新人戦ウィンターステージ決勝

　12月14日、新人戦ウィンターステージ決勝が大阪大学吹田キャンパスで行われた。同志社は大体大と合同チームを組み、合同チーム⑤(京大、佛教大)、関学大と対戦。準決勝を快勝し弾みをつけると、決勝戦の拮抗(きっこう)した勝負を制し関西制覇を果たした。

「自分が同志社を勝たせる」(野瀬・商１）。野瀬は1年生ながら秋季リーグ戦ファイナル3に出場。結果は準決勝敗退となり苦杯(くはい)をなめた。悔しい思いを払拭するため強い覚悟で試合に挑む。

　準決勝は合同チーム⑤ (京大、佛教大)と対戦。前半、序盤から同志社は攻撃を重ねる。開始2分、野瀬が伊原(商1)にパスを出すと左側から切り込む。そのままシュートを放ち、先制点に成功する。さらに開始3分、パスを繋いでシュートを決め、快調な滑り出しに成功する。しかし開始9分、右側から攻め込まれ、ゴールを決められる。その後、フリーシュートのチャンスを得るも決めきることができない。しかし、終了間際には相手のディフェンスを振りきり、追加点に成功。3-1とリードし前半を終えた。続く後半は拮抗した展開が繰り広げられた。フリーシュートやゴール直前までパスを繋ぐなどチャンスをつくるも得点には至らない。開始10分、ゴーリーから野瀬へロングパスが成功する。野瀬が久内(社1)へパスを出し、ネットを揺らした。2人の連携プレーで貴重な一点を追加する。終了間際には相手にゴールを許すも、直後に終了のホイッスルが鳴り響く。攻めの姿勢を崩さなかった同志社が決勝へ駒を進めた。

　全国まであと1勝と迫った決勝戦で、同志社は関学大と対戦した。序盤から主導権を握ったのは同志社だった。前半開始直後、相手陣へ積極的に攻め込むと、パスを受けた選手が先制点を奪い、試合の流れを引き寄せる。勢いに乗った同志社はその後も果敢に攻撃を仕掛け、相手のファールを誘って2度のフリーシュートを獲得。しかし、相手ゴーリーの好セーブに阻まれ、追加点をとはならず。前半5分には、自陣に攻め込まれ、ゴール正面からのシュートを許して同点に追いつかれる。それでも同志社は動じない。同7分、ゴール前で味方のパスがこぼれたところを競り勝ち、鋭いシュートを突き刺して再び勝ち越しに成功する。ここから再び流れは同志社へ。次々とフリーシュートの好機を作り出し、前半だけで6度のチャンスを迎えた。終了間際にはフリーシュートから野瀬が相手のファールを受けながらも冷静に決め切り、スコアを3―1として前半を折り返した。

　後半は一転、関学大が反撃に出る。立ち上がりから主導権を握られ、開始早々に2点目を献上。流れを渡したくない同志社は3分、ゴーリーがビッグセーブを見せてチームを鼓舞するが、5分にはさらに追加点を許し、試合は同点となる。それでも終盤に勝負強さを発揮したのは同志社だった。同7分、フリーシュートの好機を得るも枠を捉えきれず。しかし直後の8分、左サイドから野瀬が冷静にゴールを沈め、再び勝ち越しに成功する。その後も関学大の猛攻が続いたが、ゴーリーの好セーブが光り、1点のリードを守り切った同志社が見事優勝を果たした。

　3年連続で全国の舞台への挑戦権を手にしたラクロス部女子。人数が限られる中でも、大体大との合同チームで切磋琢磨を重ね、全国の頂点を目指す。（東浦彩瑛、奥谷陽菜）