2023年ムロオ関西大学Aリーグ
9月24日、皇子山総合運動公園陸上競技場(滋賀県)で2023ムロオ関西大学Aリーグ第2節が行われた。近大と対戦した同志社は序盤から後手に回ったと同時に多くのペナルティが決め手となり、17-31でこの試合を落とした。
前節からの悪い流れを断ち切りたい近大戦。試合開始すぐに試合は動く。前半2分、近大はモールのアドバンテージからキックパスを選択。そのボールが大外でキャッチされ、先制トライを許した(0-5)。
その後も受け身の時間が続き、同16分には同志社のディフェンスラインのギャップを突かれ、連続でトライを献上した(0-12)。
前半の立ち上がりについて、山本敦(社4)は「後手に回ってしまい、立ち上がるのに時間がかかってしまった」と反省を示した。
反撃したい同志社は同19分。敵陣22メートルライン上のラックサイドを上嶋(スポ1)が飛び出し、ステップで相手を交わしてトライを奪った(7-12)。
流れを変えるためのトライを奪った上嶋は「目の前が空いたので持ち出して動いたら上手く行った」と自身のプレーを振り返った。
その後、ディフェンス中心で試合が拮抗するもスクラムからコラプシングを取られた。そして同31分にこのペナルティからPGを決められ、7-15となる。また、同じように同40分、反則からPGを選択、成功され、3点を追加された(7-18)。そして前半終了。この前半戦について橋野BKコーチは「絶対に勝つぞという気持ちが前半では特にプレーに表れなかった」と振り返った。
ペナルティの数を減らし、逆転を狙う後半戦。結果的に前半の悪い流れを断ち切ることはできなかった。後半開始10分までに5つのペナルティから2回のPGを与えてしまう。その2回中1回が成功。得点は7-21となった。
しかし、ここでチャンスが巡る。同12分、敵陣での時間を手に入れた同志社に観客も期待の声援を送る。だが、5メートルラインでのラインアウトをミスしてしまい、会場には落胆の声が響いた。ここでも反則によって自分たちのチャンスを奪ってしまった。
その後も常にアタックに圧力をかけられ、スムーズにパスを出すことができず、オフサイドやペナルティが続いた。そこでもPGを決められてしまう
(7-24)。そして、同26分にもスクラムからの左サイドをケアできず、ギャップを突かれて追加点を与えてしまう(7-31)。
このままでは終われない同志社が目覚めたのは同30分、大島(スポ2)が整っていない相手のディフェンスラインを切り裂き、ゴールラインへと急接近。そこから右サイドへ大きくバックスが展開し、森岡(スポ1)が飛び込んだ(12-31)。
そしてその2分後、ようやくアタックにテンポが生まれ、ボールをキープ。フェイズを重ね、最後は左大外にまたも上嶋がトライを奪った(17-31)。
しかし同志社の猛攻もここまで。最後までペナルティに苦しめられ、自分たちの首を絞める試合となった。
今日の結果に宮本監督は「前半でゲームの勢いを失った」終盤の2トライについても「しっかりキャリーしてブレイクダウン、スペース作っていって外に展開するだけ、それをやろうと言ってたけど前半できなかった」と振り返り、自分たちの課題をはっきりと認識し、次節への収穫も口にした。
選手権に出場するためには、もう立ち止まっている場合ではない。次節の関大戦に向け、この1週間で出来ることすべてにチャレンジし、奮起せよ。【文責:西田雄哉】
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