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【ラグビー部】明大に大敗

 6月11日、紀三井寺公園陸上競技場(和歌山県)で和歌山ラグビーフェスティバル2023、第84回定期戦が行われた。強豪校明大の壁は高く、8―38の大差で敗北を喫した。

突破を試みる岡野(商4)

 過去10年の対戦成績は8戦1勝7敗。2013年度以来、1度も白星を挙げられていない。「関東のチームと試合をする機会もなかなかないので、その中で自分たちがしっかりチャレンジしていきたい」(野口、経4)と紫紺の壁を打ち破るべく、ハングリー精神を持って挑んだ。

 開始早々、明大の高い突破力で攻撃を受けるが、同志社も持ち前のディフェンス力で防御網を張る。同5分、ラインアウトで自陣ゴール付近まで攻められるも反則を誘発し、嘉納(スポ4)の大きなキックで陣地を回復した。しかし、完全に流れを引き寄せることができず、敵陣22㍍ラインからのラインアウトを取りこぼすと攻守が激しく入れ替わる膠着(こうちゃく)状態が続いた。

 試合が動いたのは同17分。均衡状態を破ったのは明大だった。スクラムからオフロードパスをつなげられ、先制トライを献上(0―7)。同27分にも空いたスペースを抜けられ、追加点を許した(0-14)。さらに同36分にはスクラムで圧倒されるとアドバンテージをもらった明大の素早いアタックを受ける。同志社も果敢に立ち向かうが、同38分再びトライを許した(0-19)。3T2Gを決められ、圧倒的に不利な状況になった同志社は前半ラストプレーで得た相手の反則でペナルティーゴールを狙うことを決断。嘉納がペナルティーゴールを成功させ、3-19で前半を折り返した。

キックをする嘉納

 後半2分、反則から明大のセットプレーを起点に攻撃を受ける。同志社のディフェンスラインの裏に蹴った絶妙なキックを再獲得され、独走トライを許した(3-24)。その後も、前半と同じくオフロードパスで立て続けに失点を重ねる。「去年よりは埋まっていると思うが、まだまだフィジカルの差がある」(宮本監督)と強豪明大を相手にミスが目立った。だが、同志社も体力的にしんどい場面でも集中力を切らさない。後半終了間際、ラインアウトを成功させると、パスをつなげ、最後は野口がグラウンディング。最後まで諦めない気持ちがトライへの道を切り開き、8-38で試合が終了した。

トライを決める野口

 大差で敗北となったが、得るものも多くあった。「明治相手にしっかりやってきたディフェンスが通用した場面があった」(山本敦・社4)。80分間を通して、高い集中力を保ち献身的に体を当て続けた。来週末は早大との対戦になる。準備期間は1週間と短いが、今日露呈した課題を修正し、100%の状態で試合に臨む。(文責:俣野百香、撮影:浅川明日香、丸山潤一郎)

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