6月17日、同志社大学京田辺キャンパスラグビー場(京都府)で第5回京都チャレンジリーグ、ホワイトリーグ第3節が行われた。同志社はユニチカフェニックス(以下、ユニチカ)と対戦し、34ー0で勝利。圧倒的な力の差を見せ、決勝戦へ弾みをつけた。
社会人チームとの試合に向け、接点で競り勝つことを意識。「体で打ち勝って走り勝つ」(天野)。その言葉通り、前半から強気なプレースタイルで前に出る。前半14分、ユニチカの反則から、福岡(スポ4)がクイックスタートでプレーを再開。天野のパスから松尾(ILA4)が先制点を獲得し、流れを引き寄せた(5-0)。同29分にも、自陣10㍍ラインでラインアウトを成功させたユニチカからボールを奪い、田中勘(法2)が左に大きくゲイン。しかし、仲間のサポートが間に合わず、好機を生かすことができなかった。
同31分、ユニチカがキックしたボールを長田がキャッチする。天野がボールを受け取ると、自陣10㍍ラインから相手を抜き去り、グラウンド中央を独走。その後、敵陣22㍍ラインから右でチャンスを伺っていた福岡にボールが回り、追加点を挙げた(10-0)。前半40分、ユニチカに左右にボールを展開され、自陣22㍍ラインまで侵攻を許す。前半最大のピンチに陥るも、なんとか窮地を脱し、相手に得点を許すことなく試合を折り返した。
後半6分、いきなり同志社が試合を動かした。ユニチカの反則から、敵陣10㍍ライン上でスクラムを獲得。石田(法2)が廣岡(法4)にボールを回してトライを決めた(15-0)。同15分、敵陣でのラインアウトからインゴール付近へ侵攻するも、相手ディフェンスに阻まれる。しかし、田中勘が立川(社2)にパスを回し、豪快にインゴールへねじ込んだ(22-0)。同27分、セットプレーを起点に右から左にボールを回す。相手の隙を突き、空いたスペースを見つけた森岡(商1)がトライ(27-0)。完全に相手を引き離した。同39分にも、敵陣22㍍ラインでのスクラムからパスをつなぎ、最後は平井(経4)がグラウンディング(34-0)。80分間試合の主導権を握り続け、完封勝利を挙げた。
「こだわりをテーマに、一つ一つのプレーにこだわれたことが今日の結果につながった」(田中太)。無失点で試合を終え、決勝戦進出が決定。手応えを感じながらも、選手たちは今日見つかった課題に目を向ける。「スクラムは良くなってきたが、ラインアウトはずっと安定しなかったので、来週に向けての課題」(松尾)。ノットストレートの反則が目立ち、セットプレーの安定感を欠いた今試合。浮き彫りになった課題を修正し、決勝戦でも勝利をつかみ取る。(文責・小野理紗、撮影・勝部健人、番匠麻衣、平沼栞)