第34回関西学生ラクロスリーグ戦
10月19日にたけびしスタジアム京都にて第34回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3準決勝が行われた。同志社は神戸大と対戦。序盤から試合の主導権を相手に握られ、2-7で無念の敗北を喫した。
関西制覇まで残すは2勝。「本当にもう負けたら終わりで、勝てば決勝戦に進めるっていうところで、去年決勝で負けてからこのファイナル3で優勝するためにいろんなことやってきたのでそれを出し切るだけ」(太田駿・商4)と決意を胸に試合に挑んだ。
緊張感の高まる中始まった第1Q。開始50秒、先制点を奪われてしまう。序盤から試合の流れは神戸大へと傾いた。中盤、同志社側のボールにするも、カットされてしまい再び流れは相手へ。終盤、巧みな技術で追加点を決められてしまう。残り2分、0番田中秀(文情3)がシュートを試みるも外れてしまい、0-3で第1Qを終えた。
第2Qも苦しい時間が続いた。僅か1分で、ゴール正面まで走り込まれ4点目を献上してしまう。中盤、相手のミスで同志社側に攻撃権が回ってくる。41番松井(商3)が華麗にDF陣を交わすが、得点には繋がらなかった。しかし、相手がボールをコート外に出し、もう一度チャンスが訪れる。77番鈴木(経4)が果敢に攻めるが、またも得点を奪取することが出来なかった。その後も、決定機を活かせず、無得点に終わる。0-4でハーフタイムへ突入した。
ハーフタイム中、スタンドからラクロス部男子とラクロス部女子の応援が響き渡る。「苦しい展開の時でもスタンド見れば、よし、この人たちのためにも頑張ろうって思えるスタンドでした」(太田駿)と仲間への感謝を口にした。
応援に応えたい第3Q。開始30秒、ドローを奪われた後、そのままゴール前まで攻め込まれ5点目を献上。4分後、相手の猛攻を抑えることができず、6点目を与えてしまう。中盤、チームタイムアウトを活用しながら自分たちのテンポを作り出すも、チャンスを作り出せない。しかし終盤、相手のシュートをゴーリー16番森田がセーブし、悪い流れを断ち切った。ラスト30秒、チームの勢いそのままに41番松井が豪快なショットを放ち、ゴールネットを揺らした。1-6で第3Qを終える。
逆転したい第4Q。開始4分、ゴーリー#16森田がまたもセーブに成功しチームを後押しする。同志社の勢いは止まらない。23番宇野(生命3)が相手DF陣を上手く交し、ゴール近くまでボールを運ぶ。続けて0番田中秀が左側からジャンピングシュートを決め、会場を湧かせた。その後はテンポ良く攻撃を仕掛けるが、追加点を挙げられない。終盤、ゴール前でこぼれたボールを押し込もうとするも無得点。残り2分、ゴール正面からのシュートを放たれ、追加点を許してしまう。直後、78番太田駿がボールを奪い同志社の攻撃ターンが訪れる。しかし得点を挙げることが出来ず、2-7で太田駿組が終幕した。
関西制覇を掲げて鍛練を積んできた太田駿組。惜しくも目前で夢が散ってしまった。「スタンド、応援含め、ほんとにプレーしてて楽しいなと思えるリーグ戦でした」(太田駿)と最後は笑顔を浮かべた。後輩達に向けて、「負けた時の後は、結構悔しい気持ちで頑張れるんすけど、その1年通してその悔しい気持ちを持ち続けるっていうことがやっぱ大事」(鈴木)と期待を込めて厳しさ交じりの愛のあるコメントを残した。来シーズン、彼岸の関西制覇を達成すべく、進化し続ける彼らから目が離せない。(文責・益野瑛真、撮影・近藤真子)