ラグビー部
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【ラグビー部】接戦繰り広げるも終盤失速

2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ

【本日のスタメン】

1.小西(法3)2.荒川駿(法2)3.三輪(法3)4.山崎暖(政策3)5.木村圭(政策4)
6.鈴木崇(政策4)7.山中(スポ4)8.中谷(法1)9.藤田海(商4)10.大島(スポ3)
11.立川(社3)12.田中勘(法4)13.森岡(商2)14.岩本(社3)15.江口(社4)
Re16.長島(スポ3)17.潰田(経4) 18.上野(商4)19.柏村(社2)20.久保(社4)
21.石田(法3)22.野村(スポ4)23.山本(スポ4)

 9月29日、2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグが天理親里競技場(奈良県)で行われた。天理大と対戦した同志社は28-50で敗北を喫した。

ゲームキャプテンを務めた田中勘

 先週の対京産大戦で大敗した紺グレ。「後がないので勝ち抜こうと話していた」(荒川駿)。また主将副将が欠場する中、迎えた対天理大戦。「だからこそ、その分頑張りたいっていう気持ちで責任を持ってプレーをした」と代理キャプテンを務めた田中勘は強い意志を見せた。
 前半9分、試合を動かしたのは同志社だった。ラックから勢いよく飛び出した荒川駿がビックゲイン。「バックのサイドとラックを狙っていた」(荒川駿)。最後は大島からのパスを受け取った森岡が先制トライを奪取。「最初は仕掛けて行くって話していたので、ファーストトライを取れたのは良かった」(鈴木)。幸先の良いスタートを切った。
 同26分、同志社のノックオンから自陣でのプレーを強いられる。テンポの良い攻撃に翻弄(ほんろう)され、空白となった右大外にトライを献上。その後も自陣に攻め込まれる時間が多くなる。天理大のクイックスタートにより、陣形を整え切れずそのまま被トライ。さらに自陣10㍍でのスクラム後、ラインを上げ切れず味方と敵が入り乱れた状態へ。天理大はキックパスを成功させ、同志社は連続失点。「しんどくなった時にクオリティーが下がってしまった」(上野)。主導権を完全に奪われ、7-19で試合を折り返した。

石田のトライにガッツポーズを見せる中谷

 後半14分、相手の反則から好機が訪れる。敵陣10㍍のマイボールラインアウトからパスをつなぎ、石田がトライ(14-26)。「相手のほころびに全員で反応できたことがトライにつながった」(鈴木)。さらにわずか2分後、石田が俊足を生かした個人技を光らせた。中谷が相手のギャップを突き、素早く反応した石田がボールを蹴って一気にインゴールへ(21-26)。点差を縮め、勢いに拍車がかかる。さらに同30分、大島のキックで陣地を広げ、最後は荒川が突破口を切り開いた(28-31)。「十分逆転できる点差と時間」(長島)。 3点差にまで追い上げ、期待が高まった(28-31)。

荒川駿に駆け寄る選手たち


 しかし同志社が優勢の時間はここまでだった。同33分、天理大の猛攻にダブルタックルで対応するも、止め切れず被トライ(28-38)。残り7分で3連続失点し、28-50で試合が終了。「後半の最後は結構崩れてしまった」(長島)。終盤はあっけなくトライを献上し、追い上げただけに残念な結果となった。

ボールをキャリーする江口

 リーグ戦序盤から強豪校に圧倒され連敗となった紺グレ。 3点差に迫る接戦を繰り広げたものの追い付けず、星を取りこぼした。「逆転できる範囲だったけど、結果的に負けてしまった」と荒川駿は悔しさをあらわにした。
 「この試合を通じて接点で負けていなかったので、絶対に流れが来るがあると思っていた。それは選手も気付いてくれていたと思う」と酒井HCは前向きに語った。露呈した課題と向き合い、2週間後の対関学大戦に備える。(文責・湊結子、撮影・浅川明日香、渡邉柚果)

【試合後のコメント】
○酒井HC
ーー今日の総括
先週がちょっと苦しいゲームだったので、いい準備はできていたんですけど、楽しみ半分不安半分だった。試合の入りからすごく前に出れていたので、自信持ってプレーできた部分はあった。ただ、勝ち切れない。昨日のジュニア戦もそうなのですが、いい試合で終わってはいけない。それがこの2日間(昨日Jrと今日)の総括です。

ーー非常に安定していたFWのセットプレーについては、いかがですか?
春からずっと練習をしてきて、今年はFWコーチもいて信頼しています。スクラムにしてもモールにしても、8人で固まってやることをちょっとずつ成果は出ていると思います。ただ、まだこれからだと思いますし、選手がやるべきことは理解していると思うので、今年1年間追求してきたことを今後もやるだけです。

ーー次戦まで2週間。修正、準備していくところはどのような部分ですか?
いい時間をどれだけ80分間できるか。今日も勝負できているところはたくさんあるので、そこ(同志社の時間)をどれだけ長くするか、その一点だと思います。対〇〇(対戦相手)の前に自分たちのラグビーをやり切るところに1番フォーカスしてやっていきたい。明後日から授業も始まって練習時間が夜になったりもあるのですが、みんなで(学生コーチも含めて)頑張っていきたいと思います。

○田中勘(CTB・ゲームキャプテン)
ーー今日の総括
先週の試合に比べたら自分たちがやりたいこと、強みを出せた。 そこは良かったと思うんですけど、最後の最後で自分たちのプレーの甘さが出て、そこは天理大が強いので勝ち切る部分で負けたかなと思います。

ーー寺北の代わりにゲームキャプテンやることになって、どういう気持ちで挑んだか?
自分自身は結構プレーに緊張するタイプなので、いつもより特別な状態で試合に入った。寺北が俺らの学年で1番努力して(主将を)やっていたのは1番分かっていたので、 責任を持ってプレーできるところで良い経験ができたなと思います。

ーー次節の対学大戦につなげたいところはどういう部分ですか?
ペナルティーの部分は継続して減らしていくことは前提。ディフェンスも良かったので、あとは今回トライを取られたところの特徴が、めちゃくちゃ崩されてとかではなく、1個小さい穴を見つけられてそこを突かれてトライ取られた(場面が多かった)。そこの小さい部分をもうちょっと厳しさを持って、こだわっていきたいと思います。

○鈴木崇(FL)
ーー今日の総括
今日は前回の京産大戦に比べて、しっかり相手を崩してアタックするところはできていたので、強みを出せた試合だったと思います。

ーー後半の序盤は連続トライも取れていい流れだったと思うのですが、どういったところが良かったですか?
全員がボールをもらう意識というか、トライを取りに前に出る意識を持っていた。そこでしっかりプレッシャーが相手にかかって、そこのほころびを突いて、全員で反応することができた。それがトライにつながったかなと思います。

ーー今後に向けて
全員でやることの統一ができていたので、そこはよい点だったかなと思います。そこを結果に結びつける力を今後つけなければいけないと感じた。最終戦に向けて成長していけるところだと思うので、頑張っていきます。

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