
関西学生ハンドボール春季リーグ戦
5月4日、関西学生ハンドボール春季リーグ戦が関西福祉科学大学学園総合体育館“Do夢”(大阪府)で行われた。相手は昨年の秋季リーグ戦第一部で1位の大阪体育大学。当時の対戦では、31-39で敗北した相手だ。「個々の選手が自分たちより1枚上手。どこまでやれるか」(上村・スポ4)。格上ながらも果敢に臨んだ。相手の勢いが止まらず、前半を11-18のビハインドで折り返す。後半は終盤に追い上げを見せるも差を縮めることができず、26-34で敗北を喫した。
先制点を許すと、ルーズボールも見逃さない相手の勢いのある攻撃が炸裂する。前半2分、松下(スポ4)がシュートを決め、取り返す。

シュートを決めガッツポーズをする松下(スポ4)
しかし、同志社側に反則とみなされ2分間の退場を余儀なくされるなど、相手に有利となる時間が続いた。なかなかシュートチャンスが作れない。この流れを断ち切ったのは市場(商4)。相手の守備を押しのけロングシュートを決めた。

ロングシュートを決める市場(スポ4)
しかし、コートの広い空間を使った相手の攻撃を止めることができない。前半15分、同志社はタイムアウトを要求した。相手のペースにのまれるも、松下(スポ4)が活躍を見せる。前半14分から25分にかけ、速攻のチャンスを逃すことなく5得点を挙げた。しかし、流れを引き寄せることができず、11-18で前半を終えた。
「気持ちの方で劣勢になってしまいオフェンスでのリズムがつかめず引いてしまった」(上村・スポ4)。ハーフタイムでは、オフェンスからの戻りを徹底することを再確認した。

ハーフタイムの様子
続く後半。なんとか食らいつきたい同志社。後半3分、相手の反則で2分間の退場となるチャンスが到来する。後半5工藤(政策1)が巧みなループシュートを決めると、続く上村(スポ4)が工藤(政策1)からのパスを確実に受け取りシュートを決めた。

シュートを決める上村(スポ4)
さらに、向井(スポ3)が速攻で点を挙げるなど3連続得点。流れを引き寄せたかと思われたその直後、相手の反撃が同志社を襲う。怒涛の5連続得点を奪われる。後半13分、上村(スポ4)のシュートで連続失点を断ち切るも、守備の乱れからペナルティーシュートを2度献上。7mスローを、確実に決められるなど、点差は、12点差に拡大してしまった。
諦めない姿勢を見せる同志社。速い試合展開となり、激しい攻防が繰り広げられた。後半21分から上村(スポ4)、松下(スポ4)、そして熊澤(文情3)が連続でシュートを決め、勢いづける。

シュートを決める熊澤(文情3)
「バックチェックをしっかりできて、そこから速攻で攻めきれたのが良かった」(上村・スポ4)。さらに後半24分、阪井(経1)がシュートの際に相手の反則を誘い、相手の2分間の退場のチャンスを作る。

阪井(経1)を笑顔で迎える選手たち
その後、エンプティーシュートを決め切ると、会場は一段と盛り上がりを見せた。最後まで健闘するも、前半に開いた差が縮まることはなく、26-34で敗北を喫した。
「勝負所で出る気持ちの強さを持てるようにしたい」(上村・スポ4)。西日本1位のチームのベンチメンバーの層の厚さを実感した今試合。ベスト4を懸け、残すところあと4戦を強気で戦い抜く。
(撮影・文責、木田恋菜)