決勝戦へと駒を進めた。
スタメンにはGK波多野(スポ新2)、DFに長野(新1)、小山(スポ新1)、雨宮(社新4)、金沢(スポ新4)、巽(法新4)、MFに馬場啓(文情新2)、志知(商新4)、杉山(スポ新1)、鹿取(商新2)、FWに渋谷(経新4)が起用された。
春の風を感じる中で行われた、FAカップへの切符を賭けた今試合。
序盤から積極的にプレスをかけボールを奪いたい同志社に対し、後ろでボールをつなぎ、縦パスを通そうとする立命大。前半28分、立命大に右CKからのヘディングシュートを決められ、失点を喫する。その後も果敢に相手陣地に攻め込む姿を見せ、小山の切り返しから鹿取がシュートを放つがこれは枠の外。諦めず、左からの渋谷のクロスボールにゴール前で3人が反応、ヘディングシュートを狙うも、これも枠外で得点にはならず。1点ビハインドで前半を折り返した。
得点を奪わなければあとがない後半戦。だが立命大は攻撃の手を緩めず、主導権を握れない。だが同志社イレブンは最後のホイッスルが鳴るその瞬間まで攻撃の勢いを止めずにシュートを打ち続ける。ついにアディショナルタイム3分、その勢いが得点へつながった。廣島(社新3)の左前からのパスに武井(商新3)がロングシュートを放った。この得点により試合は延長戦へ突入した。
どちらが追加点を取るのかわからない状況。攻守の切り替えのテンポに、より一層拍車がかかる。相手のファウルを誘発し、武井がゴール正面からの直接FKを獲得するが、このシュートもゴール枠上へとそれてしまう。だがシュートが外れても、攻撃の集中力は途切れない。途中出場の國府田(政策新4)がPA内で華麗なドリブルを見せつけるが、相手DFに阻まれシュートを打つチャンスに繋がらない。接戦の行方はPK戦へと突入した。
「みんなが繋いで得られた同点ゴールだったから、P Kではチームのために頑張りたい」(波多野)。先行を獲得し、キッカー4人が成功。対する後行の立命大は3本目が外れ、4本目のキックはGK波多野がストップで勝利が確定。自身のパンチングで勝利が決まった瞬間を「最高です。」と振り返る。
110分に渡るフィールドプレーとPK戦の末、宿敵・立命大を下した同志社イレブン。次戦に向け小川コーチは、「見てる人たちが見にきてよかったと思えるような点の取り方や戦う姿勢を出して勝ち切りたい。」とコメントした。次戦はいよいよ、京都府選手権3連覇を賭けた決勝戦。中3日でチーム力にさらに磨きをかけ、昨年度と同じ決勝相手・京産大を迎え撃て。
(文責・浅川明日香、撮影・大嶽悠雅)