ラグビー部
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【ラグビー部】強敵に大敗喫し、課題残す

5月29日、たけびしスタジアム京都で第51回京都ラグビー祭、対京産大戦が行われた。体格差で劣る京産大に対し、力闘繰り広げるも、19-52で敗北を喫した。

立ち上がり、先制したのは同志社。前半27秒、ラインアウトから横に展開すると、CTB岡野(商3)からFB芦塚へボールをつなぎ、トライを決めた。コンバージョンキックも成功し7-0とする。「試合の始めが一番大事だと思うのでまず自分がファーストでトライを決めることができてよかったです」(芦塚)。

先制トライを決める芦塚(社3)

だが、同点に追いつかれ、重い空気が会場を漂わせる。しかし、空気にのみこまれることなく、パスをつないでいき前進。同16分、CTB市川(法3)からSO大槻(商4)にボールをパスし、トライを決めた(12-7)。

その後はペナルティーを取られる場面が増え、痛恨の2トライを決められる。反撃を試みるも、体格差のある相手外国人選手のセットプレーに上手く対応することができず、なかなか攻め込むことができない時間が続く(14-21)。

再び1トライを取り返すも、味方の反則から敵に追加点のチャンスを与える。これを凌げず、19-28で前半を折り返す。

相手に阻まれる野田(商3)

後半、巻き返しを図りたい同志社。「後半から入ったメンバーは元気なので、そこから雰囲気の面で上げていくというところと相手を動かし続けるために自分たちが動き続けることを意識してました」(小島・社4)。

最初の立ち上がりの部分で相手の強さにのまれてしまい、本来の実力を発揮できない。同13分、最大のチャンスが訪れる。CTB市川からSH藤田(商2)、SO大島(スポ1)へとパスを展開し、ゴール前5mまで攻め込んだ。しかし、敵にボールを取り返され、追加点を取ることができない。

「しょうもない所でミスがあったり、全体でチーム一丸となってアタックしきれなかった」(梁本)。ミスから自陣でのプレーを強いられ、反撃の糸口を掴めない。同22分、ラインアウトから空いた右のスペースへキックパスがつながり、痛恨の追加失点(19-40)。ブレイクダウンを起点にパスをつなぎ、果敢に攻める姿勢を見せる。だが、ペナルティから2トライを奪われ、反撃できないまま試合終了。前半の立ち上がりから一転、無得点敗戦を喫した。

春季トーナメントを控え、弾みをつけるべく臨んだ今試合。「自分たちから動いてボールを動かそうというのが前半は見えたのですが、後半は自信を持って出来ていなかった」(宮本監督)。課題を残しつつも、収穫を得た。手ごたえを自信に変え、リベンジを誓う。(文責・中田悠里、写真・番匠麻衣、橋本さくら)

○インタビュー


監督

・今は春季トーナメントの戦術とか試用期間だと思っていたのですが秋まで試しに行くのか、それとも春もしっかり勝ちに行くのか。
ー勝負はしっかり、絶対勝ちに行きたいです。

・春季トーナメントについて、戦術面と明確な数字的な目標について。
ー目標は絶対優勝ですね。具体的に何をやるかは今やろうとしてることが全く新しいので、そこに対してチャレンジできるかっていうのが大きな課題だと思います。

・今日の試合の印象について。
ー自分たちから動いてボールを動かそうというのが前半は見えたのですが、後半は自信を持って出来ていなかったというのが僕の印象でした。

・今日の試合を春季トーナメントに向けてどのように評価するか。
ーやろうとして意識したことが形にも何ヵ所も出たのでそこは収穫でした。そこに対してよりコミットし、毎日クオリティを積み上げていきたいと考えています。

・前半は先制点を取って、立ち上がりが良かったのに対して後半は無得点だったと思うのですが、そこの差をどのように捉えているか。
ー立ち上がりじゃないですかね。最初の15分でラグビーは決まると思うので、前半はそこがすごく良かったし、後半の15分は全然ダメだったので後半を通して京産のペースに持ってかれたのかなと思います。

・後半の立ち上がりが悪い原因は。
ーセットプレーになっていたというか、受け身というか相手のペースに持って行かれていたので、そこはもっと練習していかないといけないと感じています。

・メンバー交代を活発にされてた印象があったのですが、それは色んな選手で試してみるっという意図があったのか。
ーもちろん。今日はラグビー祭ということで何回でも交代自由だということでそのルールを使いました。

・来週に春トーナメントの第1戦目があると思うのですが、立命大戦に向けてどういう風に戦っていくか。
ー立命大戦に対してということはなくて、自分たちがやっていることがどうかということだと思っています。

FL梁本

・来週から春季トーナメントが始まるが、秋季にもつながるリーグとして、春季トーナメントの具体的な目標と、どういうふうにチームで向かっていくかについて。
ー目標はやっぱり関西優勝です。秋だけじゃなくて春も優勝を取りにいくというのは大前提と考えています。どういう形で取りに行くかは、自分達がやるラグビーというのは決してブレずにやり続けることなのでそこは意識してやっていきたいです。

・今日の試合の総括、どういう目標でやっていたか、それに対して結果はどうだったか。
ー今日の京産大に対してのテーマは「維持」です。維持の中には、やはり自分達のラグビーをやり続けるというのがあって、そのためには丁寧に正確にやるというのが自分達のラグビーでした。しかし、それを80分間通して見てみたら、しょうもない所でミスがあったり、全体でチーム一丸となってアタックしきれなったというのが印象です。

・京産大にラインアウトモールからトライされる場面が多かったがそこについての反省。
ー自分達は去年ラインアウトモールで取られるという場面が多くて、それが今後の課題でもあります。相手京産はフォワードがしっかりしていて、セットプレーが強いチームなので、しっかりそこを抑えることで相手の自信もなくすので、しっかりそこを今後セットプレーを壊さないためにも強くしていきます。

・梁本さん個人として、一度交代して、もう一度入ったと思うのですが、抜けてる間に監督からどういう指示があったのか、自分でどういう風に変えようと思って入られたのか
ー自分も途中で変わるっていうのは知らなくて、始め変えられた時はびっくりしました。しかし、前半とか後半途中まで自分らしさも全然発揮できていなかったし、チームのために全然体を張れていなかったのでそこはやはり悔しくて、それでもう一回グラウンドに立った時は、それをしっかりやろうと思ったんですけど、でもやはり全然できてなかったので悔しかったです。

・来週春季トーナメント1戦目への意気込み
ー絶対しっかり同志社らしいラグビーを出して、しっかり勝って、今後にもいい試合を積み重ねできるように頑張ります。

SO大槻

・今日の総括
ー自分たちがやりたいことをやれる時間もあったんですけど最終的には自分たちのミスで終わってしまったので、そこが良くなくて勝ちきれなかったのかなと思います。

・前半が引き分け、後半が無得点の要因
ー最初の入り、後半の最初の立ち上がりの部分で相手にのまれてしまって、流れを掴ませてしまったのかなと思います。

・バイスキャプテンとして劣勢の中でどのようにチームの士気を上げていたか。
ー今日の試合のテーマとしてやりきる、意地を出すというのをテーマとしていて、そこを4回生の自分たちが数少ない中で中心となってやろうって考えてました。

・トライをふりかえって。
ーあそこは自分たちが普段やってるサポートの部分で前が空いたので、チャンスだと思ってスピードを上げて取りに行きました。

・春季トーナメント意気込み
ー絶対やり返すつもりなんで、やり返して優勝します。

FB芦塚

・今日の総括
ー自分たちのミスでゲームがつぶれたんで、そこの修正っていうのが、次の試合に向けて1番大切なとこかなと思います。

・先制点を取ったことをふりかえって。
ー試合の初めが1番大事っていう話をしていたので、まずファーストでトライ取れたっていうのは良かったかなと思います。

・アタックをする上で心がけたこと。
ー相手チームは1人1人が強いので、そこをどれだけチームで崩せるかっていうところを今週取り組んでいたんで、そこは最初の方は出ていたと思うんですけど、それを80分続けれるようにやっていくという感じですね。

・最後に春に向けての意気込みをお願いします
ー新体制になったんですけど、春の優勝狙って、チーム一丸となって頑張って行きたいです。

FL小島

・試合全体を通しての振り返り
ー自分たちのやりたいことをしようとして、前半が結構走り勝つ、動き回って相手を動かすっていうことを意識してたんですけど。前半はできてたんですけど後半自分たちが逆に動けなくなってしたいことができなくなりました。相手の土俵に立ってしまって追い手に回ったかなというところです。

・後半から入ったが、前半と比べて意識したこと。監督からの指示。
ー後半から入ったメンバーはフレッシュで元気なので、そこからしっかりまず雰囲気の面から上げていくというところと相手を動かし続けるために自分たちが動き続けるというところを意識してやっていました。

・ラインアウトモールの手応え
ーモールの練習がやはり、練習不足。あまり時間が練習できていなかった部分もあって、後手に回ってしまった部分もあるんですけどもう少し練習を重ねていければ。手応えは感じたのでこれからしっかり練習を重ねて改善していければと思います。

・春季トーナメントの意気込み
ー来週からトーナメントなので負けられない戦いが始まると思うので1試合1試合しっかり自分たちのラグビーをして勝ちに行きたいと思います。

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