6月19日、ヴィクトリーナ・ウィンク体育館(兵庫県)で第66回全日本学生空手道選手権大会が行われた。同志社は男子個人組手競技、女子個人組手競技、男子個人形競技、女子個人形競技に出場。結果は女子個人形競技で大内が優勝を飾った。
男子個人組手競技には、主将戸田が出場した。初戦を判定勝ちで勝ち進むと、2戦目の相手は強豪帝京大学の池田。2点を先取されるも、果敢に攻めて同点に追いつく。しかし、終了間際に上段突きを決められ2―3で終了。2回戦敗退となった。
続く女子個人組手競技には、山本(社4)、岡田(商2)、武田(現代社会1)、釜(スポ1)が出場。その中でも、インカレ初出場の釜が特に活躍を見せた。1年生ながら果敢に攻め、危なげなく3回戦に進出した。しかし、3回戦の相手はインカレ2連覇中の澤江(帝京大)。「強い方というのもあって、元々のイメージで勝手に自分の中で恐怖心を抱いてしまった」(釜)。自分の組手をさせてもらうことができず、無念の判定負け。
男子個人形競技では、GROUP1に笹岡(スポ3)、GROUP4に東畑(社3)が出場。笹岡はクルルンファを披露し22.30点、東畑も同じくクルルンファを披露し22.00点を記録した。両者グループ内3位でROUND2へ進む。ROUND2では笹岡、東畑ともにスーパーリンペイを披露したが、強豪帝京大陣に及ぶことができず、上位を独占される。決勝進出とはならなかった。
女子個人形競技には、GROUP1に大内、GROUP3に岡田、北口(スポ1)が出場した。大内はニーパイポで23.30点、同じくニーパイポを披露した北口も22.60点を記録し、グループ内1位。岡田もクルルンファを披露してグループ内4位となり、全員がROUND2へ進出する。全体1位の高得点でROUND1を通過した大内は、続くROUND2でもグループを圧倒し、25.50点で決勝進出を決めた。迎えた決勝戦。「決勝戦はもちろん緊張もありましたが、ワクワクしていました。昨年のリベンジはもちろんですが、いつも通り形をうてば大丈夫という自信はありました」(大内)。その言葉通り、見事な演武を披露する。28.50点という高得点をたたき出し、優勝を飾った。
全国の舞台で頂点に立った大内だったが、「目標である世界一までここからリスタート」とすでに先を見据えた。現状に満足せず高みを目指し続ける姿勢で、今後のさらなる活躍に期待がかかる。(大西皐月)
集合写真:空手道部提供