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【ソフトテニス部】女子部、インカレ2回戦で無念の敗退

第78回文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会

 9月14日、奥武山庭球場(沖縄県)で第78回文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会(女子の部、以下インカレ)が行われた。
 例年と異なり大学対抗戦が5日間のうちの最終日(14、15日)に組まれた今大会。シングルスやダブルスに出場した選手は疲れが溜まる中、大学対抗戦1日目を迎えた。さらに、台風の影響で、会場変更や雨天による時間変更が余儀なくされる。現4年生は高校3年時のインターハイが新型コロナウイルス感染症で中止になった世代。並々ならぬ覚悟を持ち選手たちはインカレに臨んだ。

ハイタッチをする(左から)堀、岸浦

 1回戦は九州産業大学と対戦した。1番手を任されたのは堀(経1)・岸浦(商3)ペア。1ゲーム目を4-1でものにすると、その後も相手に隙を与えずG(ゲームカウント)4-0で完勝した。2番手には馬渕(スポ2)・高岡(経4)ペアが登場。今城・西川ペア(九産大)との対戦だ。「個人的にはボロボロだった」(高岡)と試合後に語ったように、2選手ともボレーミスやダブルフォルトなどのミスを連発してしまい0-4で第1ゲームを落とす。巻き返したい2、3ゲームだったが、強風で思うようなラリーが出来ない。3ゲームを連続で失いG0-3に。それでもなんとか第4ゲームでデュースに持ち込み、1ゲームを奪取するが反撃はここまで。5ゲーム目を1-4で落とし、敗北を喫した。1勝1敗で迎えた3戦目。白鳥(スポ3)・吉根(経1)が出場予定だったが、相手の棄権により不戦勝で2勝1敗に。勝利に王手をかけた4戦目は1戦目に勝利した堀・岸浦ペアと馬渕・高岡ペアを破った今城・西川ペア(九産大)の対戦となった。先手を打ったのは同志社ペア。「速いボールに対応できるようにレベルの高い試合作りを意識して練習していた」(堀)。第1ゲームを4-0のストレートで奪うと、1戦目に勝利したの勢いそのままに2、3、4ゲームでも堀のレシーブや岸浦の球際の強さが光り、相手を寄せ付けない。この試合はG4-0で圧倒し勝利を飾った。結果、3勝1敗で2回戦へと駒を進めた。

ガッツポーズをする高岡
ガッツポーズをする白鳥


 2回戦の相手は、関東の強豪・早稲田大学。「打倒関東という目標があった」(堀)。この対戦で勝利すると今大会第1シードの日本体育大学との対戦を控えるため、負けられない一戦となる。対早大戦ではオーダーを一部変更。1番手には1回戦のリベンジに燃える馬渕・高岡ペアが入った。「お互いまず頭冷やして、先生や部員にも寄り添ってもらった。もう1回切り替えていこう。さあ戦うぞという気持ち」(高岡)。気合い十分で臨んだ一戦で、練習の成果を発揮する。第1ゲームでは、馬渕の粘りが相手のアウトを誘いラリーで崩すと、高岡がボレーを決める理想の形で4-0でゲームを奪取。続く2ゲーム目も大きなミスはない。デュースとなるも、最後のポイントを高岡がクロスボレーで取り切る。3ゲーム目も4-0で奪い、G3-0。あと1ゲームと勝利が目前に迫っていた。しかし、相手も黙ってはいない。相手の強打に苦しめられると、ボレーで立て続けにミスを連発。2ゲームを連続で落としG3-2とした。追いつかれたくない第6ゲーム。最初のポイントこそ落とすが、馬渕のバックストレートが相手のアウトを誘う。短時間で修正しその後4連続得点でゲームを奪いG4-2で勝利。早稲田相手に金星を挙げた。2戦目は白鳥・吉根ペア対半田・村上ペア(早大)。今試合も熱戦が繰り広げられた。お互いにレシーブゲームを奪い合い、G2-2で迎えた第5ゲーム。白鳥のサービスエースでデュースに持ち込むも、相手のボレーに苦しみ、このゲームを取り切れず。続く第6ゲームで追いつきたいところだったが一歩及ばず敗戦した。1勝1敗で迎えた3戦目には堀・岸浦ペアが登場したが、前後に翻弄(ほんろう)されG0-4で敗北。3回戦進出には、4戦目での勝利が絶対条件となった。そのような状況で馬渕・高岡ペアがコートに立つ。相手は白鳥・吉根ペアを破った半田・村上ペア(早大)だ。G0-1で迎えた第2ゲームでは、馬渕のコースを狙った強打と高岡のバックボレーが冴え渡る。G1-1とするも試合は徐々に相手ペースに。ゲームを3連続で落としG1-4で敗戦。チームとしても関東の牙城を崩せず、1勝3敗で2回戦敗退が決まった。

 西日本インカレで3位に入り、満を持して臨んだ今大会。「やっぱり関東は強い。負けはしたが、向かっていくことができ、自分たちの力はちゃんと出せた」(堀)。堀は次戦の秋季リーグ戦でも活躍が期待される1年生。敗退という悔しい結果に終わるも、この経験は糧となり消えることはないはずだ。そして、主将としての1年間、大学での4年間を戦い抜いた高岡。彼女にとってはこのインカレが集大成となった。試合後は涙を流しながら仲間と抱擁を交わし、最後の瞬間を噛み締めた。「(後輩には)さらに上位を目指して頑張ってほしい」(高岡)。後輩たちに言葉を紡ぎ、昨年3位に終わった秋季リーグ戦への期待を込めた。
 「1部で優勝を目指す」(堀)。沖縄から京都に戻り、控えるは新体制で挑む約3週間後の秋季リーグ戦。気持ち新たに、関大と神戸松蔭女大の2強に喰らいつけ。(文責:矢部彩香、撮影:奥谷陽菜、矢部彩香)

集合写真
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